Indian Movies / インド映画の話

Kummatty (魔法使いのおじいさん)

2015/09/11

福岡市フィルムアーカイブのページから拝借しました

福岡市フィルムアーカイブのページから拝借しました

Title : Kummatty / The Bogeyman (魔法使いのおじいさん) (1979年 Malayalam 89分)
Director : G Aravindan (G. アラヴィンダン)
Music : M G Radhakrishnan, G Aravindan
Starring : Ramunni, Master Ashokan, Vilasini Reema

これぞ、インドならではな「映画」!シュールでローテクノロジー。
佐藤忠男氏が生涯No.1に挙げるのも納得の、傑作としか言いようがない映画。

スタッフ

Direction, Screenplay & Co-Music: G Aravindan
Cinematography: Shaji N Karun
Co-Music: M G Radhakrishnan

あらすじ

ケーララ州のある村。
子供たちは誰かを「クンマッティが来るぞ」からかったり、
老女を「クンマッティ」呼ばわりしたり、
「クンマッティ」(魔法使い、魔女、といった意味か?)という言葉を使っていたが、
ホンモノのクンマッティにはまだ誰も会ったことがない。

ある日、お面をたくさんぶらさげた、変わった風貌のおじいさんが、歌いながら村にやってきた。
彼はきっと本物のクンマッティだ!
瞬く間におじいさんは、子供たちの間で人気者になる。

おじいさんは、村を去る日、子供たちに「魔法を見せてあげる」と言って、その場にいたひとりひとりを動物に変身させた。

おじいさんはしばらくすると、ひとりひとりの魔法をといた。
が、犬に変身した少年が他の犬と追いかけっこするうちにその場を離れ、魔法がかかったままになってしまい。。。

むんむん's コメント

2011.4.24に観た日記

とてもとても他愛のない話で、台詞が少なく、かなり淡々として眠くなるような場面も多かったのですが、何気ない描写がいちいち印象的。

子供って、こんなにかわいかったっけ?とか。

それから、少年が魔法にかかったシーン以降は、展開がめちゃくちゃシュール。

20世紀も後半で「魔法使いを信じる」映画は、日本じゃ考えられないし。
でも、インドなら、こんなこともあるのかもしれない、という気がしてくる。
インドの懐の深さというか。
インドならではだよなあ。

魔法をかけるシーンは、今どきの映画からすれば、ローテクノロジーもローテクノロジー、子供だましのような編集による力技(?)。

でも、そんなことは全く気にならない。
子供が動物に変身すると、こんな表情になっちゃうのかも?と信じたくなるほど、動物の表情を正面から捉えたショットの数々が圧巻。

魔法にかかった主人公の少年の、映画の進行とともに(台詞がほとんどなく、演技をさせてるようにも見えないのに)心の成長ぶりがじわじわ感じられるところがニクい。

(インド映画の王道とは逆行した)シンプルな映画なのに、見終わった後に、「映画を観たぞー!」という手応えや実感がこんなにあるなんて、滅多にない体験でした!

映像は、アラヴィンダン監督の力量もさることながら、後に映画監督になった撮影監督のシャージ・N・カルンによるところも大きいのかな。
もっと、アラヴィンダンやシャージ・N・カルン作品を観てみたいと思いました。
(福岡市や川崎市で所蔵作品が多いので、もっと頻繁に上映してほしいし、DVD化もしてほしいです!
この映画フィルムの保存状態は驚異的で、本当に映像がキレイ。ブルーレイにしてくれてもいいと思うー!)

他サイト関連記事

福岡市フィルムアーカイヴライブラリー情報

NFC上映時(2004年「アジア映画―“豊穣と多様” 福岡市総合図書館フィルム・アーカイヴ所蔵アジア映画コレクションより」)の説明文

2004/5/2(日)4:00pm・6/3(木)3:00pm
魔法使いのおじいさん(89分・35mm・カラー)
KUMMATTY (THE BOGEY-MAN)
ケーララ州の小さな村にやって来た不思議な老人と子どもたちとの交流や、老人の魔力で犬に変身させられた少年の放浪の旅がユーモラスに描かれる。舞踏家ラームンニが演じた老人の飄々とした存在感は圧倒的。日本に初めて紹介されたアラヴィンダン作品。
'79(監)G・アラヴィンダン(脚)K・N・パニッカル、G・アラヴィンダン(撮)シャージ・N・カルン(美)ナンブーディリ(音)M・G・ラーダークリシュナン、K・N・パニッカル、G・アラヴィンダン(出)ラームンニ、アショーカン、ヴィラーシニ・リーマ

アラヴィンダン監督のインタビュー(英語)

キーワード

川崎市市民ミュージアムちらし映像美
台詞が少ない(映像で全てを語る。)
「映像詩人」という表現に納得
川崎市所蔵のこの映画フィルムの保存状態が驚異的
シュール!
「クンマッティ」の意味合いの変化
さげずまれたおばあさんへの子供達の変化
子供のまつげの先までの艶やかさや美しさ
動物の表情の捉え方
オウムを空に逃がす
佐藤忠男氏生涯ベストワンの映画

(2011年4月24日(日)、川崎市市民ミュージアム 「インドの映像詩人 G・アラヴィンダン」特集上映にて初鑑賞。)

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