Indian Movies / インド映画の話

【ロード、ムービー】 (Hindi,2009)

2017/05/23

今年の東京国際映画祭、2本目のインド映画(インド・アメリカ合作)【ロード、ムービー】(Road, Movie)を観てきました。
公式サイト(英語)

すばらしかったー!
いい映画だったー!
ああ、映画ってやっぱりいいなー!って思う映画でした。

よかったー、でもここがこうだったらもっとよかったな、
なんて思う映画はたくさんあるけど、
この【ロード、ムービー】は、直せばいいのに、なんて思うような点はほとんどなかった。
こういうのを、完成度が高い映画っていうんだろうなあ、と実感。

ヒンディー語映画で監督はインド人だけれど、プロデューサーはアメリカ人、撮影はフランス人、他にもスタッフにカナダ人... とインターナショナルな制作チームによるもの。
この映画では「Bollywood film」を目指していないけれど、昔のヒンディー映画を含め、娯楽映画に多大なリスペクトがあり、娯楽映画がどれだけインドの人に寄り添ってきたかが伝わってくる内容。
こういう形での愛情表現もアリ、なんだ、と目からウロコでした。

あらすじ;
ヴィシュヌ(Abhai Deol)は、父親のヘアオイル業を手伝うのがイヤでイヤで仕方がない。
この環境から逃げ出したいヴィシュヌは、叔父が地方の博物館に売ることにした1950年代製造のオンボロなシボレーを、自分で運転して届けることを買って出た。
ヴィシュヌは6日間の予定で、砂漠を越えて海辺の町の博物館までドライブの旅に出る。
父親は途中で売ってこい、とヘアオイルを車に積み込んだ。

道中、町に出て仕事をみつけたい少年(Mohammed Faizal Usmani)、故障つづきなシボレーを直してやるから祭りのある町まで連れてけと言い張るじいさん(Satish Kaushik)、水をもとめてさまようジプシーの未亡人女性(Tannishtha Chatterjee)が次々とこの車の同乗者となって砂漠をさまようはめに。

砂漠の道中、数々の危険が立ちはだかる。
そのとき、彼らの運命を握るのは、シボレーに積み込んだ40年物の映写機とスクリーン。(とヘアオイル)
この砂漠での「移動映画館」はおんぼろでも大きな力を発揮して...

移動映画館で上映された映画は、アミターブ・バッチャンの【Sholay】、グル・ダットの【渇き】?、レーカー主演映画、あとたぶん、バスター・キートン(それとも、チャールズ・チャップリン?)のトーキーのコメディなど。

とにかく、映像美!
雄大な砂漠と、そこに立てたスクリーンの神々しさ。
年代物の手書きの映画看板。
フィルムのロール。
オンボロなものでも、かくもこう美しく表現できちゃうものなのか、と感激です。

ユーモアもふんだんにちりばめられていて、じいちゃんが「ここは退屈だ」と勝手にフィルムを切って繋げちゃうところとか、特にツボでした。

(私も20年以上前、高校の放送部で、オープンリールテープを切ったり繋げたりして、文化祭でイントロクイズ大会だのやってたのを思い出した(笑)
今のデジタル時代にはない、実に、ノスタルジックな...。)

●●●

映画終了後のティーチ・インで、デーウ・ベネガル監督は、今でもインドの約70%の映画上映が、このような移動映画館によるものであることを話していました。
(インドの都会育ちの監督でさえ、この事実に驚いたそうです)

日本じゃ、全く想像できないことだけれども...
でも、この移動映画館、何か神秘的なものも感じますねぇ。

それから、笑いをとりつつ映画の肝となった、「髪の毛がふさふさになるヘアオイル」。
ヘアオイル業のお父ちゃん役の方も、監督もプロデューサーも、そのヘアオイルは役にたたなそうなところが...(失礼!)...なんとも自虐的?でおかしかった。
そのユーモアセンスも、実に素晴らしかったです。

※10/27追記:移動映画館についての監督の体験談と、スキンヘッドの監督がヘアオイルをネタにしたことについては、以下の記者会見記事に載ってました!
東京国際映画祭:コンペティション 「ロード、ムービー」公式記者会見 - cinematopics online

↑ 監督が好きなロードムービーが、【ハード・デイズ・ナイト】(ビートルズがやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!)だ、というのにも、感激♪
だよね~。いい映画ですよね!(笑)

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