Enthiran the robot、超おもしろかった!

Indian Movies / インド映画の話
マレーシア盤のEnthiran the Robot

マレーシア盤のEnthiran the Robot

ということで、昨夜、DVDで観たくてみたくてたまらなかった、シャンカル監督×ラジニカーント最新主演作なインド映画【Endhiran the Robot】(ィエンディラン/ロボット)を観たのだよ!タミル語版ね。
インドではまだ絶賛上映中だけど、上映が終わったマレーシアではもう正式盤で発売されてるそうなのだ。
(アシュさん、ありがとう!ありがとう!ありがとう!)

いろんな意味で期待を裏切られたね!

なんか思ったより地味なシャンカル映画だなあとか思って観てたら、
後半に向かって、シャンカルらしさがどっかーん、どっかーん、どっかーん!って感じ。

カマルハーサンと組んでやろうとしていた10年前では、シャンカルの夢を叶えるためには、まだテクノロジーがそれほど進んでいなくて時期尚早だったのかもしれない。
でも、今ならやれる!やっちまえー!って感じの少年の心のシャンカルの勢いが溢れまくった意欲作でしたよ。

これはシャンカルのロボットの夢の具現化で、【ジーンズ 世界は二人のために】(1998年)あたりから大暴走(?)が始まった、シャンカルCG使いまくり(すぎ)の集大成ともいえる。
これに負けない生身の人間で演じられる人といえば、今思い当たるのはカマルやラジニしかいないよ、ホント。

その【ジーンズ】の大ヒットでブレイクしたのが、他でもない、【Enthiran】のヒロイン、アイシュワリヤー・ラーイ。
【ジーンズ】では、アイシュの美しさのために、世界中をロケして大無駄遣い(?)な映画を作ったシャンカルだけど、
今回はアイシュの美しさのために、大混乱が起きて、ロボットCGに大金を遣いまくりな映画を作ったシャンカルなのだった。

バジェットが過去最高の映画、なんていう宣伝文句には基本的に興味がないけど、この映画のような遣い方をされると、爽快そのもの。

このぶっとび方のように、景気の悪い世の中もぶっとんで、元気になっていくといいなあと、年末なので思いましたよ!(笑)

ラジニも今までとあまりに違う役だったけど、だからこそ、今までのお決まりのヒーロー像に飽き飽きで映画を引退したいだのつぶやいてたラジニが、めちゃくちゃ生き生きしてた。
特に第3の役、第4の役あたりが、本当に悪役時代を経てスーパースターになったラジニならではだと思う!
第1の役(科学者)も、思いもよらぬ恋敵の登場に狼狽する表情とか、近年のラジニ映画では、ラジニが王様すぎてまずお目にかかることができなかったものばかり。

一度は自分には演じられないとシャンカルに断ったけど、出演してよかった!と語っていたラジニのその気持ちが分かるような気がした。

シャンカルファンとして、ラジニファンとして、両面でとてもうれしい映画でした。
タミル映画としても、インド映画としても、世界の映画のひとつとしても、愛すべき傑作だわ、大げさじゃなく。

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これから観るみなさんには、先入観なく、まっさらな気持ちで観てくれたらいいと思う。
これを観ておくと、ちょっとグッとくるかもよ、と思う映画はいくつかあったけど、別に知らなくても、理屈なしにおもしろいよ、きっと。

来年早々にも、感想文をアップしたいと思いますが、ネタばれなしの感想文とネタばれ部分とを明確にしたいと思いました。

これを1月23日(日)に鑑賞するオフ会をやりますからー!
告知はもうちょいお待ちくださいね。(2011.1.14追記→第22回ヴィジャイオフ【Endhiran the Robot】告知)

そして、早く、日本のどこかの配給会社さん、この映画に目をつけて来年こそはロードショー実現をー!

※(追記)後年、日本公開実現して、本当によかったです!!!

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