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アジアフォーカス・福岡国際映画祭鑑賞2本目は、スリランカ映画の【夢の花びら】(Flowers of the Sky/Akasa Kusum)。
スリランカ映画界の内幕もの。(公式サイト

映画界を引退したある大女優は自宅を芸能人の密会場所として提供、細々と生計を立てていた。ある日、人気女優の不倫スキャンダルをきっかけに、彼女の封印したはずの過去が明らかになってくる。デビュー時に捨てた娘が風俗嬢となり妊娠とHIV感染だとわかる。
プラサンナ・ヴィターナゲー監督による、5年ぶりの新作。エイズや同性愛、マスメディアの影響力など、今日のスリランカが抱える社会問題を背景に、映画に翻弄された母と娘の真実の愛を描き出す。

「自宅を芸能人の密会場所として提供」だなんて、この夏、日本の芸能界ニュースでもずいぶん取沙汰されたようなトピックじゃありません?
タイムリーだな!なーんて。
映画界の内情ものは、インド映画でシャーム・ベネガル監督の【ミュージカル女優】などを観たことあるけど、【ミュージカル女優】は実に救いのない、退廃的な映画だった。
こっちのスリランカ映画はどれくらいドーロドロしてて救いがないのかな!なんて変な期待をして観に行ったんですが、救いはありました。
救いはあったし、主演女優のおばさまマーリニー・フォンセーカが凄みのある演技をしていて、とても格調高い映画に押し上げてました。

家でほとんどすっぴんで淡々と家事をこなす時の仕草や表情(ほんとうにおばあちゃん、という感じ)と、久しぶりのスポットライトを浴びたときの大女優(女は歳とったって女だよ!っていう位美しいおばさまに。)としてのカメラを意識した目線や仕草の豹変ぶりというか演じ分けがとにかく圧巻。

スリランカのスナック「パティス」を作る場面が結構長く映されてて、ああこうやって作るのね〜、と感心するとともに、映画界を引退して地味な日常を大切に丁寧に生きるヒロインを静かに力強く演じてました。

なんで密会場所をふしだらな人に提供するのさ!と責めながらも生活費をせびりにくる妹の不条理が、映画のストーリーにスパイスを加えてました。

娘の自堕落ぶりとHIV感染を知るくだりのシーンはそれに比べてちょっと雑だなあと思ったりもしたけれども、娘役の方も熱演。
観たことある女優さんだな、としばらく考えてたら、そうだ、2003年のアジアフォーカスのときに【灼熱の夏】で主演してゲスト来日してた方だ!
映画終わった後にプログラムとか読んで、監督も【灼熱の夏】と同じ方だったと気がついた。
(インド映画以外の俳優さんたちの名前を、どうもなかなか覚えられなくてね。。。)

August Sun
 ↑ 2003年の映画祭のティーチインで。ブラサンナ・ヴィターナゲー監督と女優のニンミ・ハラスガマ。
 今年も監督は来日してたようだけど、ティーチインは先週だったので残念!

【灼熱の夏】は6年以上前の映画だけど、今回の【夢の花びら】の方がずいぶん若く見えた。役作りの違いかな?

【灼熱の夏】はスリランカの内戦で何年も行方不明になっている夫を探しに危険地帯に乗り込もうとする妻と海外からきたジャーナリストのやりとりを軸にした話で、すごーく重い映画だった。
暗くて暗くて、今白状するなら、こーいう映画はあんまり観てられん!と思ってました。

でも、【夢の花びら】も決して明るい話ではないけれども、こっちはまた観たいなと思いました。ヴィターナゲー監督は、こういうタイプの映画も撮れる方だったのね。
よい映画をじっくりスクリーンで鑑賞することができて、福岡に来た甲斐があったってもんです。


最後に。
この映画を観ていたら、スリランカ映画も、インド映画と同様にミュージカルが入るものなんですね。
アジアフォーカスで今度、そういうタイプのスリランカ映画も紹介してほしいな!

ポカラキッチン (福岡・赤坂)

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2年前のアジアフォーカス福岡国際映画祭に行ったとき、宿の近くにあったので訪問してみたネパール料理店「エベレストキッチン」
あまりにおいしかったんで、翌日も映画祭会場から徒歩10分ほどの赤坂にある2号店「ポカラキッチン」に行っちゃったのでした。

エベレストキッチンのサイト

そして2年経っての福岡、まっさきに行きたいと思ったお食事処はエベレストキッチンかポカラキッチン!
観ようとしている映画のスケジュール上、ポカラキッチンの方が今回は便利なので、福岡空港到着したら地下鉄に乗って赤坂駅で下車。まっすぐポカラキッチンに向かいました。
お店のオープンとほぼ同時に到着。

おかみさんのエリカさんとも再会。
12:40からの【ゴーン・ショッピング!】の上映に間に合うように、お食事スタート。
エリカさんがおすすめしてくれた、ランチ・ビュッフェをいただきます。


本日のおかず 本日のおかず

供される料理は10種類。主食にごはんとゲン、シェルパゲン(揚げたゲン)。
インド料理のビュッフェは日本でも結構やっているお店が多いけど、ここまでネパール料理に特化して品数が充実しているビュッフェって、見たことないよ。すごいです!

