Indian Movies / インド映画の話

Yejaman (ヤジャマン 踊るマハラジャ2/踊るパラダイス) | ラジニ ミーナ

2016/01/11

Yejaman-flier

Title : ஏஜமான் Yejaman (1993年 Tamil 165分) Yajaman,Eejamaanといった表記もあり。
Director : R. V. Udhayakumar(R.V.ウダヤクマール)
Music : Ilayaraja (イライヤラージャー)
Starring : Rajnikanth(ラジニカーント), Meena(ミーナ), Aishwarya(アイシュワリヤー)

【ムトゥ 踊るマハラジャ】の名コンビ、ラジニ&ミーナの初共演作品。(ミーナの子役時代を除く)
牧歌的な農村を舞台に繰り広げられる悲恋もの。
日本では、【ムトゥ】のブームの余韻の中に、ラジニ&ミーナ共演作第2弾として1999年春に公開。

出演者・スタッフ

(日本上映時クレジット)

スーパースター・ラジニカーント …ヤジャマン(Vaanavaraayan)
ミーナ …ワイティーシュワリ(Vaitheeswari)
ナポレオン …ワッラワラーヤン(Vallavaraayan)
センディル …ワイティーシュワリの家の使用人

ほか多数

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以下、日本のクレジットになかった方たち。
(下の方々をさしおいて、日本では「牛」がクレジットされたのは何故だろう!?)

M.N.Nambiar …ヤジャマンの祖父
Manorama …ヤジャマンの祖母
Goundamani …ヤジャマン家の使用人
Vijayakumar …ワイティーシュワリの父親
S.N.Lakshmi ...お産婆さん
Aishwarya (Aishwarya Bhaskaran) ...ポンニ 
 ※Iswarya、イスワリヤ といった表記も見かけますが、タミル語表記を見るに、(アイシュワリヤー)と読みます。
 タミル語綴りは同じですが、アイシュワリヤー・ラーイとは別人です。ラジニ映画等のお母さん役でおなじみのラクシュミー(Lakshmi Narayan)の娘さんで、主にタミル映画界で活躍しています。
Rajesh Babu …ワッラワラーヤンの弟
Sandhya …ワッラワラーヤンの妻
M.Varalakshmi
Thalapathi Dinesh …ワッラワラーヤンの右腕・センパッタイ

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監督・脚本・歌詞:R・V・ウダヤクマール
製作:M・サラヴァナン、M・バーラス ブラマニアン
製作補:M・S・グーハン
音楽:イライヤラージャ

あらすじ

(ちらし裏面の引用です)

正義の男ヤジャマン(ラジニカーント)と、私欲のために手段を選ばない冷酷な悪党ワッラワナーヤ(ナポレオン)は、村の指導者の座をめぐって争う因縁のライバルだった。
ヤジャマンは牛車レースに勝ち、村一番の美しい娘ワイティーシュワリ(ミーナ)を妻にするが、ワーナワラーヤンはヤジャマンの跡継ぎを絶とうワイティーシュワリに毒をもった。
ヤジャマンは愛する妻との美しくも悲しい思い出を胸に、卑劣な敵への怒りを爆発させる!

むんむん’s コメント

[2014.3.13追記]

久々に鑑賞しました。自分の子どもが生まれてから初めて。
映画ちらしのあらすじ上では、あまりにサラッと書かれているけれど、
子どもを授かりたいと願う夫婦が、(子どもを望めなくなったのは毒を盛られたせいだと知らずに)何年も苦しみ、悲劇が起こるという、とてもシリアスでセンチメンタルなお話です。

自分もなかなか授からなくて。。。の時期が長かったので、今観ると身につまされる!
ヒロインを演じたミーナ自身も実生活でアラフォーになっての出産だったから、後から考えるとこの【ヤジャマン】って、ミーナにとっても、キツい作品となったのじゃないだろうか?
(それにしても、ラジニとのヒロインとしての初共演の【ヤジャマン】、ミーナが【ムトゥ踊るマハラジャ】に出た頃よりも数段美しい!!! 【ムトゥ】でもめっちゃキレイだけど、【ヤジャマン】のミーナはまじでヤバい。キレイ。ミーナの出演作を語るうえで、絶対外せないよこの映画。)

