2000/12/10:サンサール

マサラティとお菓子

シェルロティと言ってた。私の知ってるシェルロティは、マレーシアで見たものだが、鉄板の上に液体上のものを腕をグルグルまわしながら鉄板に回して落して、生地を作ってくものだった。たしかそれをダルと一緒に食べたことがある。とりあえずここではこれは、お菓子としておこう。まず形がリング状でおもしろい。油で揚げたものなので、量はたべたくはないが、このサイズはちょうどよいといえるだろう。バナナを少し混ぜているため、そのほのかな香りと味がとてもよい。これとお茶をセットにして出すといいんじゃないかな。まぁ菓子は毎回同じものだとあきるだろうから、適当に替えるとかしてね。

本当のクワティとは

それじゃ、今までのクワティは偽物...といっても、クワティはそれほど多く登場してないので、多くの人は食べたことの無い人が多数いるだろう。ウルミラさんによれば、ネパール人としてこのように芽が生えてないものはクワティとしてはちょっとねぇということになるらしい。

ダルバート

ダール、アチャール、チキンのタルカリ、トマトアチャール、クワティ、ライス。

ダール

うーん、なつかしい...というとかなりの年月になるが、8月後半から数えて4ヵ月近く来てなかったわけで、大げさだよといわれそうだが、この4ヵ月の期間は私にとっては十分な期間である。今日は少しニンニクを効かせたと言ってたが、効きすぎていることもなく、味わいは素晴らしい。とてもしっかりした味わいである。久々に活きたダルを食した思いだ。まさにダル・バートがダル・バートたらしめているのではなかろうか。このダル以上ということになると、めったやたらには御目にかかれないことを再認識した。

クワティ

芽が出ているとかそういうことで違いがあるにしてもないにしても、このクワティは素晴らしいと思う。ウルミラさんは、本来もう少し豆が固いが、今日は圧力鍋でやったので、少々やわらかくなってしまったといってた。来週は圧力鍋をつかわないで作るらしい。といってるが、やわらかすぎるということはないし、味はいいから問題はないでしょう。クワティ自体、沢山の種類の豆をふんだんにつかって、ちょっぴりリッチな感じがする。こういうものが一品くわわると、全体の雰囲気が変わっていいですね。ウルミラさんもこれからクワティは積極的にとりいれていきたいと意気込みを語ってた。

トマトアチャール

サンサールに通いはじめのころ、モモについてきたタレがトマトアチャールだったのだが、とても味わいが良かった。それがとても印象に残っていたため、その後しばらくトマトアチャールがでてきたものの、それと同等のものはあまりみることが出来なかったが、今日のはまぎれもなくそれに匹敵、いやそれ以上かもしれない程よかった。酸味加減がとてもよく、サンショウの爽やかな香りが素晴らしい。ライスに混ぜ込んだと気にいっそうそれを感じることができた。

チキンのタルカリ

口当りがやさしく、今日のダル・バート構成の中では、なにげないチキンのタルカリも良く感じる。いや、実際良いのだけどね。

アチャール

このアチャールはサンサールでは初めて。正確に言えば、自分でつくったものは初めてということになる。食べたときに、あることを思い出す。昔神保町に「シャンティ・マヤ」というインド・ネパール料理店があったときに、アショックさんが作ってたものだ。人参や大根の漬物という感じだ。今は時期的にうまく発酵しないので、それはしょうがないのだが、しかしそれにしても良く出来ている。あまり量はつくってないらしいが、最近味がよくなったので、客に出して反応を伺っているそうだ。前日も古い友人がきて、これをおかわりしていったらしい。私もよく出来ていると思う。今日のダル・バートのキーマン的存在といってもいいだろう。全体的におとなしめの料理があるなかで、このようにピリッと効いたものは、全体に変化をもたらすからね。