サンサールで南インド料理パーティ 1999/8/13
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東京都江戸川区南小岩5-18-16 ニューシャトレ103
(TEL)03-5668-3637
営業時間:11:00〜22:30
月曜休
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参加者:ラジニカーントファンクラブの人達、南インド料理に興味のある面々
●ラジニ様
昨今のインド映画の盛況振りは物凄いものがあるが、その火付け役となったのが、「ムトゥ〜踊るマハラジャ」である。その映画で主演している南インドが誇るスーパースター、ラジニカーントの「アルナーチャラム」が8/14(土)より劇場公開となる。本日8/13(金)は、前夜祭があるのだが、さらに盛り上がろうということで、サンサールでパーティが催された。
●南インドパーティ開催
小岩にあるサンサールは、今年の6月にオープンしたばかりのインド・ネパール料理店。ネパール料理もそうだが、他の店と違って、ここは南インドの料理を食することが出来るとても貴重な店なのである。また、とてもよく客の注文に応じてくれる。何それが食べたいといえば、たいがい作ってくれるのだ。今後ますます注目をあびていくことだろう重要な店である。
そして、この店に惚れこんだ常連の田中さんの呼びかけで、ラジニカーントファンクラブのメンバーおよび、南インド料理に興味のある人を集めて、南インド料理パーティが行なわれることになった。
店内の様子。今日はとてもあわただしかった。
●ソグン
ネワール族(ネパールの民族)は、お祝い事の時に特別なものを作るのだが、このスパイスをまぶしたゆで卵もその一つ。ソグンといわれる三種の神器の一つである(のこりの2つは、バラという豆で作ったドーナツみたいなものと、頭と尻尾のある魚)。来た人に一つづつ手渡しされる。味はゆで卵だ。
●バナナの葉の上に並ぶ素晴らしき料理
せっかくのパーティなのだから、バナナの葉で料理が食べたい。この日のために特別に用意された。バナナの葉とくれば、当然料理は手で。おっとその前に食前の儀式(プージャ)をしなくてはいけないね。食の神様へお祈りしなくちゃ。少量の水をバナナの葉にふりかけて、汚れを取りましょう。そして自分にも少し水を振り掛ければあなたも気分はプラーミン(僧侶)
料理は基本的に南インドでのミールス(日替わり定食)の形式といえる。そして食べ放題なのでおかわりいくらでもOK。野菜中心かつ油少なめなのでとてもヘルシーなのだ。米食中心の日本人にとてもあってるとおもわないかい?
- バスマティ米
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なんとバスマティ米。香りが素晴らしい。これにウルミラさん手製のギーが加わる。グレイト。次はカサウリで炊かれたのが食べてみたい。
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- ココナッツチャトニ
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基本的にタマネギ、ココナッツファイン、マスタード、クミンなどをすりつぶしたものである。唐辛子を少々加えているので、ピリッと辛みがある。
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- グリーンチャトニ
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フレッシュな青唐辛子がココナッツの甘みとは裏腹に辛い。ただ辛いだけではなくて、香りがとてもよい。鮮度が重要だ。これでココナッツがフレッシュだったら最高。
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- 青唐辛子を揚げたもの
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香りが香ばしい。辛みはあまりなくサクサクしてて、アクセントになる。ビールにとてもよくあうと思う。
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- シーチキンのサラダ
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シーチキンをターメリック等スパイスであえたようなものかな。
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- スナギモ&レバーの炒め物
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ネパールでは内臓はよく食されるようだ。これは混ぜないでそのまま食べる。
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- クートゥ
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キャベツのココナッツ煮で、とても珍しい。他店でこれを出しているところはないんじゃないかな。最初これがクートゥというのはわからなかった。作る人により味が違うので、判別が難しい。こいつはそのままでもかなりいけるが、少量ご飯に混ぜてやると最高。特にサンバルとの絡みはなんとも言えない良さがある。
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- マサラドーサ
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豆と米を醗酵させたものを、クレープを焼くみたいに薄く丸く焼いたものをドーサという。南インドでは朝食によく食べる。ドーサの中にサブジをくるんと巻いたものをマサラドーサという。この場合のマサラは具を示す。ちょっぴりゴージャス。そのまま食べてもよし、チャトニをつけてもよし。豆の香りがとてもよい。
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- イディリ
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やはりこれも朝食にだされることが多い。このような軽食を総称してティファンと呼ぶ。基本的にドーサと同じように、豆と米を醗酵させたものを使うが、こちらは専用の器具で蒸す。そうするとこのようにレンズ型になる。すっぱくて、味は淡白かもしれない。そのままではなくて、やはりこれもチャトニにつけて食べる。
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- ワダ
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これもティファンの一つ。豆が主原料で、ドーナッツの形にしたものと丸く固めたものがある。丸くしたものはパラプワダ(ボンダともいう)。ワダのほうは、中になにか乾燥野菜の葉っぱのようなものが入ってて、かわった香りががする。ボンダのほうは、外側が歯ごたえのある豆で固められていて中はやわらかい。味はそれほど強くないので、やはりこれもチャトニをつけて食べる。
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- アルコ&ムラコアツァール
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ジャガイモ、ダイコンの浅漬けで、ネパールでは代表的なもの。花椒(ホヮジャオ==サンショウ)が入ってるのがちょっと驚いた。やはりこれもご飯の友といえるもので、南インドの料理との相性はとても良い。
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- マトンカリー(骨付)
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なぜかマトンカリーが、しかも骨付きなのが珍しい。辛みはないけどスパイシーではある。このカリーだけは他のものと一緒に混ぜてはダメだね。単独でご飯と混ぜてたべるべき。
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- サンバル
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サンバルがないとどうも締まりが悪い。サンバルには、茄子、青バナナが入っている。当然ながらご飯との相性はメチャクチャ良いのだ。
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- ラッサム
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酸っぱくて辛くて、スパイシー。このラッサムも絶対に外せない一品であろう。パーティではマドラス風のラッサムを出してもらった。単独で食べても美味いが、サンバルやチャトニとミックスすると、さらに味が広がる。
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- 食事風景
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皆夢中で食べていました。インド料理は手で食べてこそ真の味がわかる...というのは当たっていると思う。ベジタブルの繊細な味を感触で確かめつつダイレクトにその味を味わうことが出来る。病みつきだ。おや、よく見かける人が何人かいますね(笑)
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- キール(ライスプディング)
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デザートはライスプデイング。
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- 食後のチャイ
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戦いを終えて...
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●パーティを終えて
変な格好ですが(上だけ貸してもらったの)、まぁそれはおいといて、本日のパーティとてもすばらしかったですね。まずはこのような素晴らしいパーティを企画された、田中さんどうもご苦労様でした。そしてそれを実現してくれたサンサールのスタッフの皆さんに感謝の気持ちを。ありがとう。バナナの葉の上で料理をということで、見事な演出。このような形で南インドの料理を味わうことが出来たのは貴重であり、とても素晴らしいことです。他では決して味わうことができないでしょう。是非ともまた開催したいものです。
パーティも終わり、一向は新宿のほうに「アルナーチャラム」の前夜祭へと向かったのであった。
注)「8/13におこなわれたパーティメニューでお願いしたいのですが」と、事前予約すれば作ってもらえるので、今回参加できなかった方は是非とも試してみてください(人数は店に問い合わせてください)。
一人4200円(2ドリンク含む)
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