Indian Movies / インド映画の話

Kanne Madanguka (わが眼よ、悪に染むるなかれ)

2016/11/10

Kanne Madanguka

Title : Kanne Madanguka (わが眼よ、悪に染むるなかれ) (2005年 Malayalam 110分) 
Director : Albert (アルバート)
Starring : Navya Nair, Barath Murali(ムラリ), Shobha Mohan, Baby Neeraja

マラヤーラム映画界のリアリズムに満ちたアート映画。
次回作がモーハンラール主演で日本を舞台とする予定の、アルバート監督のデビュー作。

出演者

Navya Nair ~Karuna 女子学生 この映画で2002年に続き、ケーララ州政府映画賞最優秀主演女優賞を受賞
Baby Neeraja ~Sowmya カルナの妹 同最優秀子役賞受賞
Barath Murali ~Bhagyanathan カルナ、ソウミャの父
Shobha Mohan ~Visalakshy バーギャナーダンの妻
Harshan, Rajee Menon, Kailas Nath, Stella Rajan

スタッフ

Screenplay: Ajay, Vijay
Cinematography: S. Vaidhy
Editing: K Srinivas
Music: Jayan Pisharadhy, Syam

撮影はトリヴァンナダプラム近郊のPothencodeにて、15日間でおこなわれた。

Awards

Aravindan Puraskaram for Best Debut Director, Chalachitra Film Society, チャラチットラ映画協会最優秀新人監督賞(アラヴィンダン賞)
2005 Best Actress, Best Child Artiste, Best Processing, Kerala, ケーララ州政府映画賞最優秀主演女優賞・最優秀子役賞・最優秀現像賞
2005 John Abraham Special Jury Award for Best Director, Film Federations of India, インド映画連盟南西地区審査員特別賞
2006 Padmarajan Special Jury Mention for Best Director, Padmarajan Memorial Trust, 2006 パドマラージャン記念財団審査員特別賞

あらすじ

トリヴァンナダプラム(トリヴァンドラム)に住む、貧しい4人家族。
バーギャナーダンとその妻は、工事現場で毎日重労働をしている。
貧しい中でも、2人の娘をしっかり学業を受けさせようと必死である。

その両親の想いを受け、二人の娘は学校(英語で授業をする学校)に通っている。
昼にお弁当を広げると、周囲の学生のお弁当の内容との差にさみしく感じることもあるが、気をとりなおして頑張っている。

しかし、ある日バーギャナーダンは工事現場の事故に巻き込まれ、重傷を負い、仕事に行けなくなってしまう。

家計は一気に困窮し、上の娘・カルナは学校を辞めざるをえなくなった。
バーギャナーダンはまだ働かずに学業を続けて欲しいと願っているのだが、母が金策に訪れた親戚の叔父の勧めもあり、カルナは機織りの工場に就職する。

なんとか妹の学費を支払い、徐々に一家の生活は落ち着きをとりもどしつつあった。

そこに、カルナをガルフに出稼ぎに出さないかと叔父から母にオファーがあった。
父は気が進まないし、妹は泣いて反対したが、カルナは決心しガルフに旅立つのだった。

程なくして、叔父がガルフから送られてきたというカルナの手紙とお金と車椅子を届けにくる。
叔父が読み上げるカルナの「みんな元気ですか。私は元気です。これからどんどん仕送りするね」という手紙に、家族は喜ぶのだった。
それからも頻繁に叔父が手紙とお金を届けに来た。
以前よりも裕福な暮らしができるようになる。

しかし、ある日、新聞に隣のタミルナードゥ州で売春組織が摘発された旨の記事が掲載される。
そこには、カルナに似た女性の写真も載っていた。

瞬く間に村中で噂になる。
父は信じないが、いたたまれなくなった母は真実を確かめるべく、警察に向かい...。

参考サイト

監督:アルバートのインタビュー (The Hindu:2006.2.24
主演:Navya Nairのインタビュー (The Hindu:2006.2.9
レビュー (Varnachitram
Periploさんのディスク紹介

むんむん's コメント

私はストーリーに希望がない、救いのない映画は苦手です。
せっかくの機会、という場合があったとき以外は自分から好んでは観ません。

そういう意味では、機会がなければこの映画もまず見なかっただろう、という、不幸な不幸な映画でした。
戦争中な国(イラクなど)で、知られざる国状を世界に伝えるため、(娯楽映画だとか選択する余地がなく)撮られる映画というのはあります。

インドでもたくさんの問題は抱えているだろうけど、あれだけ商業的映画が発達している国で今どき、何故こんなに辛くて重い映画を撮らなければならないのだろう?とさえ思いました。

しかし、敢えてリアリズムに徹した素晴らしい映画だった、ともいえます。
監督の質疑応答を聞いていて、何故こういう映画を撮ったのかという経緯などを知ると、限りのある条件の中でいい映画を撮るには、こういう映画を作るという選択肢はある意味必然なんだなと思いました。

リアルな生活ぶりが淡々と描かれ、残虐なシーンはほとんどありません。
時々映し出されるケララの風景も素敵だし、食事のシーンで端的に主人公の家族の困窮ぶりを表現したり、詩的な映画表現です。

ハッピーな映画を見たいときにはとてもおススメできませんが、機会があればぜひ見てください。

特に、食事のシーンは南インドの庶民のリアルな食べ方・バナナの葉によるお弁当の包み方などがよく分かるので、インド料理やその食習慣について興味ある方には必見かと思います。この点は強力におすすめできます!
(実はこういうシーンにはとても興奮しながら拝見しました。。。)

(2007.9.23 東京・映画専門大学院大学にて初鑑賞。)

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