2002/11/5:六本木のスリランカレストラン&バー、アータラ・ピータラ

東京都港区六本木3-15-23花椿ビル3階
03-3478-3898
11:30〜14:00(ランチ)
17:00〜25:00(ディナー)
無休

参加者は、nishi-yan、inaの2人でした。


3pc spicy fried chicken
辛口のフライドチキン。3ピースと書かれているが、4本出てきた。1本サービスしてくれたようです。サントーシャイ。骨付きのチキンのカリカリした食感がよかった。
DSC-SX560による撮影データDSC-SX560による撮影データ
ambul thiyal
まさか再びこの料理を日本で食べることができるとは...。なにげにホールのチャンドラ氏と話をしていて、私が「今シンハラ料理で何が食べたいと言えば、やはりアンブル・ティヤルかなぁ」と言うと、「メニューには載せてないけれども出来ます」とのことだった。まぁでも内心は、出来合いの...もしくは缶詰めのを暖めたぐらいで軽く調理したもの程度かと、あまり期待していなかった。しかし出てきたものを見て、もしやこれは...とほのかな期待感が高まる。そして一口ほおばると、スパイシーな魚の角煮が。魚はマグロを使っているようで、缶詰め特有の匂いは感じない。これはなかなかよい。スリランカで魚料理というと、私は断然このアンブル・ティヤルが思いうかぶ。アンブルはすっぱいの意味で、ゴラカが使用される。そしてティヤルは魚料理を指す。「いろいろとあるけれども、ドライなやつがよくみかけるでしょう」とチャンドラ氏。確かに、現地の家庭や、里帰りして故郷の味を持ち帰ったシンハラ人からおすそ分けしてもらったのは、ドライタイプが主だった。「シェフが南のマータラのほうの出身なので、ちょっとソースがかかったような感じに仕上がってるのですね」とのこと。そういえばこの感じは、ラサイに居たシルヴァさんが作るのに似ていてそれも懐かしかった。
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banana curriya
アル・ケヘルという食用のバナナを使った料理。食感がイモ...サトイモを少々固くした感じに似ているが、甘くはない。現地でもよく食べられるものだ。グレービーはトロトロ。バト(ライス)によく混ぜて食すべし。
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ooru mas ambul thiyal
豚肉の赤いドライ・カレー。この店で人気がとても高い料理とのこと。味の前に少々気になったことがある。料理名に、ambul thiyalという文字があるが、これはいささか疑問だ。thiyalは魚料理を指す言葉のはずだから、これはおかしいのではないか。現在調査中。スリランカでは豚や牛を食べるのはご法度ではないが、家庭によっては豚と牛は食べないところはもちろんある。私がお世話になった家庭もそうであった。味のほうは、豚肉を辛くそしてスパイシーにドライタイプに調理したもので、確かに日本人に人気があるのは納得した。酒のつまみでもいけると思う。
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gowa malluma
キャベツ炒め。果物や葉野菜、根菜にココナッツを合わせて煎り煮したもので、素朴な味わい。汁気のある料理と一緒に食すのがよい。ごくごくシンプルに調理されているので、野菜そのものの持ち味が決め手だろう。
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idi appa
インディ・アーッパと発音します。ちなみに英名はストリングホッパー。米粉にココナッツ・ミルクを加えて練り上げ、ワンゲディアという突き出しで、細く麺のようにしたものを蒸しあげたもの。本来は朝食べるものだけど、現在は夜にこれがでてくることが多い(朝早く仕込むのが大変だからだろう)。そのまま食べるのではなく、汁気のある料理(やはりキリ・ホディがベストマッチだと思うが、この店には置いてないんだよね)と、ポル・サンボールといっしょに食べる。よくこねてからほおばると、最高の味わい。この写真の倍ぐらいはいけちゃいます。
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pol sambola
スリランカはカレーがどうのこうの...そんなことはどうでもよい。シンハラの食事といえば、まっさきにこのポル・サンボールが出てこなくては嘘だ。必ず家庭の食卓には、なにかしらのサンボールが並んでいる。サンボールは、基本的には和え物の部類に入り、素材は基本的に生を使用する。一部例外として、シーニ・サンボールというタマネギと砂糖を加え甘辛く炒めたものがある(保存がききます)。そのサンボールの中でも削ったココナッツを大々的にフィーチュアしたポル・サンボールは、ココナッツを多様するシンハラ料理の中では、もっとも重要なものにあたる。ライスに混ぜてもよし、パンにのせたり、インディ・アーッパ、アーッパ等等...とにかく、なんでもOK。
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wambotu moju
揚げたナスのドライカレー。汁気はなく、ソースがよく絡まった感じで、ナスに味がグッと入って結構濃厚。中華っぽいテイスト感がある。チャンドラ氏いわく「モージュは家庭ではまずお目にかかることはない料理で、知らない人もいる。お祝い事とかに作ることが多く、レストランの料理ですね」ということで、実はわりかし珍しいものだそうだ。
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kaha bath
インディカ米の黄色いご飯。kahaとはターメリックを指す。ターメリック・ライスのことです。ほのかに色がつく程度で、色合いが淡くきれい。インディカ米なのでパラパラしていて、シンハラの料理との相性は抜群。
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watarappan
ワタラッパン。甘いキトゥルハニーがかかった、プディングはプルプルでやはりおいしい。
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kiri tea
食後はミルク・ティ
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●バダ・ピリラ

あらためて思ったのは、スリランカの料理を出す店の中では、最初にくるならこの店かなということ。品数や味にそつがないのが大きな理由。代表的な料理が味わえるのは入門としてはよいと思う。それにしてもアンブル・ティヤルが食えたのはちょっと驚きだけどね。