2006/1/14:溝の口のスリランカ家庭料理、SURASA

神奈川県川崎市高津区下作延236-3
TEL:044-857-1158
営業時間:11:30〜14:30
18:00〜23:00
水曜定休

参加者は、sanjo、missie、erileen、むんむんinaの5人でした。


コットゥ・ロティ
遅めの時間に来て、客が我々一組だけだったので、メニューにはないのだがお願いしてみたところ、快く作ってくれた。マグロのツナ、肉、卵、野菜類をゴッタ炒めした、スリランカの屋台料理。同様の料理は南インドにもある。スリランカの場合、ゴッタ炒めというように、いろいろなものを炒めてしまう。具にちぎったロティが入っているのが特徴。味わいは軽やかでペッパーの刺激で辛め。酒のおつめみとしてバッチリ。
DSC-J2による撮影データ
デヴィルド・チキン
こちらも定番の屋台料理。デヴィルドと名のつくものは、基本的に辛めの味付け。辛いチリペーストとペッパーを効かせて、チキンを筆頭にタマネギやトマト、ピーマンといった具を炒める。中華料理に似ていたりするところがある。油分も控えめで、食べ口が軽く食後がスッキリ。
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フィッシュ・カトゥレット
魚のすり身のコロッケ。外側はカリッと、中はすり身が甘くやわらかかく、ほんのりスパイシー、こちらも定番。魚のすり身やイモのほくほくした感じがよい。
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ピットゥ
南インドのケララ洲にも同様のプットゥという料理があるが、スリランカでも大変ポピュラーなたべものだ。米粉と削ったココナッツを塩少しと水を少しづつ加えて、軽く混ぜ合わせていく。それをバンプというピットゥを蒸しあげる筒にいれて、数分蒸すのだ。器具がなかったり、手間がかかるということから、日本のインド料理店はおろかスリランカの料理店でも、現在のところSurasa以外出しているところは無いはず(もしあるなら教えてほしい)。昔話をすれば、私が知る限りでは六本木にあった「アータラ・ピータラ」だけが唯一出していた(残念ながらすでに閉店)。つけあわせには、スリランカだと甘いココナッツ・ミルクや、キリ・ホディという基本のココナッツ・スープ、もしくはパリップという豆のカレー類と食べる。ポル・サンボールと一緒でもよい。今日はジャガイモのカレー、アラ・ホディが付いて来た。ピットゥは、結構なボリュームがあるので、他にいろいろ料理を食べるのであれば、数人でシェアするほうがよいだろう。フワフワの食感、甘い味わいはとりこになるかも。さわったら崩れてしまいそうなぐらいの柔らかさで、口の中でホロッと崩れてとける様がなんともよい。
DSC-J2による撮影データDSC-J2による撮影データDSC-J2による撮影データDSC-J2による撮影データ
パリップ
たしかこの店では緑豆を使っていたとおもった。豆は少なめで、ホディ(汁気)が多め。基本的にスリランカの料理は、ココナッツミルクで煮炊きするが、濃いと食べた後口がもたれる感じになりがちだが、本来は米の砥汁ぐらいの濃度で、もたれることはない。この店では食べ口がとてもスッキリ。
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大根(Rubu)
まろやかなココナッツ・ミルクに、大根がゴロゴロ入っている。大根の甘みがよくでており、実に味わいがよい。ライスにかけるとシャバシャバの汁がスッと沈み、ライスに軽く味がつく。大根もぐしゃぐしゃにつぶして食べるとイケてます。
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豚肉(UruMas)
ポーク・カレー。家庭によっては食べないところもあるが、ポークカレーは別に特異な存在ではない。やはり基本のココナッツミルクで煮込むのは同じで、油は豚肉の脂身から出ているところが大部分となる。辛口でスパイス感が結構ダイレクト。食べているとほのかに汗をかいてくる。食後はスッキリ。
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卵(Bittara)
かなり写真撮影が厳しいが、半熟紀見1の卵がごろんと入って、見た目の色合い通り、とき卵のスープのようなまろやかな味わい。ライスにやさーしくなじむ。半熟卵の黄身がとけ出しているようで、これがさらなるまろやかさなのだろう。
DSC-J2による撮影データDSC-J2による撮影データ
ポル・サンボール
シンハラ料理の代表料理。削ったココナッツをカイエンペッパー、レモン汁、タマネギなどと一緒に混ぜ込んで作る。なにがなくてもポル・サンボールである。シンハラ人ならば、これとキリ・ホディがあれば、それだけで食事はOKという人も少なくないはずだ。とにかくライスとの相性がピカ一。特にフレッシュなココナッツならば、言うこと無しだが、日本ではそれは難しい。
DSC-J2による撮影データDSC-J2による撮影データ
ルーヌ・サンボール
スリランカでサンボールと言えば、ポル・サンボールが筆頭に挙がるが、他にもいろいろなサンボールが存在し、各家庭で食べられている。それだけサンボールはシンハラ人の食生活に深く根付いている料理。このタマネギを使ったサンボールも大変ポピュラーなものだ。生のタマネギにレモン、塩、ペッパー等を加えて混ぜる。食べ口が大変さっぱりしている。ライスと一緒に混ぜて食べる。
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ワタラッパン
ババロア、はたまたプディングのような口当たり。甘みはハクルという椰子の花穂からこぼれおちた液で作った糖蜜による。風味がよく甘くてうまい。
DSC-J2による撮影データDSC-J2による撮影データ
キリ・パニ
スリランカでは食後にヨーグルトの上から、パニという密をかけたものをデザートとして食べることが多い。この甘さがなんともよい。メープルシロップ同様、体に負担がかからないらしいのもうれしい。
DSC-J2による撮影データ
キリ・テー
締めはスリランカのミルクティ。濃い目でうまい。
DSC-J2による撮影データ


●ごちそうさま

来週の溝ノ口のポンガルで。バラ組の方が踊るが、今日はステージの下見。他の出演者のタミル人達もチェックに余念がなく、結構時間がかかってしまい、お腹はぺこぺこだ。しかも外にでてみると、風がビュービュー吹いてて嫌な感じ。風がやんだところで、すらさにやってきた。今都内でもっともお薦めするスリランカの料理店。ここで食べられる料理は、家庭で普通に食べられている料理が多く提供されており、食後にスッキリと元気にさせてくれる。キャンディ出身で、キャンディアンダンスの使い手のスサンタさんが、一つ一つ丁寧に料理を作ってくれる。手間のかかるピットゥ、インディアーッパ等も用意している数少ない貴重なお店だ。