Indian Movies / インド映画の話

Thirumalai (ティルマライ)

2016/03/19

Thirumalai cutout
Title : திருமலை Thirumalai ティルマライ(神の山) (2003年 Tamil)
Director : Ramanaa (ラマナー)
Music : Vidyasagar (ヴィディヤーサーガル)
Starring : Vijay (ヴィジャイ:ティルマライ), Jothika (ジョーディカ:スウェタ)

2011.4.7放送の【世界おもしろ珍メダル第15回バカデミービデオ大賞】「シンクロムービー」紹介コーナーの中で、この映画の1曲目[Thaamthaka Theemthaka]が紹介されました!(→紹介日記
※とんねるずの「ガラガラヘビがやってくる」とのシンクロ

次世代のタミル映画界のSUPER STAR筆頭候補・ヴィジャイの2000年代前半の代表作。
「タミルな」ダンス最高、アクション最高、目ヂカラ最高。
それまでアイドル俳優でくすぶっていたヴィジャイが、一気に一皮もふた皮も向けて変貌を見せたターニングポイントな作品。絶対のおススメ!

Released:2003/10/24 (2003年のディーパーヴァリ)
DVD:英国/AYNGARAN(字幕:英語) ※Amazon(USA)上のカタログ記載

※2010年4月25日、ASIFO Vol.3 にて、愛情爆裂日本語字幕byむんむん(笑)をつけた鑑賞オフ会をやりました。御礼日記
自作の日本語字幕をつけるのは、初挑戦でした!
字幕作業をしてみて、ますますこの映画にホレボレしちゃいました♪

共演者 ※タミルスターご紹介(男優編)・(女優編)もぜひご参照を♪

Raghuvaran (ラグヴァラン) :Selvam (セルヴァム:ティルマライが「アーティスト」と親しみをこめて呼ぶ、隣家の美術教師)
Kausalya(コウサリヤー) :Naga Lakshmi (ナーガ・ラクシュミ:セルヴァムの妻)
Manoj K. Jayan (マノージ・K・ジャヤン) :Arasu (アラス:チェンナイを牛耳る闇組織の首領 ※悪役)
Vivek (ヴィヴェーク) :Palani (パラニ:就職活動中のティルマライの友人。※コメディロール)
Nizhalgal Ravi :(アラスの第一の部下)
Avinash (アヴィナーシュ)  from Kannada films :Ashok (アショーク:テレビ局のオーナー。シュウェーターの父)
Karunas (カルナース) :Gopi (ゴピ:ティルマライの親友のひとり)
Anju Mahendra (アンジュ・マヘーンドラー)
Krishna (クリシュナー)
Lavanya (ラーヴァンヤー) :クリシュナーの恋人→妻
T.P.Gajendran

- sirappu totram (ゲスト出演)- 
Raghava Lawrens (ラーガヴァー・ローレンス) :本人役で特別出演
Kiran Rathod (キラン) :2曲目のダンスで出演

スタッフ

原作/脚本/監督:Ramanaa (ラマナー)
振付(nadanam):Raghava Lawrence, Raju Sundaram, Ashok Raja
アクション監督:Peter Hain (ピータル・ヘイン)
Thayarippuプロデュース: Pushpa Kandaswamy (プシュパー・カンダスワーミ)
提供:K.Balachander
kalai 美術:K.Kathir チェンナイのモーハン・スタジオで50lakhの費用をかけてPudupetの町のセットを作り、映画の50%はこの町のシーン。このセットでの撮影は約30日間。
padathtoguppu 編集:Suresh Urs (スレーシュ・アルス),
効果音:M.J.Raju
撮影監督:R.Rathnavelu (R.ラトナヴェール)
Stils:Jilaki Selvam
Udhavi(アシスタント):A.R.Shivakumar, D.Meenaksha
Udaigal (スタイリスト?):S.K.Balan, Rajendran (for Vijay), Anu (for Jothika), Saay (for Kiran)
Oppanai (メイク):R.Sundharamurthi, P.Nagarajan (for Vijay)
Sikaiyalangaram (ヘア?):K.Mohan
Nagaissuvai Pakuthi (コメディパート):Vivek (ヴィヴェーク)
Thayarippu Nirvagam (production administration):Chinnachami, K.S.Nagarajan
Kasalar (casher):N.K.Pakma
Thayarippil Uruthunai (unflinching support in production):G.Bharathi

