【ムトゥ踊るマハラジャ】公開時のミーナ来日インタビュー記事(2)

Celebrity / インド映画界の人々の話
産経新聞に掲載されていたミーナのお写真

週刊朝日 7月3日号
私に注目!
ミーナさん(女優)
21歳で既に主演70本のインド美女

今、インドの超娯楽映画「ムトゥ 踊るマハラジャ」が若者を中心にウケている。同作品を上映している東京・渋谷の「シネマライズ」では、劇場の観客動員数の新記録を達成しそうな勢い。映画公開に合わせて来日した、ヒロインを演じたミーナ(21)は、二時間四十六分の長編ながら立ち見も出る劇場内を見て、「うれしすぎて、言葉で表現できない」と思わず瞳をウルウル…。
このミーナちゃん、来日会見では男性記者から「今まで肉眼で見た女性の中で、いちばん美しい」との声も出た。ご覧のとおりの美女である。加えて、一六七センチの身長にB98W65H105センチの迫力あるボディー。誌面でお聞かせできないのが残念だが、その声は実に愛らしくて色っぽい。南インド映画界ではトップの人気を誇り、三歳で女優デビューして以来、出演作はすでに約百十本。そのうち主演作が七十本もあるという。
「インドの女優は容姿も大切だが、歌とダンスができなきゃダメ。その点、彼女は小さいころからダンスを習っていたからね。ヒロインとしての素質と、アーティストとしての才能も兼ね備えた女優なんだよ」と語るのは、ともに来日したプロデューサーのB・カンダスワーミ氏。
映画「ムトゥ〜」は、そんな彼女の魅力が存分に発揮された作品だ。物語は、南インド映画界のスーパースター、ラジニカーント演じる大地主の使用人ムトゥと、旅回りの劇団女優ランガ(ミーナ)のラブストーリー。香港映画ばりのアクションあり、コメディーありと、いろいろな要素が入っているが、なんといっても見どころは突如始まるミュージカル。ある曲では二十頭の象をバックに、ある曲では数十人のバックダンサーを従え、そしてまたある曲では六回も色とりどりのサリーを着替え、マドンナも真っ青の可憐なダンスを披露。本国インドでは九五年に公開され、十五週間のロングラン・ヒットとなり、ミーナ人気に拍車をかけた。
「インドではいつもファンに追いかけられて、外も歩けないくらい。自分の血でファンレターを書いてきた人もいたわ」
インターネットには熱狂的なファンが作ったホームページも開設され、まるで日本のアイドル並みの人気ぶり。当然、スケジュールは仕事でいっぱいで、今回の来日も四日間のみ。さっさと次の映画の撮影のために帰国してしまった。
「普段の一日のスケジュールは、だいたい朝七時から夜九時まで撮影って感じかな。一日三、四本の映画の現場を掛け持ちすることもあるわ。頭の中が混乱する? 大丈夫。昔からその調子だから、もう慣れちゃった。ただ、かなり忙しい日々を送っているから、映画のような情熱的な恋なんてしたことがないの。今は、仕事に専念するだけ。私のキャリアは、まだまだ始まったばかりだもん」
そんなワケで結婚はまだ先とのこと。ちなみにミーナちゃんの好きな男性のタイプは「テキパキ働く人」で、容姿にはこだわらないそう。でも、常にステージママと一緒なので、近づくときにはご用心を。
(中山治美)

鹿児島新報 6月24日
芸能 映画
「ムトゥ踊るマハラジャ」のミーナ
「インド女性は恋に情熱的」

新潟日報 6月29日
「ムトゥ踊るマハラジャ」主演 ミーナ
インドで絶大な人気
(本文/写真は鹿児島新報と同じ。写真キャプション:10歳で映画界にデビューしたミーナ=東京都港区のポニーキャニオン本社)

踊り、歌、アクションが満載ー。インドの娯楽映画「ムトゥ踊るマハラジャ」(ラビクマール監督)が日本で公開されている。主演は、トップアイドルのミーナ。公開に合わせて来日したミーナは、「インドの女性も、この映画のように、恋に対して情熱的です」と色っぽく語った。
大地主の屋敷で働くムトゥ(ラジニカーント)は、ひょんなことから、旅回り一座の花形女優、ランガ(ミーナ)と恋に落ちる。しかし、ムトゥが忠誠を尽くしている「ご主人様」も、ランガに熱を上げていたことから、大変な事態に…。
奇想天外なストーリー。乗りのいい歌や踊り、派手な格闘技などが理屈抜きに楽しい。ミーナと共演したラジニカーントも、トップスター。二人の人気が重なって、インドでは十五週連続のロングランヒットを飛ばした。
インドは、世界でも有数の映画大国で、年間の製作本数は約八百本に上る。今回の作品では、ムトゥとランガが馬車に乗った大勢の敵に追われるシーンで、村人二千人がロケに協力した。
二十一歳になるミーナ。端正な顔立ちと大きなひとみ、健康的な肉体美が魅力だ。子どものころからインドの伝統舞踊を学び、十歳で映画界に本格デビュー。一九九一年に出演した映画が大ヒットして以来、常に三、四本の撮影を掛け持ちするという売れっ子だ。
出身地の南インド(タミル語圏)が活動の中心で、人気も絶大。「自分の血でファンレターを書く人もいます。タミル地方では、街に出るとファンが殺到するので、なかなか自由に歩けません」
「ムトゥ踊るマハラジャ」は、六月十三日から東京・渋谷のシネマライズで公開中。