2010年代の今も、インドでは少なからず【ヤジャマン】のような価値観が残っているかも。(子どもを産めない夫婦は、能力が。。。みたいな)

キツいんだけど、やっぱりミュージカルシーン(特に歌詞がとてもロマンチック!)だとか、木の歯ブラシシーンとか、ラジニのまだ大御所感が出過ぎていないころのコミカルな演技とか、村の風景だとか、それを収めるフレーミングとか、いいなあ。

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ところで、後半でポンニが必死になってヤジャマンの気を引こうと踊るシーン。
このダンスを踊る直前に、
ヤジャマンの弟分:「カンナギのように(耐え忍んで)がんばれ」
ポンニ:「いいえ、私はマダビのように迫るわ」
というようなやりとりがあります。マダビの決意で、ポンニは誘惑セクシーダンス(笑)を踊るのです。それってどんな決意だ。

マダビのように、→「マーダヴィのように」
公開当時は分かってなかったけど、今になって、意味が分かりました!!!

タミルの古典【シラッパディハーラム】の主人公がカンナギ。
カンナギの夫が、カンナギの元を長いこと離れ同棲までしてしまうほど夢中になった、教養あふれる美しい踊り子がマーダヴィ!
(カンナギは耐えて待ち続け、最後には自分の元に夫が戻ってくる...)
マーダヴィのルックスにも全く追いつかない(とおぼしき)村娘のポンニがマーダヴィ、と口にしたのは相当な決意だわ。だから身の丈に合わない飛ばしっぷりだったんだ。

うわー、この本読んでてよかったなあ。↓

ヤジャマンに限らず、いろいろな映画でこの【シラッパディハーラム】が象徴的に引用されることが多いので、読んでおくとおススメです。「カンナギ」「マーダヴィ」とでてきたら、ほぼこの【シラッパディハーラム】のことです。

(でも、ポンニの「マーダヴィになる」決意は主観的にも客観的にも、かなーり無理があった、と思いますが。。。しかしこの映画の大きな見所のひとつだ!!!)


日本では、【ムトゥ踊るマハラジャ】が公開され、大ヒットになったのを受けて、ロードショーとなった作品。
映画館では、【ヤジャマン~踊るマハラジャ2】と銘打ち、「タイタニックを超える感動作」と宣伝されていましたが...
そしてビデオ版では【ヤジャマン~踊るパラダイス~【字幕版】】という別の副題。

確かに前半はとびきり陽気でハッピーで、【ムトゥ】でカップルを演じたラジニカーントとミーナが、【ムトゥ】の時よりも初々しく瑞々しい雰囲気で、敵役・ナポレオンとラジニの牛車レースもとても観ていて楽しい。音楽・ダンス・アクション共に、これぞマサラ・ムービーだ!と思うでしょう。

でも後半、日本では想像がなかなかつかない、インド特有の文化や道徳感が滲むストーリーで、題名につられてハッピーな映画を期待して観た場合には、納得がいかないかもしれません。

というか、【ヤジャマン】公開1週目の水曜1000円の日に意気揚々と劇場にでかけて観た私は、
タイタニック】にも号泣した(劇場で観た後、3日位毎晩タイタニックの夢まで見た。)クチですが、「どこがタイタニックを超えるんじゃー!」と怒りさえ覚え、その宣伝コピーの入ってる映画プログラムを買わずに映画館を後にしました。
(後日、ポスター型プログラムをやっぱり欲しくなって、結局入手したんですけどね)