Songs

【Thirumalai】()内 pinnani paatiyavarkal (プレイバックシンガー)
右画像は、サウンドトラックCDのジャケット(インド盤)
貼った動画は、著作権をクリアしていると思われるRajshriの公式チャンネルからのものです。

Thaamthaka Theemthaka (Tippu , Karthik) 作詞:Na.Muthukumar

振付:Raghava Lawrence(ヴィジャイとツインで踊っている男性) → 「シンクロムービー」で日本でテレビ放送されました。

ダンスマスター(=インドのダンスの神様)であるローレンスとの共演。ヴィジャイが胸を借りて(?)ローレンスと「1曲通して」もの凄いスピードの振り付けで踊りまくった、この映画のオープニングを飾る鮮烈な印象の話題曲。
「タミルのダンス」にこだわりまくったタミル出身の男子二人による強烈なダンスバトル。ローレンス考案の「ヴィーナステップ」(※最初に踊ったのはチランジーヴィー)をツインで共演するところも見所。
歌手も、当時勢いに乗り出した若手の二人、ティップとT.K.カールティク。ヴィディヤーサーガルの音楽もウネリまくっていて、最高にクール!

Vaadiyamma Jakkamma (Udit Narayanan) 作詞:Kabilan

振付:Ashok Raja(Vijayの斜め後ろで踊ってる、緑色の服を着てる男性)
長回しのカメラワークで、ヴィジャイや群舞の腰を落としたタミルのストリートダンス(Dappan Kuttu)を堪能できます。
振りつけたアショーク・ラージャーはこの曲以降、すっかり売れっ子になりました。
他の映画のDappan Kuttuの振付けでも、名作多し!

濃いめのメークで登場したちょっとあばずれっぽい雰囲気のキランも、ヴィジャイに引っ張られたのか、会心のパフォーマンス。こんなに踊れる女の子だったのねぇ。
劇場で、男子観客の歓声が一番あがっていた1曲(笑)。
最後には、この映画でのヴィジャイの決めポーズとウィンクも!

Neeya Soliyathu (Shankar Mahadevan) 作詞:Yugabharathi


シャンカル・マハーデーヴァンの情熱的なヴォーカルをバックに、ヴィジャイの怒りの目ヂカラが最高潮。

ピラミッドなロケ地の迫力も相まって、カッコいい!

ヴィジャイを笑い者にして拒絶しながら、惹かれ始めていることに気づいて揺れている、とまどいの表情のジョーディカがヴィジャイの表情と対照的で印象深い。
(撮影時期が早かったのか、まだちょっと太っているのだけれども)

Azhakooril (S.P. Balasubramaniam, Sujatha) 作詞:Arivumathi


S.P.バラさんによる、優しくて甘いヴォーカルの1曲。

やっと両想いになった二人の、ラブラブソング。
1曲前の激しい目ヂカラと打って変わって、ヴィジャイの優しい目線が、もうたまらんのですっ。
名曲。

Thimsu Kattai (Tippu, Srilekha Parthasarathy) 作詞:Pa.Vijay (Eros Internationalの動画)
最後のミュージカルシーン。
海外ロケで主役二人だけが踊るような曲はインド映画に数多いですが、ほとんどがイメージ映像っぽいもので、ダンスとしてはそんなにおもしろくなかったりします。
しかし、この曲では、ヴィジャイとジョーディカが元気いっぱいに踊りまくっていて、文句なしに楽しい仕上がりです。
結婚式の花輪を交換する仕草をして、クリシュナ神のポーズでラストを締めるところも、大好きです♪
こういうポーズをさりげなくキメられるスターに、私はドキドキしちゃいます☆
Azhakooril - 2 (S.P. Balasubramaniam, Sujatha)

見所

●とにかく、インド映画のダンス、しかもタミル文化が強く反映されたダンスが映画全編に渡って堪能できます!

まず、なんといっても1曲目のダンスマスター・ローレンスとのダンスバトル!
場外ホームラン級のかっこよさ。
カールティク、ティップの歌も、最高にクール!
この曲を初めてテレビで見たときの衝撃、数日後映画館の大スクリーンで観たときの興奮は忘れられません!