週刊アスキー 6月25日号
インドのスター女優はネットにも興味津々
ミーナ

世界中の人に私のことを知って欲しい
だから、インターネットは大歓迎よ

100本以上の映画に出演 でも失敗作は1本もないわ

近頃”娯楽”が足りないとお嘆きのあなたに、朗報である。幸いなことに我々日本人は、ようやくインド映画という名の”オアシス”に遭遇する時を迎えた。『ラジュー出世する』『ボンベイ』といった傑作の公開が続き、ついに本命中の本命『ムトゥ・踊るマハラジャ』が登場する。ヒーロー活劇、ラブロマンス、ミュージカル、大河ドラマ。単純明快なジャンル映画の快感原則をまるごと絞り出し、それらをメドレー形式で豪快に連結させていくスタイルには、驚きと感動が詰め込まれている。
「映画は100本以上出演したけど、失敗したものは1本もないわ」
サラリと言ってのける主演女優ミーナは、まだ21歳。しかし、吸い込まれるような瞳の輝きとゴージャスでふくよかな微笑みにはトップ中のトップの風格が充満している。こんな美女が、原色使いも艶やかな空間の中、全身で歌い踊り続けるから、2時間46分の長尺がアッという間に過ぎてしまう。
「撮影は大変。ノンストップで48時間続けたりするし、どんなに暑いところでも寒いところでもおかまいなし。”食事なし”も珍しくないわ。インドの女は強いのよ(笑)」
ファン層は3〜60歳と幅広い。子役出身の彼女を、南インドの人々は我が子のように見守り続けているのだ。もちろん熱狂的なファンも多く、彼らによってタミール語圏の女優としては初めてインターネットにホームページを構えるにいたっている。
「とにかくファンには自分のことをよく知ってほしいから、新しいテクノロジーには感謝しているわ。でも撮影が忙しくて、まだ私のホームページを見たことがないの。日本からインドに帰ったら、真っ先に見るわ」
競争が厳しいインド映画界では「毎日が戦いと挑戦」と言い切る彼女。
本格的にインターネットに取り組み始めるのも、遠い日のことではなさそうだ。

毎日新聞 7月6日 夕刊
インド映画「ムトゥ踊るマハラジャ」主演 ミーナが来日
四つの言語操るスター
21歳で120本に出演 超多忙、帰るとすぐ撮影

Meena-mainichi年間700本とも800本ともいう映画が作られている世界一の映画大国インド。その9割が歌あり踊りありの娯楽作品だが、中でも大ヒットを記録した「ムトゥ踊るマハラジャ」が東京・渋谷のシネマライズで公開されている。主演女優のミーナが、多忙な日程を縫って来日した。
3歳でデビュー、13歳で主役を演じ、出演した映画は約120本。四つの言語を操り、まだ21歳ながらインドのアイドル的スターである。1年に12本もの映画に出演したこともあるとか。日本に来る前日まで撮影し、帰るとまた撮影が待っている。
インターネットにホームページを持ち、若くして邸宅に住む。ファンも多くて外を歩くのにも苦労する、というが「何かを得れば何かを失う。大変だけれど、こうして人気を得るのはだれでもできる、ということではないし、後悔はしていない」とけなげ。
映画は、大地主の屋敷で執務兼ボディーガードとして働くムトゥが、恋に悪党退治にと大活躍する娯楽作。ミーナは、ムトゥが恋する女優役を演じている。香港映画風のアクション、豪華な衣装をまとっての歌と踊り、数十頭の象まで登場する大作だ。インド映画のほとんどがこうした娯楽作品で、「大地のうた」で知られるサタジット・レイなどの芸術作品はむしろ少数派。「米国の映画も入ってくるけれど、インドの人たちは歌と踊りのあるほうが好きです。競合はしません」
映画の大ヒットの要因は「音楽も踊りも良かった」というが、主演俳優のラジニカーントの力が大きいようだ。日本人の目からは、小太りのオジサンなのだが、インドではクレジットにわざわざ「スーパースター」とただし書きが付くほどの人気者。出演する映画はすべてヒットし、この映画でも、すべて彼のために作られているというほどの大活躍だ。ミーナは「彼はスーパーが三つつくくらいのスター。役者としての才能だけでなく、人柄が素晴らしい」と絶賛する。「謙虚で飾らず、信じられないくらいいい人です。一緒に仕事が出来て幸せ」と目を輝かせた。

