2004/8/8:サンサール

東京都江戸川区南小岩5-18-16 ニューシャトレ103
(TEL)03-5668-3637
営業時間:11:00〜14:30、17:30〜22:30
月曜休(ただし祭日の場合は営業)


カンクロー・アツァール
夏の定番、キュウリを使ったアツァール。ラプシ・デュロのソース、乾燥グリーンピースのケラウもたっぷり入り、ネパールの味が満喫。
カンクロー・アツァールカンクロー・アツァール
チウラ
天日干しの米のチウラ。油で揚げられており、軽くサクッとした歯触り。アツァールと一緒に食べるのがおすすめだ。
チウラチウラ
バダム・ラ・バトマス・サデコ
大豆とピーナッツ、ニンニク、ショウガ、香菜...レモンとチリと塩で和えた辛みのあるおつまみ。最大の魅力は、食感につきる。大豆とピーナッツの割合が大事だ。とくに大豆が多いほうが、カリカリした食感が出てよい。
バダム・ラ・バトマス・サデコバダム・ラ・バトマス・サデコ
ウォー
おなじみのウォー。中には半熟のタマゴが入っている。添えられたソースは、マトンカレーのグレービー。これを上からたっぷりとかけて食べる。外側がカリッとして中はフンワリ、そして半熟タマゴのトローリとした舌触り。この優しい味わいに、味わい深いマトンカレーのグレービーがばっちり合う。
ウォーウォーウォーウォー
レバーと砂肝
代表的なおつまみが次々に出てくる。アツァールでもそうだが、焦げたメティのほろ苦さが加わり食べごたえもバッチリ。砂肝のコリコリした食感がよい。
レバーと砂肝レバーと砂肝
チャタモリ
クリスピーなウォーといった感じのもの。彩りがきれい。皮がパリパリ(というほどでもないが)して、上には半熟タマゴ、ひき肉、チョップしたトマトやグリーンチリがのっている。全体的にやさしくトローリとした舌触りにひき肉のうまみ...とにかくうまい。
チャタモリチャタモリ
カボチャのカリー
見た目通りの、カボチャの甘い味わいと、サラッとしたグレービーとの取り合わせが、野菜のうまみにあふれているようである。
カボチャのカリーカボチャのカリー
ティトゥラ
ムングダルで作ったマショウラをティトゥラと言うそうです。マショウラは、肉団子のような食感を持っていて、日本の食べ物で例えるとガンモドキにあたるかな。ティトゥラの場合、食感がカリカリしていて、何かのお菓子を食べているような味わい。大変インパクトがある。
カボチャのカリーカボチャのカリー
パン・ロティ
これまた珍しい料理。豆の量、種類共にたっぷりのクワティの中にロティが入ってる。これは、まるで日本のスイトンだ。豆のエキスが十分でているクワティの味わいの深さに舌鼓をうち、熱々のロティをほうばる。見事な味わい。
パン・ロティパン・ロティ
アル・チャナ
ブラック・チャナとジャガイモのドライな料理。チャナの味わいが素晴らしい。挽き割りにしてもそうだが、黒豆の類いは、味の深みが凄い。
アル・チャナアル・チャナ
ゴルベンダ・コ・アツァール
生トマトのフレッシュで爽やかな風味が夏の暑さを忘れさせてくれそうだ。先のチウラを、ここまで食べるのを我慢して、このアツァールといっしょに食べると、これが最高。もちろんライスと一緒に食べるのもうまい。
ゴルベンダ・コ・アツァールゴルベンダ・コ・アツァール
ナスと枝豆
ナスに味がグッとつまって、旬の力を感じる。枝豆もまた、素晴らしい味わいで、まさに旬ならではの野菜のパワーを感じる。
ナスと枝豆ナスと枝豆
ニガウリのタルカリ
苦瓜のワタと種はとらずに調理。油でいくぶん揚がったような仕上がりで、ほろ苦い味わいと、油の甘みとのとりあわせが食欲を誘う。夏らしい一品。
ニガウリのタルカリニガウリのタルカリ
黒ダール
トリをつとめるのは、ウラッド・ダールを使った通称黒ダール。特に今日の仕上がりは、ため息が出るほどの完成度。ひたすら優しく、たっぷりのジンブの香りが素晴らしい。ライスにかけると、スーッと沈むが、ライスの一粒一粒にはダールのうまみがコーティングされている。このフィット感が素晴らしい。最高のダールだ。
黒ダール黒ダール
ラルモン
グラブジャムーンのことです。シロップ浸けになっているので、甘いスィーツだが、サンサールではヨーグルトが添えられておいるので、さっぱりとした口当たりになっている。大きめのラルモンは、シロップをたくさん吸って、口のなかでジンワリと溢れ出す。
ラルモンラルモン
チャイ
食後はチャイ。
チャイ


●Namaste

最初から最後まで素晴らしい内容で圧倒された。日曜日の昼下がりに、13人という人数で来店し、とにかく食べまくった。キッチンスタジオペイズリーから、香取薫さんとスタッフの方の来訪ということもあって、事前にウルミラさんに相談し、サンサールの魅力溢れる料理内容でやりたいとお願いした。あえて、肉料理を極力なくして、夏ならではの旬の野菜を使ったものと、豆とアツァールを中心とした構成。どれをとっても妥協のない味とレベルの高さを感じた。また、今回だけ特別に、私が持参したスリランカの赤米を湯とりで炊いてもらい、最高の内容となった。改めてサンサールの懐の深さと、ネパールという国の料理の素晴らしさを満喫させてくれた一日だった。