Sivakasi (シヴァカーシ) | ヴィジャイ アシン

Indian Movies / インド映画の話

Sivakasi
Title : சிவகாசி Sivakasi / Sivakaasi (シヴァカーシ) (2005年 Tamil)
Director : Perarasu (ペーララス)
Music : Srikanth Deva (シュリーカーント・デーヴァー)
Starring : Vijay(ヴィジャイ), Asin(アシン), Nayanthara(ナヤンターラー)

これぞ、ザ・ヴィジャイ映画!
タイトルの地名「シヴァカーシ」(インドで花火・爆竹の生産地として有名)のように、目ヂカラ、ダンス、アクション、どれを取っても火花が散るようなヴィジャイが炸裂。
ヴィジャイの登場シーンからして、もう、ヤヴァイです。
ヴィジャイ映画史上でもTop 3に入るかっこよさでしょう!!!

ど派手なアクションシーンもてんこ盛りながら、バイオレンスではなく安心して観ていられるファミリーエンターテイメント!

ヒロインは、翌年ボリウッドに進出したアシン。
特別出演は、この年に【チャンドラムキ 踊る!アメリカ帰りのゴーストバスター】で、タミル映画界ヒロインのトップに躍り出たナヤンターラー。
悪役は【ミルカ】の軍隊長役などで、じわじわ日本でもファンが増えている!?プラカーシュラージのとっつあんです。
それから、【バーシャ!踊る夕陽のビッグボス】のキーシャバファンの皆様!キーシャバことデーヴァン様がヒロインのお父様役で出ております!!!

(※2010年11月7日、第20回ヴィジャイオフ:ディーパバリスペシャルにて、日本語字幕をつけて鑑賞オフ会開催。)

2005年11月1日公開

あらすじ

チェンナイの庶民でごったがえすバザール地区T.ナガルで小さな溶接工場を営む、シヴァカーシ(ヴィジャイ)と呼ばれる青年がいた。
露出の高い服装で、庶民の町にのほほんとやってきた宝石商の令嬢・ヘマ(アシン)。
痴漢騒ぎになったヘマをシヴァカーシはたしなめるのだが、ヘマはツンデレの反応ながら、実はシヴァカーシの説教でメロメロに。

ツンデレのヘマは、シヴァカーシの気を引こうとあれこれと騒動を起こす。
傍から見れば身分違いの恋。
シヴァカーシは相手にしていなかったが、紆余曲折の後、ヘマの父親の前で男気を見せ、父親もこの男になら娘を、と心が動く。

ところがいざ財産分与を含めた結婚話を進めようとすると、シヴァカーシはことごとく無礼な態度で断る。俺は金持ちにぶらさがる乞食ではない、と。

実は、チェンナイで天涯孤独だと思われていたシヴァカーシには、トラウマになっている家族の秘密があり…。

キャスト ※タミルスターご紹介(男優編)もぜひご参照を♪

Vijay (ヴィジャイ)シヴァカーシ / ムッタパー
Asin (アシン)ヘマ
Prakashraj (プラカーシュラージ)ウダヤッパー ★悪役
Geetha (ギーター)ウダヤッパーたちの母
Lakshana (ラクシャナー)ヴァイラム:ウダヤッパー兄弟の末娘
Shankunthara (シャクンタラー)ウダヤッパーの義母
Nayanthara (ナヤンターラー)女優・ナヤンターラー(本人役出演)
Rajesh (ラージェーシュ)ウダヤッパーたちの父
Saranya (サランヤー)カヤルヴィリ:ウダヤッパーの妻
Venkat Prabhu (ヴェンカト・プラブ)ヴァイラムの夫
Devan (デーヴァン)へマの父
Vaiyapuri (ヴァイヤープリ)ムッタパーの友人
M.S.Bhaskar (M.S.バースカル)ヴェンキー弁護士:シヴァカーシの友人
Chitti Babu (チッティ・バーブ)シヴァカーシの友人

スタッフ

監督・原作・脚本・台詞・作詞:Perarasu (ペーララス)
制作:A.M.Rathnam (A.M.ラトナム)
音楽:Srikanth Deva (シュリーカーント・デーヴァー)
撮影:Shekar V. Joseph (シェーカル・V・ジョーセフ)
編集:V.Jeyshankar (V・ジェイシャンカル)
美術:G.K.
振付け:Dhinesh (ディネーシュ);Ashok Raja (アショーク・ラージャー);Shobi (ショービ)
アクション:Rakki Rajesh (ラッキー・ラージェーシュ)

Songs

Sivakasi ACD

右画像は、SivakasiのサントラCDジャケット(インド盤。シンガポールで購入)
エンボス加工入りの変形ジャケットで、かっこいいー!

