2000/3/15:いつもサンサール

東京都江戸川区南小岩5-18-16 ニューシャトレ103
(TEL)03-5668-3637
営業時間:11:00〜14:30、17:30〜22:30
月曜休(ただし祭日の場合は営業)


今日の食事
ラッサム、ドラムスティック入りポリヤル(わぉ)、ライス。
ダルバート
ラッサム+ライス
やばいよなぁ...こいつは反則だ。大人はいつもずるい。話を変えよう。私はここよりうまい店を知らないとかいうのをよく見掛けるけど、そうだよその通りだよ。知ってるわけないじゃんとおもっちゃう。人間ってのは飯くわないと死んじゃうんだよね。永久に生きられるわけないんだから、一生のうちでどれだけ食べれるかなんて真面目に数えると、こんなもん食ってる場合じゃないぜってことになりかねない。つまりここにラッサムとライスがポンと出されたときのことなんだが、実際甘くみてましたよ私は。ミスターの作ったラッサムを何十杯って飲んできてさ、それなりに免疫ってものが出来てたと思ってたわけ。だからなみ大抵のことでははしゃいだりとかしないものだと、そう思ってたわけよ。ところだがよ、やられたよね。気がついたら、ライスを4杯食って、ラッサムを2杯たいらげてた。サンバルとかチャトニとか無しでだぜ。まぁ途中ポリヤルを食ってるけど、こんなの今まであっただろうかね。ざまぁみろって感じだよほんと(意味不明)。まず色をみてほしいのだけど、ミスターのやつはジュース足して濃い色と甘みが感じられ、それはまたスパイスとの絶妙なバランスで成り立っていたわけなんだけど、マニさんが作ったラッサムというのは、色は薄く比較的あっさりしているというのが第一印象ね。こいつをライスにぶっかけて手で食べて見て、加速度てきにバクバクいっちゃうのが、酸味。こいつが見事としかいいようがなくて、酸味が強いとかいうのではなく絶妙なすっぱさなのね。薄い色してて透明度がわりかし高いくせに、妙にコクがあってこいつはヒングかな、それでもって後からスパイスが追っかけてきたり、とどめにフレッシュカリパッタの香り。たまらんぜこれは。こんなラッサムはめったやたら食えるものじゃない。正直ミスターのラッサムの味を凌駕していると思うね。と、に、か、く、こいつをライスと一緒に食って見て欲しい。話はそれからだ。
ラッサム+ライスラッサム+ライスラッサム+ライス
ドラムスティック入りポリヤル
ありあわせの材料でつくりましたみたいない感じもするが、そんななまやさしいものではなかった。水っぽいナスではないよねという心配をよそに、そんなことあるわけないだろっていう私があさはかでした。いや、見事。ドラムスティックまで入っちゃって、しかもこれ太いんです。なんでこんな味が出せるの、たまらなんなぁ。今後のミールスは大変なことになるよきっと。
ドラムスティック入りポリヤルドラムスティック入りポリヤル
ハルワ
マニさんが持って来てくれた菓子。赤と黄色で、彩りが良い。甘みはくどくなくて、食後にいいと思うよ。持って来た物は限りがあるから、これからたくさんいろいろな菓子作るとはりきってる。たのしみだ。
ハルワ
ジンジャーティ
今日は甘みはあまりなくて、ストレートだったんだけど、それはそれでなかなか。
ジンジャーティジンジャーティ


●無言

ミスターが店を去ってミールスはおろか、南インド料理がまったくだせなくなって、苦しい日々だった。その間にネパール料理の奥の深さという貴重な体験はできたものの、南インド料理のすばらしさをなまじ知ってしまうと、欲してしまうのは無理ないことだと思う。ミールスもちっとは知れて来て、それを目当てで来る客もいたんだけど、出すことが出来ないのでは足が遠のくというのもわかるようなきがする。そんなわれわれのフラストレーションを一気に蹴飛ばしてくれる、そういう日々がこれから続くわけですよ。バレンタイン12年のウイスキー片手にサンサールに来たわけね、私は。今日からマニさんが厨房に立つというので、この日を楽しみで楽しみであれこれ来るまで考えごとしてたんだ。マニさんのコックとしての経歴というのは疑う余地が無く、味についても納得できるものだというのは、おおよそながらわかっていたつもりだった。けれども後期のミスターがとてもすばらしい料理を作っていたもんだから、私的には味のレベルの敷居を高くしてたのね、それに見合うだけのものがあるだろうか心配だったわけ。とりあえず来てマニさんと挨拶かわして、土産のウイスキーあげたらとても喜んでいた。まずは食ってからだなということでラッサムとポリヤル食ったわけだけど、ひさしぶりに飯くって感動の2文字を体験したよ。はっきりいって今のサンサールは無敵です。どこも勝てないよこの味には。もうすっかりまいあがっちゃったね。何も心配いりません、ミールスもティファンも何でもOKね。私のようなパチモノが思い付く料理なんて、マニさんのレシピの中では塵以下ですよ。メニューも一新し、ミールスもさらなるパワーアップで、サンサール期待してくれ。まずとにかく食べに来なさい、話はそれからだ。