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だけどそれだから、2度と見ない!というには惜しい。印象的なシーンがたくさんあります。
ミーナの清楚な美しさ(【ムトゥ】よりも美しいかも!)や、
ラジニとミーナの初々しい表情のダンス(【ムトゥ】のようなイケイケ感が少し控えめで逆にぐっとくることも!)、
センディルとガウンダマニのコメディの掛け合い(このふたりの全盛期です)、
ナポレオンとラジニの牛車レース(【ムトゥ】の馬車チェイスを彷彿?とする豪華さ)、
ラジニのお茶目な歯磨きシーン(ラジニの顔がステキすぎる)、
センディルとお弁当を盗み食いするほほえましいダンスシーン(インドの弁当箱が欲しくなる)...。

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ちなみに銀座シネパトスでのロードショー上映の際、当初ノイズの入ったプリントしか届かず、劇場にお詫びの張り紙がしてあり、入場料は1,000円でよい旨が書いてありました。(翌週、もっとまともなプリントが届いて差し替えられたらしいです)

実は私、水曜日の女性サービスデー(1,000円)を狙って水曜日に観に行きました。
なーんだ、今日じゃなくても今週は1,000円で見られたのか、と残念に思った記憶があります(笑)
1,000円より高い前売券で観に来た人は、どうだったんでしょう?

そして、実際に映画を見ると、全編通して上から下に、大雨が降ってるような線というかノイズが入りまくりの映像でした。こりゃ、確かに当日券の料金は取れないねえ、と思いました。

今思えば、レアなプリント版を観たなあ、と思いますが!

マサラムービーを初めて観る方には、【ムトゥ】を先におススメします。でも、数本観たことのある方にはぜひ、このヤジャマンもどうぞ!

もちろん、後半も見応えがあるシーンはたくさんあり、特にセカンド・ヒロインの「ポンニ」役・アイシュワリヤー(イシュワリヤ)のアタックぶりとか、必見です。

日本上映等備忘録

1998年11月3日 東京国際ファンタスティック映画祭 東京・渋谷パンテオンでの上映

1999年4月17日(土)より、東京・銀座シネパトス1でロードショー
Yahoo!の上映案内
★1999年8月開催の第6回HAGI世界映画芸術祭で上映された際の映画紹介ページ
★提供会社EDENのサイト内での映画紹介ページ

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なお、ビデオ発売は、配給とは別の会社から。【ヤジャマン~踊るパラダイス~】と題名が異なった形で発売されました。(1999/03/22発売。1999/09/22に廉価版で再発売。)
インド側の配給権の複雑さから、日本側への配給権の二重譲渡が起こってしまった模様。
この辺の経緯は、当時のキネマ旬報などで報道されていました。

上記の経緯から上映フィルムと販売ビデオでは、字幕翻訳者も異なるため、ストーリーの解釈が異なっている部分もあり。
(※ネタばれですが、
例~ミーナの死因が映画では「他殺」、ビデオでは「自殺」を示唆している)

1999年公開時に観たときの感想

1998~1999年頃って、【プライベート・ライアン】や【シン・レッド・ライン】といった、戦闘シーンがリアルな映画がとても話題になった時期でした。

私は、人がじゃんじゃん死ぬ映画が基本的に苦手だと感じていたのですが、上記の両方を映画館でロードショー上映で観て、ますますこういう映画は嫌いだ!という気持ちが強固なものになりました。

同じ頃、【ユー・ガット・メール】みたいな他愛もないラブ・コメディ映画を観ると、とても幸せな気分になりました。
そして、この数年の中でも、もっとも幸せになれた映画が、1998年秋に観た【ムトゥ 踊るマハラジャ】だったのでした。【ムトゥ】は、激しいアクションシーンは確かにあるけれど、死なないし、悪人も最後はいい人になっちゃうし、リアリティなんかどうでもよくなっちゃうくらい極楽気分になったわけで。

なので、私はまさに「踊るマハラジャ2」なハッピーな映画を更に観たくて【ヤジャマン】に期待しまくって映画館に行ったのです。

そしたら、かなり毛色が違っていて、しかもインドの文化なら普通のエピソードかもしれないけど、日本人には信じられない、と思うような村社会のお話だったのでした。

かなりショックを受けちゃいまして、もう2度と観なくてもいいや、ともその日は思ったのですが、後でVHSを購入して見直したら、田園風景とか、なごむシーンがたくさんあって。
(フィルムで観たときは、美しいシーンでもノイズばかりが気になっちゃってたのかもしれません。)
ところどころが日本人的に理解できないにしても、トータルすれば、やっぱりいい映画だったなあと、今は思います。

