2004/11/5:サンサール

東京都江戸川区南小岩5-18-16 ニューシャトレ103
(TEL)03-5668-3637
営業時間:11:00〜14:30、17:30〜22:30
月曜休(ただし祭日の場合は営業)


バダム・ラ・バトマス・サデコ
ピーナッツ、大豆、ニンニク、ショウガ、カイエンペッパー、グリーンチリ、塩等を混ぜたおつまみ。今日は香菜が入ってないが、入手が難しかったのだろう。ピーナッツと大豆の割合は、日によって違う。ピーナッツが多い場合は、食感が柔らかめ。大豆が多いと、食感がカリカリして固めになる。そして味わいもまた異なる。今日は前者のピーナッツが多め。辛くて酒がすすむ。
バダム・ラ・バトマス・サデコバダム・ラ・バトマス・サデコ
シェクワ
マトンのカリカリ焼肉。カリカリといってもスクティのような、固さまではいかない。これまた酒がすすんでしまう食べ物だ。噛むほどに味わいが増してくる。噛まないと肉汁が顔を出さない。普段固いものを食べていない人は顎が疲れてくるだろう。味わい深くてたまに食べたい。
シェクワシェクワ
モモ
お店に到着したときに、モモの仕込みをしていた。ウルミラさんが、今からモモを作るから食べてよというので、食べることにした。モモはネパール料理の中でも、有名な料理だし、サンサールでも人気が高い。ときどき売り切れてしまって、仕事の合間に仕込むことがあるが、そうしたときは、最高に出来たて状態のものが食べることができる。いまさら説明する必要もないと思うが、皮の中にたっぷりつまった肉汁が外に出ないように、一口で食べないといけない。ナイフでカットして、チマチマ食べていては、モモの美味さを十分味わうことができない。今日も大変美味でした。
モモモモ
大豆とトマトのアツァール
大豆をすりつぶしたものに、カイエンペッパーやレモンを加え、さらにトマトも一緒にしてアツァールに。トマトのゴルベンダ・コ・アツァールがしばらく続いたが、このアツァールも時々でてくるものだ。大豆というのが一つのポイントだろう。大豆は日本でも手に入りやすく、豆腐や煮物でも広く食べられているものだし、栄養価も高く優れたものだから、なるべく食べるようにしたいものだ。インド料理などでは、大豆を使った料理というのを観たことがないのだが、サンサールのネパール料理では、バトマス・サデコを筆頭に頻繁に登場する。大豆の甘味とレモンとトマトの酸味、そしてカイエンペッパーの辛味がなかなか強烈。ライスによくマッチする。
大豆とトマトのアツァール大豆とトマトのアツァール
小松菜とジャガイモのタルカリ
野菜の高騰には頭が痛い。特に葉野菜、ダイコンはスーパーで値段を見ると、買う気がうせてしまう。家庭では、他の食材でしのぐことはできるが、レストランともなると、そうはいかない。サンサールもその点では苦労されていることだろう。幸いにも、価格に関しては、安定した価格で一年中入手できるジャガイモをメインに、小松菜を加えたタルカリ。味わいはシンプルで、家庭的なやさしいやわらかな味わいだ。
小松菜とジャガイモのタルカリ小松菜とジャガイモのタルカリ
黒豆のダール
ウラッド・ダルを使った、通称黒ダール。ジンブという草の香りが漂い、こいつが食欲を増進させてくれるようだ。しかしながら、今日の仕上がりはイマイチという気がしないでもない。このダールは、シャバシャバで水っぽいのが妙にライスにマッチして、それこそスープみたいな感じなのだが、今日のはドロッとして濃い目。重さを少々感じる。
黒豆のダール黒豆のダール
ククラ・コ・シカール
新たにレギュラーメニューに加えたのだろうか、テーブルに写真と説明書きされた紙がはさんであった。ククラ・コ・シカール、チキンスープカレーと書かれているが、巷のスープカレーとは異なる。説明によると、ネパールでは、これから寒くなる時期、そしてヒマラヤをトレッキングしていると体を温める料理としてククラ・コ・シカールがよく食べられています。このまま食べても美味しいですが、ごあhんともよく合います。一度ご賞味ください。とのことだ。この店によく来る人は知ってると思うが、ときどきこの料理は出ていた。ショウガの効いた、チキンのカレーだ。あと、グレービーがシャバシャバなのが特徴。私はこれがかなり好きで、これがあると大喜び。とにかくライスに相性が良い。いくらでもライスが食えてしまいそうだ。これにジャガイモを加えて、レギュラーメニューとなったようだ。ネパール流のチキン・カレーといった感じで、是非とも食べてみて欲しい。
ククラ・コ・シカールククラ・コ・シカール
フィッシュ・カリー
これが今日のスペシャリティだ。一度フライにされた魚をグレービーとともに、一晩なじませる。そうすることで味わいが深くなる。骨付きの魚からのエキスが、十分グレービーに染み出ていて抜群の美味さ。これもまたライスにとてもよく合う。これが食べられるとたいへんラッキーだ。
フィッシュ・カリーフィッシュ・カリー
チャイ
食後はチャイ。
チャイ


●Namaste

最近はルチに頻繁に行っているので、またもやご無沙汰してしまった。どんなお店に行っても最後に帰ってくる場所があるとすれば、それはサンサールだろう。なので、ウルミラさん心配しないでください(笑)。インド料理でもネパール料理でも、頻繁に食べるとなるとレストランスタイルの料理というのは、どうにも飽きてしまうが、サンサールにしてもルチにしても、家庭的な味付けが連日通っても、食べ続けることができるのが素晴らしい。なにより料理がフレッシュ。タルカリやサブジなど、作り置きしたものと、出来立てとでは、その味わいに雲泥の差がでてしまうので、そういう料理が食べることができるお店があるのは貴重だ。作るのには時間がかかるものがあるけれども、せっかくの食事だから、出来るまでゆっくり待てばいいのだ。常に最高の食事ができればそれは大変素晴らしいものだし幸せである。