2005/2/11:東陽町のインド料理、シャンティ・サガー

東京都江東区東陽4-10-6
TEL:03-3649-7280
営業時間:11:00〜15:00
17:30〜23:00
無休

参加者は、週一リピーター、むんむんinaの3人でした。


ウイスキー・ソーダ
インドウイスキーのマクドゥエルをソーダ割りで。インド旅行で、さらに太ってしまったので、まじめにダイエットしています。真面目にダイエットしているのだから、酒は本来絶つべきなのですが...それでも週一回ぐらいはちょびっと飲みたいので、糖分が少ないウィスキーにした。やはりソーダ割りは飲みやすくて美味いですね。調子に載って飲まないように注意。1杯でやめておいた。
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マサラ・カジュ
このあたりはツマミです。ウイスキーにはばっちりの相性。カリカリした食感がよい。
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ワダ(予約必要)
たしか月曜あたりに夜、フラッといったので、金曜日にまた来ますからと言っておいたら、ワダを用意してくれていました。いまのところメニューにはないから、食べたれば予約ということで。中はフワッと外側はカリッとして、ワダの良さが満喫できる。チャトニとサンバルをからめて食べると更にうまい。レギュラーメニュー入りしてほしい。
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パニール・パコラ
わりと珍しいかも。パニールはインドのチーズのことだが、これに衣をつけて揚げたものだ。衣がパリッサクッとしていてイケている。軽やかで酒のツマミには最適だろう。
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ミールス
ベジかノン・ベジか選べますが(値段は違う)ベジを選択。ミールスの予約は必要ありません。食べたいときに食べられるのはありがたい。ベジ・ミールスの通常の内容としては、パパド、サンバル、ラッサム、クートゥ、ポリヤル、ヨーグルト、ピクルス、スィーツ、ライス。これで1800円。ライスはおかわりし放題。本式に従えば、全ておかわりできるのがミールスの醍醐味でもあるので、是非ともそこまでしてもらいたいところだが、今の日本ではこのハードルは高いみたい(過去にそれを実践していたグレイトなお店がありました。ちなみにお店自体はまだありますが、インド料理は諸般の事情で辞めてしまった)。どうしてもお代わりがしたい人は、とりあえず言ってみてもいいかもしれない(出してくれたらラッキーだ)。今回は事前に何かお願いしていたので、これにプリ・サダム(タマリンド・ライス)、モール・コザンブ、モールという内容。ちなみにライスは、日本米。
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パパド
あちこちで何度も書いているが、ライスの上からバリバリ割り崩して、フリカケのようにして食べるとイケる。もちろん食事の合間にそのままかじってもOKだ。
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サンバル
具はナス。サンバルの具としては定番だろう。酸味加減は隠し味という感じで、ダルがやや多めの少々ポテッとした感じ。実際、チェンナイの食堂等で食べると、そういう印象を受ける。まろやかで風味よく美味い。
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ラッサム
南インド料理愛好家の中では、ラッサムといえば大好物の一つであろう。シャバシャバしているくせに、味わいがシャープでライスに見事にフィットしている。それでいて、軽やかでスッキリしているのがラッサムの醍醐味。と、いいつつもなかなか日本でおいしいラッサムに出会えない。たいていはトマト過多の、味が濃い目で風味が薄いということが挙げられるであろうか。水のようにサラッとしつつ、香り高く飲み口がスッキリというのは、なかなか出会えないものだ。そういうことを踏まえてみて、このお店のラッサムは、かなりの満足度。フレイバリーかつ、すっきりしてシャバシャバ。
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ナスとサトイモのクートゥ
ミールスでは定番のクートゥ。酸味があり、野菜の甘味が十分でており、しっかりとした味わい。ライスにフィットして、かなりイケている。個人的にもクートゥはとても大好きな料理なだけに、美味いクートゥに出会うとかなり幸せな気分。
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オクラのポリヤル
小口切りにされたオクラは、それ自身がもつ野菜の甘味や旨みが引き出され、スパイスの香りが高い。ミールスのオーダーが入ったときに調理されているので、フレッシュもフレッシュ。ポリヤルの類は、なかなかレストランでは出しにくい部類だが、このように調理仕立ては、やはり美味いのである。これで旬であれば、さらに美味いであろうことを予感させる。
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プリ・サダム(特別)
わざわざなじみのない言い方をしたが、要するにタマリンド・ライスのこと。プリはタミル語でタマリンド(ちなみにリの発音は舌が上あごにひっつく)。サダムはご飯の意味。通常ミールスにはついてこない。事前に行くことを伝えてあったので、特別に用意してくれていたのである。日本ではサフラン・ライスが有名だが、実際は他にもいろいろなミックス・ライスが存在する。このタマリンド・ライスもその一つだ。色合いが茶色なのは、タマリンドによる。この量が多いか少ないかで、色合いは変わってくる。チャナ・ダルやナッツの食感も加わりおいしい。インドでは弁当箱につめて、遠足にもっていったりもするそうだ。ほのかな酸味があって、このまま食べてもとても美味い。サンバルやラッサム、ポリヤルなんかと一緒に食べてももちろん相性は良い。
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モール・コザンブ(特別)
やはり特別料理なので、通常のミールスには付かない。ヨーグルトカレーと言ってしまってもいいぐらい。ヨーグルトの酸味が効いている。この後の締めのモールもいれると、全体的にヨーグルトが印象強い。具はナスが入っていて、ヨーグルトとライスとの相性を考えると抜群だろう。ちょっとマニアックな料理だが、全然OKだ。むしろうれしいぐらい。
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自家製アチャール
野菜はレンコンとニンジンを確認することができた。他にもいろいろ入れているかもしれない。アチャールの世界もまた奥が深い。いや、深すぎる。南インドに行って、感動したものの一つアチャールは、美味しいものは半端でなくうまい。美味すぎる。市販されているものでも、十分うまいが、やはり自家製のものは文句なしの美味さだ。そのまま食の合間になめてもアクセントとしてはバッチリだが、最後の締めにヨーグルトとライス(写真撮り忘れた)を混ぜて食べるときに、アチャールを加えてやるとさらに美味さが倍増する。この自家製アチャールならなおさらだ。
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パヤサム
甘さ加減がよく、美味い。南インドの定番のデザートだ。中には細いセミアが入っている。
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モール(特別)
ミールスの最後に、ホッと一息ついていると、ジャーッとヨーグルトの入っていたカトゥリにモール(バターミルク)といわれるヨーグルトの上澄みみたいな薄いやつを注いでくれる。これを食後にググッ飲んだり、ライスに混ぜて食べたりする人もいるが、こいつがまたよい。ほのかな酸味が見事に満腹なお腹をスッキリさせてくれる。特別に出していただいた。
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チャイ
食後のチャイ。
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●ごちそうさま

