【ザ・デュオ】(Iruvar) @Yahoo!動画 鑑賞日記

【ザ・デュオ】(Iruvar) @Yahoo!動画 鑑賞日記
このページは、【Iruvar】をYahoo!動画にて日本語字幕つきで初めて観たときの感想日記です。

2007-10-03 チャプター1

昼休み、なんとか【ザ・デュオ】(Iruvar)のチャプター1まで見終わりましたよ!

1年半ぶりにこの映画を見たけど、前観たときは英語字幕だったから、ちんぷんかんぷんな部分も多かったし字幕に気を取られすぎて俳優の演技に集中できてなかったな、と今日の字幕つきを見ていて思いました。

チャプター1で思ったことをとりあえずメモ。

1曲目のマドゥバーラーとラル様が踊っている滝はどこだろ?
モーハンラールの守ってあげたくなるような切ない表情がとてもいい。
アイシュがやっぱりういういしくてヨイ。
プラカーシュラージ、かっこよすぎ。カルナーニディ様も昔はこんなふうにカッコよかったのかな?

アイシュ(前妻役)とラル様の今生の別れになってしまう、駅の見送りシーン。アイシュの乗る列車の上(屋根)に、山のように乗客が乗っているではないか。
【ディル・セ】の1曲目の列車上(屋根)のダンスに度肝を抜かれたものだけど、もしかして、インド人にとってはそんなに奇抜なものではなかったのかも。。。

2007-10-04 チャプター4まで

昨日に続き、【ザ・デュオ】を会社の昼休みと退社時間後でなんとかチャプター4まで見ました。明日の金曜日までに最後のチャプター5見るつもり。
そうじゃないとその後は3連休で家のマックでは見られない(切実)。
そして来週からは京橋のフィルムセンターのインド映画大特集上映が始まってしまうから、ヤフーを見てる余裕がきっとなくなっちゃうのだ。

【ザ・デュオ】は福岡市の図書館収蔵だし、関西テレビでも放送されたらしいけど、東京で日本語字幕つきでテレビでもスクリーンでもお目にかかれる予定が今の所ないので、今回は是が非でも見ないといかん。

しかも、先日お会いしたばかりの、サントーシュ・シヴァンが撮影監督してるし、マニラトナムとのコンビだし。
それから、MGRとカルナーニディたちのエピソードをどこまで下敷きにしているかを考えるのがとても楽しみだし!

大阪のシンポジウムでマニラトナム監督が鉄道マニアだと判明した(?)そうですが、この【ザ・デュオ】も鉄道シーンだらけ。SLだし。8月に真岡にSLに乗りに行った私には萌えーです。

今日ちょっと気がついたタミル語。

役名を失念しているところがあるけど
ナーサル → DMKのボス アンナードゥライ
プラカーシュラージ → 現在のDMKのボス&タミル州首相 で詩人&脚本家カルナーニディ (タミルチェルバム/セルバム役)
モーハンラール → DMKを脱退したあとAIADMKをたちあげタミル州首相になった俳優 MGR (アーナンダン役)

途中でアーナンダンがセルバムとボスを盛り立てる演説をするシーンで、ボスのことを「たれいばる」(リーダー)と、その下でナンバー2のようになった友を「だらぱてぃ」(頭目?)と呼んでいた。
ダラパティの使い方がいままでイメージできてなかったんだけど、そうか、そういうことか、と突然腑に落ちました。

州首相になったセルバムが「ずっと権力を握って大首相になりたい」というようなことを奥さんに言うシーンで、州首相のことを「むだるばる」(「むだるばん」の尊敬表現)と言っていた。自分が州首相になった場合でも尊敬表現のまま使うんだなあ。

→ということは、「むだるばる」と州首相を呼ぶのが普通で、私の大好きな【Mudhalvan】(むだるばん)という映画の題名は、やっぱりかなり意味深だと解釈できるだろうか?

おもしろい!タミル映画好き、このごろMGR映画も見ている身としては、この【ザ・デュオ】はすごくヨイです。
今日見たラルさまは、途中MGRっぽいメイクをしていたので、ウキウキしました!

個人的には、先日見た【ディル・セ】よりも【ザ・デュオ】の方がわざとらしさとかがなく好きだな。

長い年月の話を2時間台に凝縮しているので、ラル様・プラカーシュラージ様の衣装やメイクの変化で数年の時が流れていることに気がつかないと、話の速さについていけないけどね。。。

明日はクライマックスだ。
以前見たことがあるとはいえ、楽しみ!

2007-10-05 チャプター5

今、昼休み中でチャプター5を観終わりました。

会社で見てるけど、涙うるうる!としてしまった。
(たまたま部署のみなさんが出払っていて、助かった~)

プラカーシュラージの最後のモノローグが、こんなかっこいいこと言っていたとは!

