【ムトゥ踊るマハラジャ】公開時のミーナ来日インタビュー記事(1)

Celebrity / インド映画界の人々の話
産経新聞に掲載されていたミーナのお写真

【ムトゥ 踊るマハラジャ】の日本公開初日(1998年6月13日)。この日のためにミーナがプロモーション来日を果たしました。(前年の東京ファンタスティック映画祭時の来日に続いて2度目。)
ミーナを取材したメディアの記事を手持ち資料からピックアップしてみました。
誤解や誤記も少々見受けられますが、敢えて原文のままでご紹介。
今読み返してみると、インドの核爆弾保有の件が日本で大きく取り上げられていた頃の来日だったんですねぇ。
インド映画をまるで知らないマスコミの方たちに、かなり好意的に丁寧に取り上げてもらっている印象。
これだけまとまった、日本人によるミーナのインタビュー記事はこの時期が一番だし、ミーナが語るムトゥやラジニカーントの話のみならず、当時の南インド映画業界の話もとっても興味深いのです☆

サンデー毎日 6月16日号
B98 W65 H105
「インドのトップアイドル」は
核爆弾級ボディーの持ち主 写真=内林克行 文=滝沢泰子

「あー、B98かあ。夜中にいっぱい爆弾を落としに来てのう。ワシは防空壕で震えとったもんじゃ。」
ちょっと、ちょっとおじいさん、それはアメリカの爆撃機「B29」だって。B98ってのは、いわく、”インド映画界の頂点に立つトップアイドル”ミーナさん(21)のバストサイズ。娯楽映画天国・インドからやってきた歌って踊って恋をする人気映画「ムトゥ踊るマハラジャ」(13日から東京・渋谷シネマライズで公開)の主演女優なのよ。まさに核爆弾なみのスーパーボディーを取材しようと、100人以上の報道陣が会見に詰めかけて、
「ぼくが肉眼で拝見した中で一番美しい女性です!」
と男性記者がいきなり「不規則発言」に及んだほどのこの美貌。物心ついたときから踊りを習い、本国では常に3、4本の撮影を抱える。
「インドの主演女優は25歳を過ぎると脇役になっちゃうんですよ」(プロモーション会社)
という過酷な業界で、今をときめくスターなのだ。
「インドの女性は情熱的で愛に積極的です」との言葉に、群がるカメラマンたちから「生命力を感じるねぇ」とつぶやきが漏れたのも、うなずけるってところね。

週刊文春 6月17日号
核実験はNOでも美女なら大歓迎 インドの美神「ミーナ」現る!(撮影大倉乾吾)

銀座の交差点に突如、美女が舞い降りた。雨でもないのに番傘を手にノリノリでポーズを決めまくる。なんでこんなにノリがいいの?
彼女の名前はミーナ。二十一歳のピチピチギャルならぬ、インドきってのトップ女優。
話題の”マサラ・ムービー”『ムトゥ・踊るマハラジャ』(渋谷シネマライズにて公開中)を引っさげて、堂々の来日をはたしたのだ。
実はインドは世界一の製作本数を誇る映画王国。中でも、歌あり踊りありの娯楽映画”マサラ・ムービー”が一番の人気。それゆえ、映画の中でミーナちゃんも、ヘソ出しルックで踊りまくって、歌いまくる。なんてありがたいお姿。
その姿を見ようと初回上映に足を運んでみるや、上映開始とともに万雷の拍手。オープニング曲が流れると手拍子が鳴り、ギャグシーンではどっと笑いが沸き起こる。まるで日本ではないような異常な盛り上がりを見せた。
舞台挨拶に訪れたミーナちゃんも、この様子には大感激で「アリガト」を連発していた。
映画の中でも披露される妖艶な容姿の秘訣を問うと、
「フルーツと野菜をたっぷりとって、クレンジングをしっかりすることかな」
という答えが。
では気になる男性のタイプは?
「ハンサムなのは望ましいけど、それよりも包容力があって、誠実で、ユーモアがあって、すべてに理解のある男性がいいな」
予想通りというべきなのか、美人の理想はやはり高かったのだ。

シネマスクランブル
『ムトゥ踊るマハラジャ』
主演ミーナ 来日記者会見!
report and text by rowdy-NONAKA

不景気も、世紀末も、日頃のうっぷんも吹き飛ばす、ウルトラ・ハッピーなインド映画=“マサラ・ムービー”『ムトゥ踊るマハラジャ』が渋谷シネマライズにて現在大ヒット公開中ですが、この映画の主演でインドの大スター、ミーナが製作者のプシュバー・カンダスワーミ氏と共に急遽来日、会見を行ないました。そのキュートな魅力を会場いっぱいに振りまいて、超満員の取材陣を虜にしていました!

