【タンドリーラブ】(Tandoori Love, Switzerland, 2008)

Indian Movies / インド映画の話
スイスのポスター(制作会社のサイトより引用)

スイスのポスター(制作会社のサイトより引用)

先日の日記での予告どおり、大阪ヨーロッパ映画祭 in Tokyoで、スイス発のインド風映画【タンドリーラブ】を観てきました。

大阪の映画祭では監督がゲストとして来日していたそうで、そちらの観客は大入りだったそうですが、東京の会場の入りは半分弱かな。
映画は、とてもゆるくて(スイスのアルプスの雄大さに、案外マッチしていた!)、でもとってもおもしろかったです。
配給さんがついて、単館上映ででもロードショーになるといいな!

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あらすじ等は、先日の日記に書いてあるので省略。

主演がヴィジャイ・ラーズなので、まあボリウッドスターのお顔ではないのですが、それが実にいい意味でスイス×インドのコラボ映画として功を奏してました。
【モンスーン・ウェディング】でも味のありすぎる演技をしてましたが、こちらではさらに味のある演技はもちろん、踊りまで披露しちゃって、すばらしかったです。

「コックは本来、社会の下層に属していると見られることもあるので、イタリアのファッション・モデルのようなルックスのサルマーン・カーンやジョン・アブラハムといったスター俳優にはスイスのレストランで働くインド人コックという役柄は合わないし、スイスで撮影しているクルーにも溶け込めないだろう」と、パウルス監督は言う。

とはいえ、西洋の映画ファンはまったく別の見方でこの映画を評価するはずだ。ヴィジャイ・ラーズはコックの役柄にハマっているというだけでなく、見事な演技を見せているからだ。また、コックが主役なだけに料理も見どころで、食の誘惑がテーマの一つでもある。(2008年 11月 27日Voice of India掲載記事より)

まず、スイス人を交えたダンス!
スーパーの通路で突然ヴィジャイ・ラーズと一緒に踊りだすダンスが、インドのダンスではないんだけど、楽しかった!
後ろの方では精肉売り場の店員さんまでが包丁をもって大きな振りで踊ってた。
とにかく、群舞の楽しさ具合が、インド映画のテイストそのもの!

ヒロインのスイス人の女の子・ソーニャも、最初はひきまくってるんだけど、曲が進むにつれ表情豊かになって踊りだしちゃうところがまたよかった。

(今思えば、【ナトゥ 踊る!ニンジャ伝説】の日本ロケのダンスも、これぐらい弾けてたらよかったよね~)

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また、主人公のラジャがボリウッド映画のヒロインのおかかえコック、ということで料理シーンや料理にちなんだシーンがたくさんあり、笑いを誘うシーンに料理やレストランの調度品がとてもうまく使われていたし、時には料理が、ヒロイン・ソーニャへの告白を印象的にしていた。

特に、ラジャが「ダル」(レンティルスープ、挽き割り豆のカレー)をこれ何?といぶかしそうにたずねるソーニャに対して、軽く料理について説明した後に、「このダルは、味に媚がない。きみのようにね」と言うところ。
しびれたね。かっこいいわ。
で、そのダルをわたしも味見したかったよ!

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たくさんのミュージカルシーンがあったけど、上映時間は92分。
ダンスをフルで見せて欲しい!という気もするけど、とっても見やすくてご都合主義な、ステキなスイスのインド映画でした。

また日本で上映されることを切に希望!

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