ヤフー動画の紹介文では、「俳優から政治家へ転身を遂げた実在の人物の生涯を元に作られた、二人の男の友情の物語である。」とあり、誰をモデルにしているなどは書かれていない。
そして、この映画の冒頭のテロップでも、「この物語は架空のものである」とわざわざ断り書きがある。

でも現実としては、今もプラカーシュラージが演じたセルヴァムのモデル・カルナーニディは、今も生きていて、タミルナードゥ州の現首相。
そして、モーハンラールが演じたアーナンダンのモデル・MGRは、逝去して今年で20年、今も伝説的なスーパースター。彼の愛人であった女性・ジャヤラリターとカルナーニディはずっと政権争いを続けている。

そう思うと、この映画はすごく切ない。

【Iruvar】が世に出たのは1997年。
MGRの死して10年後という区切りのいい年に、マニ・ラトナム監督がおそらくタブー視されるこの題材で映画を撮ったのは、MGRが亡くなったというのにその後も続くインドの政権争いや政治腐敗に対する怒りと哀しみなのだと思う。
実在の人物二人の確執がドラマチックだから描きたかった、とかそういうレベルじゃない気がする。
(映画製作を、双方の関係者に絶対に妨害されていると思うし!)

そして【Iruvar】が世に出て10年経った今も、カルナーニディは貪欲に政権にこだわり、市民にテレビやガスコンロを支給する太っ腹な政策(?)を行う反面、根本的な貧困解決の政策を打ち出せずに、外部からは「ただの人気取り」と皮肉な報道をされることもある州首相だ。

【Iruvar】のセルヴァムが最後に感じたようにカルナーニディも思い、改悛していたならば、たぶん今のようにはなっていない。

こんな映画を出したって、世の中は変わらないんだな、と思うのと同時に、マニ・ラトナム監督だってそんなこと分かっているけど映画に描かずにいられないんだ、と想像します。

(マニ・ラトナム監督とシャンカル監督って、そういう点でとてもよく似ている!)

そして、MGRもカルナーニディもジャヤラリターもジャーナキもとてもよくご存知の、タミルナードゥ州の人たちがこの映画を見たとき、何を感じたのだろう。
さらに10年経っても、カルナーニディとジャヤラリターは、醜く、争い続けていて、(二人ともそれぞれに絶大な人気があるにせよ)そういう状況を、どうしたいと思っているのだろう。

(私は、キャラクターとしてはカルナーニディもジャヤラリターも好きだけれども。)

マニ・ラトナムの怒りやむなしさが、とてもいい形で映画に昇華されている詩的で美しい映画だと思いました。
もっとどろどろした現実を、映画にする上では美化してしまっている(例えばアイシュワリヤー・ラーイを事故死させてしまったりして、問題を強制終了させてしまっているところとか)けれども、「友情の話」として捉えてもおもしろいし、現実を嘆く映画としても興味ぶかい。
むしろ、映画を美しく終わらせることで、現実への嘆きが際立つのかな。。。

東京でも、スクリーン再上映してほしいです。

旧ブログ時代のコメント

Periplo

2007年10月 6日 00:40

>映画製作を、双方の関係者に絶対に妨害されていると思うし!

アーナンダン:モーハンラール(ケララ出身)
妻&愛人:アイシュワリヤ・ラーイ(カルナータカ出身)
後妻:ガウタミ(タミル出身、だったっけ?)
タミルセルヴァン:プラカーシュ・ラージ(カルナータカ出身)
妻:レーヴァティ(ケララ出身)
愛人:タプー(アーンドラ出身)

メインキャストがほとんど他州出身者というところにも、本作制作にあたっての難しい状況が見て取れるような気がします(それとも単なる偶然なのか)。

あと、この映画のタイトルは当初【Anandan】というものだったのに、プラカーシュ・ラージのあまりの存在感に【Iruvar (Duo)】に変更されたのだという話もありますね。どの程度信用していいのかはわかりませんが。

むんむん

2007年10月 7日 18:02

▼Periploさま

出身地解説 ありがとうございます。
こうやって並べてみると、壮観です。

カルナーニディが現役ばりばりにご生存中、彼をモデルに演じたプラカーシュラージの勇気(?)にまず大喝采ですね。
タイトルは【Selvam】でもいいくらいです!
(そういえば、マニラトナム監督作品で、男性の名前がタイトルになったものって、ありましたっけ?)

アイシュは、あの(巨漢の)ジャヤ様か!と1年前は思ったのですが、
この1年で、何本かMGRとジャヤ様の映画を見た後でこの【Iruvar】を見ると、印象がかなり変わりました。
往年のジャヤ様はダンスはもの凄いし、キュートだし。
アイシュも、モデルがばりばりに生存中の役をよく頑張った!
って感じしました。

ラル様も、伝説の人を演じたわけだから、失敗すれば嫌がらせを受けそうな気がするし。
でも、例えば後半のダンスなんか、MGRの天真爛漫なジャンプとかの雰囲気をとてもうまく表現していて(ウェイト重そうな割にはかなり快活に踊ってるし)、前半の売れようとしている頃のダンスと明らかに踊り方を変えていて、芸達者だなと感心しまくりました。

怖がって演じられない人たちの方が多かったのでは。。。という気がしますね!

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