キランとの2曲目、その他ジョーディカとのダンスも全部Good。
今回は、現代っ子らしいモダンなビートの曲ながら、バラタナティヤム等インド古典舞踊の振り付けをアレンジしたステップやポーズが印象的に織り込まれ、ヴィジャイのダンスの素養が存分に堪能できる。音楽も素晴らしい。

●ヴィジャイの、「シャツの襟からタバコを取り出す」決めポーズ(スタイル)

ラジニカーントの多くの作品と同様に、キメのポーズを意識的に取り入れた映画。
タミル映画界でもハリウッド志向、ナチュラル志向「スタイルは不要だ」という論調もちらほらしだした2000年代。
それと逆行するかのような演出であり、古臭く感じる向きもあるでしょうが、ヴィジャイが見事にはまっているのです♪
かっこよすぎですー。

●かっこいいアクションもさることながら、コミカルな演出にヴィジャイが応えられるようになったところ

ラストのアクションで、天井を突き破って落ちてくるヴィジャイが着地した際、「イテテテテ」と足を擦る仕草など。(映画館で観客が大ウケしてました)

コメディアンはヴィヴェークが出演しているが、ヴィジャイの演技に観客が笑う場面が多数。この映画が出るまでの3年ほど、人気はあるけどフロップ続き(ヒットしてない)、と叩かれ続けていたヴィジャイの、一皮向けた演技に要注目。

●ダンスやアクションだけではないんです!ラグヴァラン演ずる「アーティスト」とティルマライの心の交流を軸としたストーリーの展開が、心に染みる染みる!

ラグとヴィジャイの絡むシーンで、じーんとするところがいったい何か所あったんだ?って位、心にグッとくる場面がてんこ盛り。

身寄りがなく、他人の家に食事に招待されたこともなかったティルマライが、ふいにアーティストの家でミールスをごちそうになる場面、
アーティストとその妻の結婚のエピソードを聞いて、自分の運命の女性とは、と考えるティルマライ、などなど。

●【Kushi】(2000年)の大ヒット以来、3年ぶりのヴィジャイとジョーディカの共演

ジョーディカは、2000年の【Kushi】の頃を頂点にタミル映画界のNo.1ヒロインの評価をほしいままにしていましたが、2001年~2002年頃は太ってしまってヒット作が出ず、人気凋落をささやかれていました。

3年ぶりの共演で撮影開始、という最初の報の時点ではあまり期待感が湧かなかったものの、ジョーディカはダイエットし、2003年は【Dhool】(ヴィクラム主演)や【Kakka Kakka】(スーリヤ主演)の大ヒットで盛り返し、隣のおきゃんな女の子的キャラクターだけではなく演技派としての評価もあがりつつあったところに2003年終盤のリリースとなったのがこの【Thirumalai】。

前半で、ジョーディカが手下にヴィジャイを襲わせたときの、何とも意地悪そうな顔。(でも、ヴィジャイはぐっとこらえる。かっこいいー!)その後、ヴィジャイに一途になっていく演技は、とってもステキ。
この映画でジョーディカが踊りまくるのは、ラストの1曲だけですが、これがまたヨイのです。ヴィジャイもジョーディカもひとつスランプの山を超えて再会した爽快感、みたいなものが現れてて、何度みても飽きないです。

あらすじ

 ティルマライ(ヴィジャイ)は、身寄りのない一人暮らしだが朗らかで正義感の強い青年。
 チェンナイのプドゥペット(中古パーツの集まる地区)で小さなバイク修理工場を営んでいた。

 2004年のニューイヤーに、最初に出会った女性シュウェーター(スウェタ)(ジョーディカ)に、「ハッピー・ニューイヤー!心配しないで。よくなる よくなる みんなよくなる!」と笑顔でチョコレートを渡されたことから、ほのかな想いを寄せるように。

 引っ越してきた隣人の美術教師セルヴァム(ラグヴァラン)とその妻ラクシュミー(コウサリヤ)にも励まされ、ティルマライはスウェタを運命の女性と確信し、果敢にアタック開始する。
 しかし、スウェタはあるテレビ局のオーナー(アヴィナーシュ)の娘。身分違いの恋に、彼女は当初は拒絶反応を示し、手下にティルマライを襲わせるほど。

 文盲で学もない、お金もないティルマライだったが、彼の勇気や正義感を垣間見るうちに徐々にスウェタも惹かれていくのだった。

 見かねたスウェタの父はギャングのアラス(マノージ・K・ジャヤン)に、二人を引き離すよう依頼する。スウェタの父及びアラス一味によるティルマライへの嫌がらせは度を増していき、ティルマライの周囲にも影響が及ぶように。

 家族のいないティルマライは、スウェタと結婚して家族になることを夢見ていたが、自分の隣人・友人が次々に行方不明になったりするのを目の当たりにするうちに、スウェタをあきらめざるをえないことを悟る。