Vaadaa Vaadaa singer:Shankar Mahadevan choreograph:Ashok Raja
ラジニカーント映画のオープニングには、S.P.バーラスブラマニアムの歌声が似合ってるように、ヴィジャイにはシャンカル・マハーデーヴァンがよく似合う!
曲も、クーットゥ(タミルのフォークや古典芸能を含めた芸能・ダンス)ソングを得意とするデーヴァ大先生の血を継いで、息子のシュリーカーント・デーヴァーが実にヴィジャイに似合う、タミルの血が沸きあがってくるような土臭くて泥臭くて力強くてキャッチーなオープニングソングを放ってくれました!
バックのパーカッションは、タヴィル。タミルの民俗楽器のひとつで、荒っぽくて力強いドラム・ビートです。

また、この曲のダンスマスターはアショーク・ラージャー。2000年代のダッパンクーットゥ(この曲のようにストリートで踊るクーットゥを特にdapankoothu songといいます)の振り付けといえば、この方を私はNo.1に推したい。
そしてそして、ヴィジャイといえば本人も大のクーットゥソングファン!最高にノリノリに踊っています。足の上がり方の力強さなど、他のヴィジャイ映画ではなかなかおめにかかれません。バックダンサーもテンション高すぎ。
T. Nagar visits Kodambakkam The Hindu
スタジオ(AVMかしら?)でT.Nagar地区のパナガル・パーク付近のバザールをセットで再現。

Idhu Enna singer:Harish Raghavendra, Uma Ramanan
Deepavali Deepavali singer:K.Karthik, Vasundhara Das
【ボス その男シヴァージ】(Sivaji the Boss,2007年)の中でもディーパーヴァリ(ディーパバリ)のお祭り時にヒロインの隣家でこの曲でラジニカーントたちがノリノリで踊るシーンがありました!
今やディーパーヴァリソングの定番となった感のある、弾けたお祭りソング。

これまで、カッコいい(「つもり」のものも含む)タイプの服装で踊っている曲がほとんどだったヴィジャイが、この曲でコミック・ヒーロー的な一面を見せます。
いったい誰を模倣してこの怪しいカッコをしてるのか?初めてみたときは唖然。でも、クセになるおバカ系ダンス。アシンもヴィジャイに引きずられて、元気いっぱいに踊っててイイ!です。
ヴィジャイとアシンの「ヴィーナ・ステップ」もポップでかわいい♪
曲も、インドの筒見京平(と私が呼んでいる。笑)ことデーヴァー大先生が得意とする「西洋音楽のパクリとインド音楽の融合」(笑)を、息子も見事に受け継いでて、実に溌剌と大胆に作曲しててノリノリ。
Enn Theivaththukei singer:Prasanna
Kodambakkam Area singer:Tippu, Shoba Chandrasekhar
女優・ナヤンターラーが本人役で登場し、ヴィジャイとダンスバトルとなる1曲。
踊りの神さまでもあるシヴァ神をひっかけた歌詞が、スパイス効いてます。
女性の歌手は、ヴィジャイのお母さん・ショーバー。鼻っ柱の強いスター女優の雰囲気を、歌声で見事に盛り上げています。
また、この曲のストーリーとの繋がりがとにかく見事。

Adaa Ennatha singer:Anuradha Sriram, Udit Narayan

むんむん’s コメント

ヴィジャイの「男気」オーラを浴びまくれる、ステキな映画。年中バーナーを触っている溶接工、だなんてこれ以上熱い男なんかいませんわよ、ホホホ~♪

ヴィジャイ映画としての様式美のようなものが、これ以上にない完璧さの「スター映画」。
ヴィジャイのために作られたとしか言いようのない映画で、逆にヴィジャイファンでない人から見たら、時代に埋もれてしまうタイプの映画かも。
でも、そこが、イイんです!
この映画が気に入らなかったら、たぶん他のヴィジャイ映画も合わないと思いますので無理しないでお気に入りの映画を別に見つけてください、という気さえいたします(笑)

ペーララス監督の、地名をひっかけたストーリーテリングが、とてもヴィジャイに馴染んでいるんです。
劇中の歌詞も総てペーララス監督によるもので、詞の世界観とストーリーもしっかりかみあっていて、起承転結もすっきりさっぱり。
とにかく見ていて心地よく映画全体のバランスがいい。

ペーララス監督×ヴィジャイの映画は、2005年に公開された【Thirupaachi】と【Sivakasi】の2本だけなのですが、とても相性がいいと思います。またタッグを組んでほしいです♪

キーワード

花火の産地と主人公をひっかけたネーミング
シヴァ神(破壊の神/舞踊の神)と主人公をひっかけたネーミング
家族愛
アクションてんこ盛りでも死者がひとりもでない
安心して家族で観られる
テンションの高いダンス
ヴィジャイとアシンのコンビ1作目
庶民のヒーロー
ディーパーヴァリに合わせたお祭りムービー
ペーララス監督の「地名を映画タイトルに命名」シリーズのひとつ
ヴィジャイ×ペーララス監督のタッグ第2弾

(2005年11月19日 シンガポールのゴールデンプラザ劇場にて初鑑賞。)

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