衝撃!!マディーナ
2005/6/12


群馬県伊勢崎市柳原町1-1
(TEL)0270-20-1695
営業時間:11:00〜22:00(通し営業)
月曜休


マディーナ・ナン・ハウス、群馬県伊勢崎市にあるムスリム料理のお店。伊勢崎にはモスクがあり、多くのパキスタン人が住んでいる。このお店は彼らの食事所でもあるわけだ。地方のお店は、通し営業なところが多い。遠方から来る人にとってはこれがありがたい。
DSC-J2による撮影データDSC-J2による撮影データ

むこうの食堂という感じがする、ディープな空間。ホワイトボードには、本日の料理がウルドゥ語で書かれているようだが、残念ながら何が書かれているのかわからない。店員に聞こう。ちなみに固定メニューというものは存在しない。料理は毎日日替わりで、このホワイトボードに記される。
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ムスリム料理の聖地


肉を食べまくろう
DSC-J2による撮影データ


ナン
丸い形でフカフカ。表面にギーや油は塗られていないので、ヘルシー感があるか。
パキスタンのナンは、あのおなじみの先の尖った楕円形ではなく、キレイな丸い形をしています。ここのナンは小麦粉に混ぜる材料の割合が少ないせいか、食べ口が重く感じることはありません。焼き立てを十分冷ましてから保存すれば、2〜3日は柔らかいまま食べられます。食事のついでに5、6枚買い込んで帰るムスリムの人を良く見かけます。(from ポテルカ)
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ロティ
どちらかと言えば、ナンよりもロティのほうが好み。大きく食べ応え十分。かむほどに味わい深く、強調しすぎない味わいが料理にあっているように思う。
ナンに比べて茶色いのが全粒粉の使われている証、とてもサッパリしていています。そして混ぜ物が殆んど無いので、カリーに浸すとグングン旨みを吸い取ります。これも2〜3日柔らかいまま保存することが出来ます。(from ポテルカ)
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チキン・カラヒ
ムスリム料理の魅力溢れる豪快な逸品。濃厚なトマトベース。調理した鍋(カラヒ)のまま出てくるのが素晴らしい。こういうスタイルで出しているお店は、ほとんど稀だと思う。これで4〜5人分ぐらいの量がある。骨付きのチキンからエキスが十分でているので、味わいがものすごい。食べる30分前に予約が必要。
これぞマディーナ、というほどの看板メニュー。休日に仲間と集まってワイワイと鍋を囲むのが、ムスリムの方々のお楽しみのようです。このメニューはこの鍋の大きさ以外にオーダーは出来ません。ニワトリ1羽分を使わないとこの味が出ないから、というオーナーの信念があるからです。(from ポテルカ)
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マトン・カラヒ
こちらはマトンのカラヒ。ムスリム料理を代表とする、魅力溢れる料理だ。マトンの肉のうまみと、濃厚なグレービーが絡みついて、これも味わいがものすごい。やはり食べる30分前に予約が必要。
ところでどちらのカラヒ料理も、食べた直後はとても元気が出ますが、しばらくするとなぜは眠くなってしまうのです。
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キーマ
マトンのひき肉。キーマと言えば、チキンよりはマトン。肉の違いももちろんだが、マトンのキーマのほうがより味わいが深く最高。
キーマに使われる野菜は日によって様々。この日はピーマンのようです。他にはジャガイモ、グリーンピース、意外なものでは「にがうり」の日もあります。(from ポテルカ)
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マトン
グレービーソースは汁気が多く油も多目。料理自体がとても新しいので、食べ口は重さを感じさせない。グレービーソースの味わいが秀逸。ナンやロティと食べよう。
むやみやたらにドロっとしておらず、サラっとしていながらコクと旨みが凝縮されたグレービーです。写真では確認出来ませんが、輪切りの骨のある肉の部位が使われています。その骨髄が溶け出したグレービーに、ナンやロティをたっぷり浸していただきます。(from ポテルカ)
DSC-J2による撮影データDSC-J2による撮影データ
チキン
こちらはチキン。マトンと同じくグレービーソースの汁気は多目。こちらもまた、しっかりしたグレービーの味わい。かなりのパワーで迫ってくるが、胃がもたれたりすることがないので、ガンガンいける。これから暑くなるので、沢山食べてパワーをつけよう。
この店の鶏肉は、必ず骨の付いた部位が使われています。それも食べ易さを重視したさばき方ではなく、骨髄の旨みを出すためのさばき方がなんとも泣かせます。あちらの国の方々の食べ方に倣って、手指で身を解すと食べやすく、美味しくいただけます。(from ポテルカ)
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チャナチキン