 自分個人の幸せを犠牲にしても、隣人・友人を守ろうと意を決したティルマライは「俺以外に危害を加えるな」と敵陣にひとりで乗り込んでいくのであった。

制作Note

●ラマナー初監督作品。
ヴィジャイの久々の大ヒット作。公開当初は酷評が多かったが、じわじわと評価が上がり、秋のリリースながら2003年タミル映画界No.7の大ヒットに。
●レビュー  Sify
Cinesouth
MouthShut
●関連記事
ChennaiOnline '03/08/03付 ロケ地等レポート
MusicIndiaOnline '03/12/11付 映画成功の感謝にヴィジャイが監督を自宅に招待した話
Galatta '04/01/03付 公開2ヶ月が過ぎ、2003年のディーパーヴァリ公開映画の勝者はヴィジャイだ、という記事
Chennai Online アラス役のマノージ・K・ジャヤンのインタビュー '03/11/13付 この映画に自分の携帯番号がたまたま映ってて、その後携帯のベルが鳴り止まないんだ!等語っている

むんむん's コメント

後で追記。

<<以下、このページをアップした2004/01/08当時のもの>>

 この映画を観ると、スーパースター・ラジニカーントの「スタイル」に追随する俳優は、現時点ではヴィジャイが圧倒的にNo.1だと思いました。顔はごくごく普通のタミル人なのに、立ち振る舞いやスタイルが滅茶苦茶カッコいい!
 また、インド映画といえば「ダンス」。近年、表情のアップ多用のカメラワークなどで助けられている映画が多い中、この映画は、正攻法でダンスを見せつけてくれます。
 ヴィジャイによる、タミル映画の王道を行く作品。裏を返せば、ストーリーに目新しいものは何もない(この辺がメディアに特に酷評されてたみたい)が、観た後にも大変余韻が残る。マンネリかもしれないけど、これこそ、偉大なるマンネリ!惰性のマンネリなら、観る時間がもったいないけれど、これだけ気合が入っているマンネリなら、最高。典型的なものっていうのはそれだけ、人々にとって気持ちがいいから典型的になるわけで...。
 今まで、ヴィジャイはいつも似たような役で、スピードと身の軽さが特徴のアクションとダンス(時々すごいダンスを踊るけど、上手くない人と一緒のときは気合があまり感じられない?)がすごいだけで、映画トータルで考えるとあまりおもしろくない、っていうイメージだったけど、この映画で評価が一変。典型的なものがハマる、ってものすごいことなのだ、と。(だからといって、典型的なものばかり演じては欲しくないけどネ。)
 2003年は、今までのタミル映画とは一風変わった作品の多くが大ヒットを飛ばしたけれど、その中でこんな典型的なタミル映画が、最高の質で登場したことは驚き。2003年のタミル映画では、1番に好き!
 ジョーディカ(ちょっと化粧が濃いのは玉にキズ)やラグヴァラン(病み上がりで演技したらしく、やつれがちょっとひどいのは残念)の演技もすごくよかったけど、これは正真正銘、ヴィジャイの映画。

 ラストシーンが、月並みだけど、すごくジーンときた。
↓ネタばれ注意↓
(ジョーディカが「ティルマラーイ!」と叫んでヴィジャイの胸に飛び込む。ヴィジャイがとまどいながら、そっと腕を回して抱きしめる...というところ。)

ラグの役
ヴィジャイの工場の隣に夫婦で引っ越してきた人で、ヴィジャイと仲良しに。そして、ヴィジャイに好きな人がいるなら手に入れろ!と励ます、とってもイイ人の役。この夫婦の仲睦まじさに、ヴィジャイは敬意を表していて、ジョーディカと両想いになったときも、まっさきにラグたちに紹介する、という感じ。
(【Run】と似たような雰囲気の役。)
ラグが演じ甲斐のあるいい映画だった、と回想してた。

Thirumalai-devi

チェンナイのDevi劇場前で。ヴィジャイだらけのバナー。(2004.1.1撮影)
ひとつの映画宣伝バナーで、こんなにたくさん、同じスターの表情(いくつあるか数えてみてください!)を載せたものは、私は他に見かけたことはありません(笑)

それだけ、ヴィジャイがカッコいい、というかタミルで大スターなんですね☆

2003/12/30、チェンナイのカマラー劇場で初鑑賞。2004/01/08記。

★大傑作

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