9月26日のポカラキッチン食べ放題
(↑ クリックしてフリッカーの画面で見ると、各料理名のメモがついてます)

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ゴーン・ショッピング
今年のアジアフォーカス・福岡国際映画祭で観た映画1本目は、シンガポール映画。
シンガポール映画を観るのって、【フォーエバー・フィーバー】を2000年のロードショー時に観て以来。
あの映画の公開時、シンガポールで映画が製作されるのは近年少ないという解説を読んだものだけど、今でもそうなんだろうか?
なんにしても、【フォーエバー・フィーバー】が傑作だったので、同じ国の他の作品も観てみたいとは思ってたところ。

人生の折り返し点40歳を迎えたクララは、夫との満たされない日々をショッピングセンター通いに逃避する。そこは、両親に置き去りにされたインド系の少女やアニメおたくの若者など、ワケありな人々が集まる迷路。短編で腕を磨いたウィー・リーリン監督の才気あふれる長編第1作は、シンガポールそのもののような巨大ショッピング・センターを舞台に、心の空洞を埋めたくてさまよう人々の姿を通して、愛の喪失と再生への願いが、愛情あふれるアイロニーで描かれる。(公式ガイドブックより)

上のあらすじだけ読んでも、「インド系の少女」以外ピンとくるものはあまりなかったのだけど、はじまってみたら、心わしづかみされっぱなし!

まず、クララがさまようショッピングセンターのひとつが、リトルインディアの安売りデパート、「ムスタファセンター」!
(わたしもシンガポールでは、ムスタファセンターに入り浸りっすよ!)
そしてムスタファセンターで出会う、不仲の両親(父親がプー太郎)に置き去りにされた少女がタミル人!
そのインド人家族がぶらついてたのは、インド映画のDVD&CD売り場!(うおー!)
当然少女とムスタファセンター従業員との会話は全部タミル語!
アニメ、ゲームおたくの若者が憧れているのは日本のサブカルチャー。
(メイド服にはまっている女の子が何人も出てきてびっくり。そして、えっちするときのあの台詞は...何なのだ???)

シンガポールはショッピング天国だけれども、ショッピング天国の国で生きている人々のアイデンティティの迷いや喪失感といったものが時にコミカルに、時にシュールに、時に切なく、絶妙に表現されていました。

40歳のクララ役の女優さんが、とんでもなくかわいい。特に目が魅力的。
有閑マダムだけど、伴侶は妻子が台湾にいて、自分は普段はひとりぼっちで。。。という設定。
このままでいいの?と思いつつ自分に自信を持てなくて、自分で環境を変える何かを起こすことができなくて。

その気持ちは、すごく共感できる。
とはいえ、ただ流されてる人とは、気持ちは分かるけどあんまり関わりたくなかったりするもんです。
でも、このクララは、なんか目が離せません。


クララの愛人が「ムスタファセンターなんかにまで買い物に行ってるのか!?」と怒る台詞がでてきた。
そうか、インド系じゃないセレブな人たちにとって、ムスタファセンターってそういうふうに捉えられてるんだなあ。

クララが「でもいいものが売っていて、24時間営業だから便利なのよ!」と反論する。
その通り。
でも、愛人にとっては、普段から買い物三昧なのに、なぜ深夜にまで出歩いてまだ買い物してるんだ?と夢遊病者のようなクララの行状にいらだつ。(クララという名前は「アルプスの少女ハイジ」をひっかけてるのかな?)
日本で例えるなら、よなよなドン・●ホーテあたりに入り浸るマダム?
確かに心配するわね。

そのムスタファセンター内のカウンターのファーストフード店「ムスタファ・カフェ」で、ムスタファで朝を迎えてしまったクララとタミル人少女がハンバーガーにかじりついて会話するシーンが、妙にリアルだった。
わたしも、そこでジュースは飲んだことあるけど、今度行ったらハンバーガー食べたい。


ムスタファセンターやタミル語がばりばり出てくる時点でかなりツボだったけど、ワケありの人々がたくさん登場して、でも訳分からなくなるほどエピソードがごちゃごちゃしてたりせず軽快。

はっきりとした結論のラストではなかったけど、それだけに余韻が残って考えさせられる、でも最後には「クララ、40歳なのにかわいいな。(わたしもあやかりたい)」と思ったりもする(笑)味わい深い、いい映画でした!

PS:
日記書いてる途中にこの映画について検索してみたら、
やだあ〜!【フォーエバー・フィーバー】の主役だったあの彼(エイドリアン・パン)が、【ゴーン・ショッピング!】でも重要な役をやってるじゃない!
(観てる間、全然気がつかなかった〜。アジアフォーカスの解説に、【フォーエバー・フィーバー】の彼だと書いておいてくれたら、もっとちゃんと観たのにー!)

それから、【フォーエバー・フィーバー】の監督の最新作が、今年のTIFFで上映らしい!(【青い館】)
うわー、観たいな!

福岡行ってきました!

土日で、福岡に行ってきました。
もちろん、アジアフォーカス福岡映画祭を観に♪
(東京から観に行くの、これで4回目です。)
そして今回は、1993年のポール・マッカートニー福岡公演のゆかりの場所探訪もしてまいりました!

インド映画1本含めて2日で4本鑑賞しましたが、どの映画も手応えがあって余韻が残る、いい映画ばかりでした。
見ず知らずの方から、余った券を突然いただいちゃったりしました。
(しかも複数名の方から。ありがとうございます!)
こういうちょっとおっとりした、優しい空気の中で、その日の気分でいろいろな映画を観られるこの映画祭。
東京界隈の映画祭とは明らかに違う雰囲気で、すごくこの映画祭が好きです♪


また明日以降、映画の感想とかポール探検記書きます。
今日書こうと思ったけど、もう眠くてダメだ。

ではでは〜。