いわゆるカブリ・チャナという、チャナマサラなどで使用される挽き割りにしていないチャナを使用。グレービーソースは、やや甘めながらもチャナのホクホクした味わいとマッチしていて、良い味わいだ。
あれだけ個性のあるグレービーが、チャナ豆と共に調理するだけで和み系へと変わります。シナモンの甘い香りとフワっとした軽い食感が特徴の人気メニューです。(from ポテルカ)
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チャナマトン
こちらはマトンを使ったものだ。
この店1番の人気メニュー。マトンのコクとチャナ豆のコクのバランスが素晴らしいです。豆を使った料理は腹持ちが良く、食べ応え十分です。(from ポテルカ)
DSC-J2による撮影データDSC-J2による撮影データ
ダルチャナゴーシュト
挽き割りのチャナ。グレービーは、辛さを控えめにして、マトンの味わいもプラスされたウマミがたっぷり。
同じチャナ豆でも丸のままと挽き割りとでは、その仕上がりはかなりの違いがでます。それはダールに限りなく近くなり、もしかしたらライスとの相性が良いかもしれません。(from ポテルカ)
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ダル・マーシュ
固茹でにされたムングダルとマトンの汁気の少ないグレービーソースで煮込まれている。ダル・マサラとでも言ったらいいのだろうか。ムングダルは、すぐに煮崩れるので、こういった原型をとどめているような料理には、ほとんどお目にかかったことがなく新鮮だった。ムングの風味とマトンのエキス。グレービーソースの渾然一体となった味わいは見事。
「マトン入りムングダルの姿煮」といった、見た目にも珍しいひと品。比較的辛い部類に入るので、夏の暑さを吹き飛ばすにはもってこいでしょう。大量の油が使われていますが、料理が新鮮なため全く重くありません。豆の歯応えが印象的な、個人的にはイチ押しのメニューです。(from ポテルカ)
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チキンビリヤニ
鶏肉の炊き込み蒸しご飯。香り高いバスマティ米を使った、見事なビリヤニ。米の白い部分と、グレービーが混ざった色合いを見ると、まさにムスリムのビリヤニだと、顔がほころんでくる。量もものすごいが、味のノリ具合にくらべて食べ口が軽めなので、いくらでもサクサク入る。付け合せのライタをかけて食べると、また美味。
チキンを使った正統なムスリム式のビリアニ。味・香り・見た目の全てが食欲をそそります。もうこれはひと皿700gが無くなるまで続く、スプーンでしゃくり口へ運ぶの反復運動です。一体誰がこの素晴らしい調理法を考えたのでしょうか。週末限定のメニューです。(from ポテルカ)
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ハリーム
細かく煮崩れたマトンの入った豆と穀物の粘りで、上にはガラムマサラがかけられている。とても味わい深く、最高の一品といっても過言ではない。香り味共に申し分なく、印象に強く残る料理だ。
その強烈な粘りに見合ったスパイスとコクの贅沢な料理です。奥に見えますグリーンチリと千切りの生姜が良いアクセントとなっています。これだけ手の込んだ料理ゆえ、週末限定のメニューです。(from ポテルカ)
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パヤ
羊肉の関節の煮込み。汁気たっぷり、油もたっぷりだが、骨髄がトロリと滋味で、見事な味。ナンやロティをどぼんとつけて食べる。ムスリム料理の代表的な食べ物で、パワフル。
まずその見た目で食べ手を選ぶ料理。骨髄のエキスを楽しむ為だけに考え出されたと思えるほど、それに尽きます。滋養強壮の効能があるそうで、勢いを付けたいときに食べるとのこと。こちらは日曜限定のメニューです。(from ポテルカ)
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●ごちそうさま

『本格・本場のインド料理』などと掲げる店は星の数ほどあれど、 この店では真のムスリム料理を、それも破格の値段で提供しています。店の構えや内装は質素ですが、混じりっつ気無しの本場の味がここにあります。ここは本場に則って、スプーンを使わず食べてみてはいかがでしょうか。(from ポテルカ)

ここは本当に日本か、とてつもなくディープな空間だ。インドの食堂に入ったときのことを思い出した。これほどのお店が日本にあったのかと...とても驚いた。これだけディープな空間は、他に見たことがない。そして料理もまた、気合の入った素晴らしいものだった。やはり厳しいお客が来るお店は、ちょっとでもいい加減なものは出せないのだろう、どれもフレッシュ感バリバリのパワーある料理。料理の味もさることながら、驚くべきはその価格。カラヒは要予約で2000円だが、それ以外カレー類が一律300円。パヤとハリムが500円、ナン、ロティがそれぞれ100円という破格の値段。驚きの連続。電車賃を使ってでも来る価値はあるでしょう。それだけの魅力がマディーナにはある。