悪役のナポレオンさんもこれまた素敵で、2001年にお宅に【ヤジャマン】のちらしを持って伺いました。
うれしそうにちらしに見入った後、ナポレオンは「この映画の頃はまだ悪役をやっていたんだけど、今はほとんど悪役を引き受けてないんだ」と言ってましたね~。
(2001年頃は主役で映画にどんどん出てました)

サウンドトラック

Yejaman
★日本版サントラCD(メタ・カンパニー)に記載の曲目

1 ヤジャマンが行く (Yajaman Kaladi) S.P.Balasubramanyam, Chitra
2 弁当箱の匂い (Thukku Chetiya) Malaysia Vasudevan
3 菩提樹のようなあなた (Allapolla Vellapoi) S.P.Balasubramanyam, Chitra
4 あなたを感じて (Ooru Nalum Unnai) S.P.Balasubramanyam, S.Janaki
5 雷鳴にさえ耐えるこの心 (Idaiya Aanalum) Malaysia Vasudevan
6 月よ顔を見せておくれ (Neelavay Mugam Katu) S.P.Balasubramanyam, S.Janaki
7 村娘ラック (Adi Rakku Muthu) S.P.Balasubramaniyam
8 雄鶏は時を作る (Orukka Kathu Koize) S.Janaki

サントラCDには他に同じくラジニ映画の【Mannan】から2曲、【Pandiyan】から2曲が収録されています。
歌詞和訳の他にカタカナ歌詞もついてて、ファン心理を汲んだとても優秀なCD!
発売当初は、ちょうど【ムトゥ】ブームから間もなかったので、町中の普通の小さなCD屋さんにも、分かりやすい場所に置いて売られているのをよく目にしたものでした。

A.R.ラフマーン登場以前のタミル映画音楽はつまらない、と評されたりすることがありますが、イライヤラージャーの音楽の方が、牧歌的でタミルっぽくて、ホッとすることもあります。
イライヤラージャーの音楽がラジニには一番だ、というタミルのラジニファンも多いですよ。
結構私も、このサントラは好きです!

ちょっと現在は入手しにくいかも、ですが、機会があればぜひ入手して聴いてみてください。

(1999年4月21日(水)、銀座シネパトス1で初鑑賞。)

旧ブログ時代のコメント

むんむんからたっどへの返信 2010年2月16日 12:34
▼たっどさま

コメントありがとうございます。
CD購入されたんですね!
案外入手できないと思ってる人が多いんじゃないかな、という気がしてたので...この記事がきっかけ?で【ヤジャマン】のサントラがミーナファンの方の手に渡ったのはうれしいです~
ジャケ買いしてもいいくらいの出来だと思うので、ぜひ家宝にしてくださいね♪

アインガラン版も購入されてるんですか!(未購入です。。。)
アインガランのDVDは概ね素晴らしいんですが、旧作だと若干そういった音の問題とかあるみたいですね。
フィルムをMpegに変換する時点での技術のことなのか、古いフィルムそのものの問題なのかは分かりませんが。。。
でも、きっと私がロードショーで観たときのヤジャマンより天と地との差ほど、いいんじゃないでしょうか(笑)

励ましありがとうございます。またミーナちゃんモノの情報や感想など聞かせてくださいね~。


たっど 2010年2月16日 01:05
お久しぶりです、ミーナファンのたっどです
早速検索しましたら楽天に安い「ヤジャマン」のCDあったので購入しました。
頭から、もうこのCDは手に入らないだろう、、と検索もしなかったので(汗)、、、
新しいアインガランのDVDは「菩提樹のようなあなた」のピッチが(何故か編集されて)高く、チットラさんの歌声がキンキンしてがっかりしていた所でした。
このH・P毎日お邪魔させていただいてますよ(^^) 頑張って下さい。

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