2001/11/23:西荻窪のCafe、BALTHAZAER
参加者は、sarawati、いっちー、COCO、らくしゅみぃ、らくしゅみぃ+1、PON、Ai、ちょみ、inaの9人でした。
西荻窪から、徒歩で約3分ほどの距離。
店内は落ち着いた雰囲気で和める。
- ベルビュー・クリーク
- 詳細はラベルを見てもらえばいいだろう。透明感のある赤、発泡酒らしく細かい泡が上に向かって伸びていく様に見とれていると、良い香りが漂ってきて鼻をくすぐる。軽く一口含むと、いっそう香りの良さがうかがえ、鼻に抜けていくのが感じ取れる。ほのかな甘みが、これが本当にビールかと少々驚くが、飲み終えるとともに、やはりビールであったのだということをきちんと感じさせてくれた。
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- マサラ・パパド
- フライしたパパドに赤タマネギとトマトのみじん切りをトッピングして、チャット・マサラをふりかけたもの。ゴテゴテとデコレーションされていないため、具でパパドがしなしなになるということがないあたりが、ポイントと思われる。パパドの風味を損なうことなく、サクッとした口当たりを楽しめる。シェフによれば、使用したパパドは、チェンナイのカパリシュワラ寺院脇にある店で作られたもののようです。
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- オニオン・パコラ
- かきあげのようなスタイル。しょうが、香菜、フェンネル、カシュー等がかくし味的に使用されている。サクッと揚がっており、軽やかな口当たりで、酒を飲みながらというのに実にあっている。
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- チャトニ。
- コリアンダーチャトニ。パコラのタレとして。さすがの出来といったところで、パコラのタレだけでなく、ライスにつけて食べたいという欲求にかられる。
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- 野菜のバジ
- 野菜フリッター。具材はじゃがいも、旬のさつまいも、かぼちゃ。ふんわりと、いくぶん甘めながらも、軽やかな口当たり。
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- トマト・ココナッツ・チャトニ
- バジのタレ。もちろんバジだけでなく、ライスにつけて食べたいと思った人は多数いたことでしょう。
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- レバー・マサラ・フライ
- レバーに艶があるのだ。見ただけで、それがどのような味わいになるのか、期待が膨らむ。シェフによれば、北インド・ムスリム流による鶏レバーとハツのスパイシーな炒め物です。ターメリックやカイエン・ペパー、ガラム・マサラ、ギー、そして大量の香菜が味の決め手です。たまねぎやトマトを使わないのもひとつの特徴でしょうか。レバー自体の鮮度にも自信ありとのこと。確かに鮮度の良さを実感した。また、香菜の香りがすばらしく、レバーに絡まったマサラ等の味わいがすばらしい。味雷をざわめつかせるというか、そのたたせかたに感心させられる。急いで食べては、なんのための食事か、しっかりと味をかみ締め隅々まで堪能したい。
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- ミールス
- おかずは以下のとおりです。
- カリフラワーとキャベツ、ムング・ダルのポリヤル
- ポテト・ロースト
- カボチャのチャナ・ダル・クートゥ(グリーンがかっているのは、香菜をミキサーにかけたペーストを使用しているため)
- ムング・ダルの煮込み(ノー・オニオンで濃厚仕上げ)
- 大根のサンバル(嗜好を考慮して酸味をやや強めたタミル流)
- トマト・ペッパー・ラッサム(サラリとしてコクのある風味)
- コリアンダー・チャトニ
- トマト・ココナッツ・チャトニ
- ミックス・ベジタブル・ライタ
2つのチャトニは、どちらも南インドのティファン用に好適なスタイル。ごはんは、はと麦、大麦、アマランサス、きび、そば、キノワ、緑米(山梨産の無農薬もち米、ほのかなグリーン色に炊き上がります)などを混ぜた無農薬ササニシキと、同じく無農薬の玄米を使用しているとこと。以上シェフによる解説。このような味わいのミールスを出してくれる店は、他にはないと思われる。一つ一つの料理もだが、それぞれをMixしたときの味のバランスが際立っているのがミソではないかと。またそれこそが最大の楽しみであると言えるだろう。
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- デザート
- ピスタチオ入りのバミセリ・キール。
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- チャイ
- 寒い季節にあわせて、しょうがとカルダモンをきかせています。
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●ごちそうさま
最近オープンしたカフェです。和食、イタリアン、インド料理といった幅広い食事が楽しめ、酒の充実ぶりもなかなかのものである。料理に使われる食材にこだわりあり。まだオープンして間もないので、メニューの充実ぶりということでは、少々ものたりなさがあるが、これから徐々にいろいろバリエーションが増えていくことと思う。インド料理好きのわれわれが注目すべきインド料理だが、看板に書かれている料理名をみて、あきらかに他ではあまり見かけることのないものが並んでいるのに気がつくであろう。何かを期待させてくれるものを感じる。さて今回の食事内容だが、もちろんメニューには載っていなく、シェフに事前に連絡を取って特別に用意していただいた。各々の料理は、まさにここでしか食べられないものである。ここに訪れる人には、ただたんに美味しいというレベルではなく、インド亜大陸の料理の多様性に注目をしてほしいと思う。
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