先ずは、ご挨拶から。
ミーナ:「皆さんコンニチハ! また来日できてとてもうれしいです。(最初は97年ファンタスティック映画祭のゲスト)この映画がいよいよ日本で公開されるのでワクワクしています。本日は沢山の方々に来て頂いてありがとうございます」
カンダスワーミ:「日本に来れてハッピーですし、誇りに思います。私は3度目の来日ですが、日本の方々のこの映画への関心の多さに感動しています。この映画はインドでも大成功した作品ですが、日本でも必ずヒットすると言える自信作ですし、主演のミーナとラジニカーントが日本のヒロイン、ヒーローになる日も近いのではないでしょうか。よろしくお願いします」

見事なダンスシーンでしたが、ダンスの練習はどれくらいしたんですか?
ミーナ:「インドのダンスは小さい頃から踊っていました。私だけでなく、インドの人たちみんなそうだと思います。ただそれは映画のためのダンスとは違います。でも基本的なダンスの技術を持っていたのでそれほど難しくなく、自分にとってはやさしかったですね」

沢山の人々・動物も登場して、映画を作るのに苦労したのでは?
カンダスワーミ:「インドはご存知の通り映画産業の大国で、多くの人々・広大なロケ地・セットを使って映画を撮ることは日常茶飯事行われていることですが、この作品では4ヶ所の地区でロケし移動するだけで大変でした。特に難しかったシーンは、ラジニカーントと村人たちとの馬車での追跡シーンでした。2000人を集め、2日間かけてリアルに見せることがプロデューサーとして大変でした。しかし、インドの映画産業はみんなが組織建てして協力し合える部分がかなりあるんです」

とても綺麗ですが、特別なエステ・メイク・美容法はありますか?
ミーナ:「普通なことだけで、特別な方法はやっていません(笑)。ただたくさんのメイクアップをしますので、肌にうるおいと湿気をなくさないように、一週間に一度はスチームをして乾かないように心がけています」

日本の女性はどう思いますか?
ミーナ:「とてもキュートでスウィート!可愛いと思います。それに相手を思いやる気持ちが強いですし、地に足がついている感じがしますね」

共演のラジニカーントさんとは昔親子役で共演したそうですが、今回では恋人役になっていかがでしたか?
ミーナ:「久し振りに会って緊張しました。だって相手はインドの大スターですから! ロマンスのシーンは2人とも戸惑って照れてしまいました(笑)。ただこれは映画ですので、そこは演技・技術でカバーしました。普段の彼は寛大で気高く、スターでも大地に足がついている感じでとても協力的です。裏方さんでも誰にでも平等に同じように接してくれる人ですね」

映画の中では情熱的な恋物語を演じていましたが、実際のインドの女性も同じように恋に対して情熱的なのですか?
ミーナ:「愛についてとても情熱的で積極的です!」

ミーナさんの魅力についてどう思いますか?
カンダスワーミ:「美しいだけでなく、アーティストとして多くの才能を持っていますし、ヒロインとしての資質があると思います。そして協力的ですからプロデューサーの中でも人気が高いのです。インドで映画を撮ることは忍耐が必要で、待ち時間も多い中で自分の精神状態をきちっと保ちながら、協力的に演技の質も落とさずにベストを尽くすことができることは本当にすごいことだと周囲も評価しています」

製作日数はどれくらいでしたか?
カンダスワーミ:「60日間かけて撮影しました。最初の35日間をロケにかけて、後を屋内撮影しました」

常に3〜4本の映画を撮っているそうですが、仕事、ダンスなどのレッスン等、1日の時間の割り振りはどうしていますか?
ミーナ:日によって違いますがだいたい3〜4本かけもちしている時もあって、1日1回の撮影をする時もありますし、朝・昼・夜と3回に分けて撮影することもあります。平均して朝の7時から夜9時位まで撮影しています」

インドのマスコミから追われることはありますか?ちなみに恋人はいますか?
ミーナ:「インドではファンの人たちからの騒ぎが大変で、以前インクの代わりに血で手紙を書いてくる人もいたほど! タミル地方は特に熱狂的で外も歩けないほどですね。実生活での恋人は仕事が忙しくて今はいません。ただひたすら仕事をしているって感じですね(笑)」

映画の中でもチャーミングですが、実際のミーナはもっとキレイでサリーがとても良く似合っていて、英語で受け答えする素敵な女性でした! 4ヶ国語を話せるそうです。映画は渋谷シネマライズで大ヒット公開中です!!

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