Velailla Pattadhaari 2 (VIP 2) 無職の大卒 ゼネコン対決編

VIP 2 DVDジャケット Indian Movies / インド映画の話

カージョルが久々のタミル映画出演、しかも悪役。
ナヤンターラーがやりそうな役。イマドキなら、サルカールの彼女?
でも、とても楽しそう。40代迎えてあの体型維持と美しさはタミル映画界だとなかなかみかけないかな。
ダヌシュが弱々しかったり、びしっとかっこよかったり緩急が効いている
ラグヴァランという名前の主人公であるあたり、実にラグ様へのリスペクトを感じる。(あまり映画の役名で見ることはない名前だし)

Aug 11th 2017 release

Casts – Dhanush, Kajol, Vivek, Saranya Ponvannan, P Samuthirakani, Amala Paul, Sharavanan Subbaiya, Balaji Mohan, M J Shriram, Hrishikesh Special Appearance – Ritu Varma

Screenplay & Direction – Soundarya Rajinikanth
Story & Dialogues – Dhanush
Produced by Kalaippuli S Thanu & Dhanush
Co-Produced by D Paranthaman, A K Nataraj
Executive Producer – S. Vinod
Director Of Photography – Sameer Thahir
Music Director – Sean Roldan Background Score – Sean Roldan
VIP 1 Signature Themes – Anirudh
Editor – Prasanna GK
Lyrics – ‘Poetu’ Dhanush, Sean Roldan
Production Designer – Arvind Ashok Kumar
Art Director – Sathees Kumar
Stunt – ANL Arasu
Choreographer – Bosco Caesar, Baskar
Costume Designer – Poornima Ramaswamy, Malini Banerji (Kajol)
VFX Head – Harihara Suthan
Audiography – Tapas Nayak
Sound Effects – C. Sethu PRO – Diamond Babu, Riaz K Ahmed
Banner : V Creations Kalaipuli S.Thanu | Wunderbar Films Pvt. ltd.

あらすじ

大卒無職男だった、ラグヴァラン(ダヌシュ)は、建築家として、賞を受賞するまでになった。 同じアワードで別の賞を受賞していたやり手の女性実業家ヴァスンダラー(カージョール)は、ラグヴァランに興味を持ち、ヘッドハンティングしようとするが、義理を重んじるラグヴァランは現在の会社に残ると断った。
そこでヴァスンダラーはあの手この手でラグヴァランのプロジェクトをつぶしにかかり嫌がらせをし続ける。自分なりの正義を押し通すものの、在籍する会社が存続の危機を迎えるほどになり、会社を去ることを決める。
また無職男に戻り、かつて建築界でスターダムを駆け上ったのにもかかわらず、再びルンギ姿で妻(アマラ・ポール)の指示で自転車で買い物に出かけたりするところを車窓から見かけた、ヴァスンダラーは…。

感想

2021/12/24追記
IMWで【無職の大卒 ゼネコン対決編】という邦題で上映されたのでMOVIX柏の葉で観てきました。平日午前中の回、私の他に観客は1名;;;
日本語字幕つくと、アラが大変目立つというか。。。
VIPの前作でアマラ・ポールは歯科医で男性たちよりもものすごいサラリー稼いでいたのに、隣のダヌシュ一家に嫁いだら家族のために歯科医辞めて家事を一日中やってる主婦かー。
そしてダヌシュや男たちに四六時中怒ってるのかー。
それで「結婚は墓場だ」と1曲歌い踊っちゃうのかー。
男はそれを我慢するしかない、というのではなくて、アマラ・ポールを働かせてあげて、お手伝いさんに適宜家事のヘルプをお願いすればたぶん、解決しちゃうと思うよ。。。
女性が監督してるのに、なんかその辺をもうちょっと突っ込んで演出してくれてもいいのにな、そう思った。
ダヌシュ原作、と期待した割には薄っぺらいというか。。。  ダヌシュ監督作【Power Pandhi】は大変暖かくってよかったんだけども。
「悪役の名前なのね」というセリフが出てきて、その日本語字幕も目の当たりにして、改めて、ダヌシュのラグヴァランへのリスペクトが感じられて嬉しかった!(それだけ、かな)

まだVIPの1作目を見てないんですけど(2021年追記:2019年にこれを書いた時点で。その後IMWで見ました)、1とは監督も音楽も作者も違うっぽいようで。
2はダヌシュが原作、監督が妻の妹である、サウンダリヤー・ラジニカーント。義理の妹のキャリアのために、ダヌシュが一肌脱いだ感じの作品、なんでしょうか…。
敵対するカージョールが、タミル映画に【Minsara Kanavu】(1997年、【Sarvam Thaala Mayam】のラージ―ヴ・メーノン監督作)以来20年ぶりの出演。よく引っ張り出したなー、と思って見てて、こんな大物が悪役で出演するということは。 漠然と最後は、ダヌシュと和解して2人でタッグを組んで何かスゴイことをしてクライマックスを迎えるのかなあとか想像してたら、えっ、それで終わり?な尻切れトンボ感が。。。 

一方でアマラ・ポールは、ダヌシュにガミガミ言ったりする怒りんぼの奥さんを好演していたけど、カージョールに見せ場を全部持っていかれちゃったというか、アマラ・ポールの見せ場はないのか!?って感。(アマラ・ポールはA.L.ヴィジャイ監督と結婚して引退するのかと思ったらすぐ離婚しちゃって映画界に復帰しているので、がんばれーとひそかに応援している!)

ただし、2人とも映画でとてもキュート。キュートだからさ、せっかく女性が監督してることだし、もっと見せ場を作ってくれや、と思っちゃった、ってところで。

ダヌシュの踊りは、相変わらず、腰の重心が低く、キレまくってる。先日、【クローゼットに閉じこめられた僕の奇想天外な旅】が日本公開されて、ダヌシュのボリウッドダンスがすごくキレッキレでかっこいい、と一部で評判になってるけど、いつものタミルのキレ具合に比べるとてんでマイルドなので、私はむしろぷスプスプスプス…と不完全燃焼気味(笑)。
だから、このVIP 2なり、今年1月1日にマレーシアの映画館で観た新作【Maari 2】のダヌシュのダンスを見ると、なんだかとても、ほっとするのでありました☆

救いのないクライマックスが多いダヌシュ映画の中では、ライトに見られる楽しい映画に位置づけられるかな。総じていえば、ボロボロになる映画が割と苦手な私としては、このVIP 2は、好きです。もうちょいヨイ映画になったのではないか、というのはあるけれども。
この映画の登場シーンは、割とタミル映画のヒーローとしての王道を行っていて、ヴィジャイとかにも雰囲気が似ていてかっこよかった。でも30代半ばにして無職男役も無理なく似合っちゃう、芸幅の広さは、ダヌシュならではの持ち味ですね、改めて。楽しかったです。

それにしても、劇中出てくる、チェンナイの大洪水。嘘でしょーって位大げさなんだけど、実際この近年、チェンナイはよく大洪水に見舞われているんですよね。世相を反映しているというか。洪水に強い建物を建ててくださいね、ラグヴァランとヴァスンダラー!

本編未収録!な、カージョルとダヌシュのダンス!貫禄☆ (LFSのDVDにはボーナスビデオとして収録されてました) VIP 2 DVDジャケット Lotus Five Star 盤DVD 英語字幕付き NTSC All Region 119分 2019.7.15鑑賞

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