2003/6/14:サンサール
東京都江戸川区南小岩5-18-16 ニューシャトレ103
(TEL)03-5668-3637
営業時間:11:00〜14:30、17:00〜22:30
月曜休(ただし祭日の場合は営業)
- バダム・ラ・バトマス・サデコ
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今日はピーナッツのほうが多めだ。大豆多めの、歯ごたえの良い食感はもちろん好きだが、たまには今日みたいなのもいい。ちょっとしたことで、微妙に食感がかわったりして飽きさせない。
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- 食事
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とても混んでいる中でも、抜かりない確かな味を提供してくれる。定番のダール、アル・ターマ、ラジマ、サグ・チキン、ムラ・コ・アツァール、ライス。
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- タマネギ・スライス
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特に何も手は加えられていない。タマネギの苦みといったものはなく、口直しにさっぱりしている。
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- ムラ・コ・アツァール
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ダイコンのアツァールは、麻の実をあしらったシンプルなものがこのところ定番だが、今日のように少々手の込んだ味付けのものがたまに出てくるとうれしい。同じダイコンを使っても味付け一つでかなりの変化を見せる。主役にはならないが、それに迫れるぐらいのポジションにいつも構えている。このような脇役にどれだけきっちり仕事をしているかが実は重要ではないかと。
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- ダール
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いつもながらほれぼれしてしまうダールである。安心しきって味わえる。料理の数が多いだけに、いつも最後に直接飲んだりすることになるが、やわらかなテイストはなごませてくれる。
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- サグ・チキン
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ほうれん草はザクザク大きめにカットし、チキンはどちらかというとダシをとるために少量加えられているという感じで、あくまでもほうれん草が主。インド料理にあるものとは、見た目も味わいも異なる。サンサールの方向性や追求している味は、明らかに他店と異なるのがこれ一つとってみても感じることができる。
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- アル・ターマ
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これまたごちそうである。これ一品でも十分なぐらい魅力があるものだ。既に何度も記しているが、酸味の質が大きな特徴。タケノコの酸味という点で、福建料理の湯(スープ)が、共通点を見いだせるが、食べ方はもちろん違う。こちらのほうはライスにかけて食すのがメインである。酸味は食欲の誘発という点で、切っても切れない関係にあり、辛さとは別の意味で活を入れてくれる。
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- ラジマ
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ラジマの甘さが苦手という人もいるが、グレービーとよく馴染んで、ライスとともに食べると、ムングやマスル・ダルなどとは違ったやわらかさとまろやかなテイストを味わえる。
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- チャイ
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食後のチャイ。
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●Namaste
午前中はいつものように朝早く起きてから、野田まで走る。往復で87km程の距離だ。昼には帰宅して昼飯を食べた後くつろぐ。夕方サンサールに食事をしに行ったが、到着した時間が18:00ぐらいで、まだ早めの時間ながらも、店内は10名程の常連による小パーティが催されている他にも、テーブル席の空きはほぼ無しである。4人掛けに一人で座るのは気が引けるので、カウンターにてバトマス・サデコをつまみにビールを飲みながら、読書。暫くしてカウンターも一杯になってしまった。注文が殺到するなかでも、あわてることなく仕事をこなしている様子に一安心。ふと、カウンターに座っていた夫妻に「ホームページを作られてる方でしょうか」と、声をかけられる。それほど多くはないが、行く店で知らない人から声をかけられることがたまにある。最近は顔写真を出してはいないが、どうやら雰囲気でそう感じるらしい。その夫妻も、最近私のページをみて、この店を知ってからすっかりファンになってしまったという。インド料理はかなり好きでよく食べ歩くが、気が付けばマンネリの食事に慣れきってしまって、この店で食べたときに食事の楽しさと感動を取り戻したという。それ以来ちょくちょく来ているらしい。注文しているものを見れば、私のページで何度も取り上げいるものばかりである。このようにして多くの人が未だ食べたことがないものに手を出してくれるのは、うれしい。かなり刺激になったらしく、話に熱中する。それとともにビールの瓶もかなりの本数が空き、しかもごちそうしていただき恐縮である。その節は大変ごちそうになり、ありがとうございました。久々にこちらも話していて楽しかったです。サンサールは、客同士のコミュニケーションが、このようにごく自然に発生する。他店ではめったに見られないことである。それにより輪が広がり、店が発展していくのである。
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