2006/5/31:サンサール

東京都江戸川区南小岩5-18-16 ニューシャトレ103
(TEL)03-5668-3637
営業時間:11:00〜14:30、17:30〜22:30
月曜休(ただし祭日の場合は営業)


ファーウンクァウ
アミューズに、ネパールのプラムを使った冷たいスープをもってきたあたりは素晴らしい。少し前に頂いたときは、なんだかサラッとしすぎていて、初めて飲んだときのインパクトを感じなかったが、今日のはなかなかよかった。どうやらあのときは、ヒングを入れ忘れていたようだ。酸味はややよわいものの、全体的には満足。
ファーウンクァウ
カーンクロウ・アツァール
キュウリが嫌いな私だけど、濃い目のソースに合わせたものは食べられるし、逆に好きになる場合が多い。特にこのアツァールは好物。爽やかさと濃い目のソース、ケラウという乾燥した豆がたくさん入っており、食感もよく辛くてなかなかよい具合に胃を刺激してくれる。
カーンクロウ・アツァールカーンクロウ・アツァール
アル・コ・チョップ
ネパール流のコロッケ。日本人からしてみるとカレーコロッケだねと言われそうだけど、ほんわかしてうまい。なかなかのボリューム。つけあわせのグリーン・チャトニは、フレッシュなグリーン・チリがたっぷりで辛くてうまい。
アル・コ・チョップアル・コ・チョップアル・コ・チョップアル・コ・チョップ
レバーとスナギモ
焦がしたメティの風味が特徴的であり、コリコリした食感のスナギモにレバーのとりあわせ。グレービーはドライ気味で全体にまとわりつき、メティの苦味のアクセントが魅力的だ。
レバーとスナギモレバーとスナギモ
スパイシーカリースープ
マトンのコフタ、玉子、しいたけ、にんじん、アスパラ、マカロニまでが入った、ウルミラさんのスペシャルスープ。味わいが醤油系の味わいで、あとはチキンのダシが入っているとおもわれる。マトンのコフタが素晴らしい、あとマカロニというのも意表をついておもしろい。なんとなくウルミラさんの賄い料理っぽいところが面白い。
スパイシーカリースープスパイシーカリースープ
マショウラ
女性に人気があるのか、参加者に女子が多いということでウルミラさんが特別に作ってくれたようだ。フェイクミート、外観は肉団子のように見えるけれども肉ではない。大豆がメイン。これがトマトのアツァール、ゴルベンダ・コ・アツァールに使っている。トマトの爽やかな酸味、汁気をマショウラが吸い込んでパンパンになっている。これが口の中ではじけると、鳥肌物の美味さ。
マショウラマショウラ
グンデュルック
乾燥野菜のエキスが独特の風味をかもしだしているネパール独特の料理。この中には、フェイクミートのようなマショウラが入っており、ウラドダールとサトイモを混ぜて作られたもので貴重な食べ物だ。発酵したスープの香りと、マショウラのおりなす味わいは絶品。ライスに抜群にフィットすることまちがいなし。
グンデュルックグンデュルック
マーツァ
アジを使ったフィッシュ・カレー。ときどきよさげな魚が並んでいるときに、ウルミラさんが作る。魚の鮮度や状態により、コンスタントに出すのが困難なのが魚のカレー。さすがにこの料理が出るときは、最高の状態で、グレービーに味をのせるために、一日おくというのだ。なので、魚の身そのものよりもその味が染み出たグレービーの最高の味を楽しむ。今回は趣向を変えて、タマネギとトマト、ムングダルをミキサーにかけてソースを作っているそうだ。なのでどことなくダルの味がする。
マーツァマーツァ
アル・ゴビ
カリフラワーの量が凄い。こんなに大量にはいっているとは、大サービスという感じがする。最初にフライにして味がよく引き出されている。グレービーがよくしみて、うまみが凄い。これだけのアル・ゴビは、なかなか食べられるところがないのではないだろうか。
アル・ゴビアル・ゴビ
ダール
豆の味わい、やさしくまろ味があり香りが抜群によい。今日はマスールとムーング・ダルのmix。シャバシャバの加減が見事で、ライスにスッと沈む感じ。クミンと刻んだエシャロットの葉を軽く全体に包み込み、ほのかな酸味とコクはトマトによる。最高のできばえ。
ダールダール
ククラ・カレー
骨付きにおチキンだ。ちょっと塩気が強かったかもしれないな。グレービーは、トロトロしており、どちらかというとマサラのような感じに仕上がっていた。肉がタップリは言っており、さすがに終盤の食事にはこたえたか。味はとてもよくのっている。
ククラ・カレーククラ・カレー


●Namaste

総勢37名による食事会。今回は私が主催ではなく、スージーさんとサトウさんの両名による企画。「ウルミラさんのベスト・ヒット・アルバム」と称して行われた。私の過去の報告ページより、料理の選定がおこなわれたということで、こうした形でお役にたてたのはうれしい。26日もいっしょに食事をしたスージーさんは、この週だけで4回ぐらいは通い詰めて、検討をかさねており、今回の料理内容はバッチリだったようにおもう。サンサールは、過去にもあらゆる食事会を行っているし、パーティ料理等はなれたものなので、おそらく何日に何名でお願いとだけ言えば、それなりに美味しい料理が並ぶと思われる。それでもいいのだが、本当は今回のスージーさんやサトウさんのように、事前にメニューを自分達で決めて全体の構成の枠組みをつくりつつ、ウルミラさんと相談して、固めていくというやりかたがベストだと私も思う。このあたりの詰め方次第で、パーティがよくも悪くもなるのだ。おかげで素晴らしい食事会となった。是非ともまたこのようなパーティには参加したいと思う。