12/29夕飯  シンガポール→チェンナイ間
南インドの食の洗礼は、すでに機内食から始まっていた。成田からシンガポール間までは、インド料理が出たりするわけではないので割愛するが、この区間だけ飲むことができるカクテル、シンガポール・スリングは飲んでおいてもいいと思う。
シンガポール・スリング
ドライジン、ベネディクティンDOA、コアントロン、パイナップルジュース、少量のアンゴステュラビターズ、グレナデンを加えてシェイク!...らしい。

シンガポールからチェンナイ間は、いよいよインド料理の登場となる。ベジでもノンベジでも、メインとなる容器のアルミホイルの蓋を開けると、ホイルの裏側に緑色の葉っぱがひっついているのが目につく。南インド料理を良く知る人には、この葉がなんであるか、一目でわかるだろう。そうカレーリーフだ。そのみずみずしい綺麗な緑色は、まさしく生葉。そして芳しき香りが鼻をくすぐり、目を閉じればもうすぐ到着するであろう、インドという土地への期待感を十分に膨らませてくれる。

ベジ仕様の機内食
appetiser
 Sundal
 Tempered chick peas
main courses
 Goa murg pillaw
 Goa style chicken pilaf,
 spicy aubergine with
 spinach and fenugreek
 leaves
      or
 Onion kolambu
 Braised shallots in spicy
  curry, carrots with lenti
 and basmati rice
dessert
 Double ka mitta
 Bread and butter pudding
indian bread
 Kulcha
hot beverages
 Coffee - Tea
KING FISHER
まず、キング・フィッシャーの缶のプルトップを開けて一口。日本で飲んでいるものと味が違う。カップに注ぐと泡がクリーミィで、香りが強くうまい。袋に小さなパパドが入っているので、1枚食べてみよう。サクサクして味わいがよい。
大抵どの食事でも、フルーツの盛り合わせやサラダがついてくるのだが、そのほとんどが凡庸で、私にとってはどうでもいいものであるのに、ここで目にするものは、頬がゆるむのを我慢することができない代物。
スンダル
スンダルという、ゆでたチャナ豆をオニオン、トマト、青唐辛子のみじん切り、香菜などで和え、レモンや塩で味付けしたもの。豆のホクホクした食感と、ハーブ、レモンの香りや味わいのキレがうならせる。一気に期待感が高まる。
メニューには、indian breadでkulchaと書かれているものがある。見た目が小さなロティ。少しフワフワで口当たりがよい。スリランカの家庭なんかで食べられているものに似ている。
ベジ仕様
真ん中に鎮座しているメインの料理を見ていくとしよう。私が注文したものはベジ仕様のもの。左からオニオン・コロンブ、バスマティ・ライス、ニンジンとイモのポリヤル。

オニオン・コロンブは、赤い小さなタマネギの汁気の少ないマサラ仕立てといった感じで、その味わいに圧倒された。とにかく味の凝縮度がたまらなくすごい。タマネギの旨みもそうだが、この突き抜けるような味わいには本当におどろかされる。

ニンジンとイモのポリヤルは、フレッシュなカリパッタの香りが、これぞ南インドの料理とおもわせる。細かくカットされたニンジン、マッシュしてポロポロになったイモ、ココナツッツの香りがして大変うまい。日本では味わえないだろう。

ノンベジ仕様
一方ノンベジ仕様のほうだが、メニューにはGoa murg pillawと書かれている。Goa style chicken pilaf, spicy aubergine with spinach and fenugreek leavesという説明。実際にみてみると、左からホウレン草とメティの葉のマサラ、バスマティによるチキン・ビリヤニような感じだ。

ホウレン草とメティの葉のマサラだが、これがまたものすごく野菜の旨みたっぷりで、野菜の甘味がよく、これは凄い!と思わず声がでてしまった。少なくとも日本では、これほどのものは食べた記憶がない。

メインはゴアスタイルのピラフとのことだが、ビリヤニとの違いがわからないが、これまたチキンの風味が日本のものとは異なり、香りがとてもよくてバカウマといったところ。

カード・ライス
一気に食べ進んでしまいたいところだが、プレーン・ヨーグルトが付いてきているのを忘れてはいけない。こいつを締めに、バスマティ・ライスに混ぜて食べるのだ。ライム・ピクルスと一緒に混ぜて食べると最高だ。ピクルスがとてもうまい。満足度が高い。
ピクルス
ミルク漬けパン
デザートは、Double ka mittaとメニューには書かれている。サフランの効いたコンデンスミルクに食パンを浸し、ビスタチオやアーモンドをあしらっている。ひたひたにミルクが使ったバンは、口の中でじんわりと甘さが心地よい。