レポートは初となるが、実は3回目の来訪。インド旅行記を優先して書いているので、外食のレポートは全て後回しにしたりしていたが、この店だけは先に報告しておかねばなるまいと思い、ちょっとインド旅行記をお休みして先に書いた。インド旅行後に、気が抜けてしまい、インド料理店は正直食指が動かなくなっていたが、そんな中で久しぶりに満足できるお店に出会えた。うれしいことに、この店は私の住んでいるところからかなり近い。毎日でもフラッと行けてしまう場所にある。東陽町は東京都ではあるけれども、ちょっと都心からは外れているので、なかなかインド料理そのものが受け入れられ難い印象があるのだが、この店はなかなかがんばっている。昼間のランチ時は、近所の役所の人等が沢山来て、かなり大変らしい。お店の名前と東陽町でgoogle検索すると、ホームページが出てくるのだが、実際今お店にいるシェフやホールの人達は、全員入れ替わっている。以前は、北インド料理専門のお店であったが(ホーム・ページの内容もそのままだ)、昨年6月ぐらいから、南インドの料理を出し始めたそうだ。そうしたら、お客の受けがかなりよくなったらしい。いずれにせよ、ほとんど地元の人しか知らない感じで営業していたようだ。そもそも、このお店を知ったのは、私が通っていたタミル語クラスのKさんから、友人が東陽町でインド料理をやっていて、南インド料理のお店のようですとの情報を得たからだ。それを聞いて、講義が終わってから、同クラスの人と一緒にすっとんで出かけていったのだ。そして今回もタミル語クラスの人と来た(本当はVijayというタミルのムービースターのオフ会なのだが)。北インドの料理は、シェフ達が変わっても、そのまま引き継いで提供している。新たに加わった南インドの料理は、メニューでは1ページが割かれている。今のところレギュラーメニューとしてのラインナップは、ドーサ(プレーン、マサラ、キーマ)、ウタパン(プレーン、オニオン、トマト)の2つのティファンに、ベジとノン・ベジのミールス。これらは夜のディナータイムに、いつでも注文が可能(ランチ時はランチメニューのみとなるが、南インドの料理はない)。予約の必要はない。お店のチーフシェフ、スブラマニアンさんは、南インドのタミル・ナードゥ州、タンジャヴール出身(ちなみに、私がタミル語を教わっている先生もタンジャヴールでタミル語を学習された)。人当たりのよい接客と、サービスでお店はアットホーム感覚。特に南インド料理を注文すると、やはりうれしそうだ。今までは一人で調理を行ってきたが、今月から新たに、タミル出身のシェフRKラージさんを迎え、さらにパワーアップ。今後、南インド料理の充実に期待がかかる。