朝日新聞 7月8日 夕刊
わたしはミーナ
インド女優は踊りと容姿で勝負
「踊るマハラジャ」の日本ヒットに大感激

インド映画「ムトゥ 踊るマハラジャ」(東京・渋谷のシネマライズで公開中)がヒットしている。ヒロインのミーナは、二十一歳にして芸歴十八年、出演作百本以上のアイドル女優。「ファンが殺到するのが怖くて、インドではあまり人前に出ない」というが、来日して満場の観客に迎えられたのには大感激。「すごい反応。信じられない」と興奮さめやらぬなか、話を聞いた。

(写真キャプション)「ダンスシーンは大好き。衣裳替えが多いとわくわくします」=都内のホテルで

大地主の召使ムトゥが大活躍するコメディー。ミーナは主人公と恋に落ちる旅回りの女優を演じ、七色の衣装で華麗なダンスも披露する。
凝った群舞の数々はさぞやリハーサルを重ねたものと思ったら「リハーサル? そんなのないわ」。いつも現場で振り付けを指示され、数回テストしただけで本番に臨むという。
「古典舞踊の基礎があるし、一度に撮るカットも短い。振りが決まればすぐ踊れる。インドの女優は踊りとルックスが勝負なんです」
一方、男優は「顔より男らしさが決め手」とか。その典型が、ムトゥ役のラジニカーント。小太り、ちょびヒゲ、演技も濃厚。日本の感覚だとコミカルなおじさんという印象だが、地元では野性的な魅力で絶大な人気を誇る。
「何時間遅刻してもだれも文句を言えない大物なのに、彼は五分遅れただけでスタッフ全員に誤って回る。車も『走ればいい』と大衆車。信心深い篤志家でもある。そんな誠実な人柄が演技にもにじみ出ているから、インドの観客は彼を大好きなんです」
ミーナは、子役時代に親子を演じて以来、今回が五回目の共演。「すごくラッキー。でも、彼を怒鳴りつける場面は、おそれ多くて緊張しました」と神妙な顔で語る。
「彼と比べると私はまだひよっ子。でも、若い女優も次々出てきて競争は激しい。いろんな役に挑戦し、踊りにも磨きをかけ、私も息長く活躍できる女優になりたい」

Can Do!ぴあ 7月21日号
「今週→来週のロードショー」
話題のこの人をキャッチ!
インド映画界のトップ・アイドル
ミーナ
日本に初来日!!

インド製作の娯楽映画『ムトゥ・踊るマハラジャ』で、インドの大スター、ラジニカーントの相手役に抜擢されたミーナが、映画宣伝のため来日した。彼女はシンガポール、マレーシアなど、インド以外でも大人気の映画女優。子役としてデビューしてから、既に90本もの作品に出演しているキャリアの持ち主だ。
来日記者会見で彼女はサリーを身にまとい登場。ラジニカーントと共演したことについて「昔、彼とは親子で共演したことがあるんです。今回は恋人役なので、とても緊張しました。しかも彼は大スターなので。でも、彼は人をリラックスさせることが上手なので変に意識せずにすみました」と語る。さらに本作に出演した感情を「前半がコミカルな演技、後半ではシリアスな演技が要求されました。難しかったけど、やりとげたと実感しています」と笑顔で応えた。

Meena:’76年、マドラス生まれの21歳。3歳で子役として映画初出演。その後、インドの伝統舞踊を学び、10歳で映画女優として活動開始。現在、南インドで圧倒的な人気を誇るトップ女優だ。

月刊フューチャー 7月22日号
日本のアイドルも顔負けのハードスケジュール。恋愛は当分おあずけ?
ミーナ
撮影:石田健一 取材・文:中山治美

“アイドル”事情ちうのは、世界各国で共通らしい。インドの超娯楽映画『ムトゥ 踊るマハラジャ』で、主役のムトゥ(演じるラジニカーントは、スーパースター)と恋におちるヒロインを務めたミーナ。南インドのトップアイドルである。インドが年間製作本数約800本を誇る映画大国とはいえ、彼女は年間平均7〜8本に出演し、一日3、4本の掛け持ちは当たり前。まさに日本のアイドル並に仕事をこなし、恋をする暇もないらしい。
「3歳からずっとこんな生活を送っているから、女優という仕事のどこに魅力があってハードスケジュールをこなしているのか、自分でもよく分からないの。結婚? 2、3年ぐらい先じゃないかしら」
だが、インドでアイドルになるには、その美貌もさることながら、あのマイケル・ジャクソンも真似をしたと噂される、インド映画名物・ダンスが踊れることも必須条件。彼女も、5歳から伝統舞踊を習った。そこでは同時に、ナヴァ・ラサという9つの感情表現も学ぶ。
「笑い」や「怒り」はもちろんのこと、「色気」もそのひとつ。年齢のわりに妙に大人っぽいのは、お国柄なのかもしれない。
「美容に関しては、普通の人と同じ。ただ週に1回は顔にスチームを当て、常に肌に潤いを保つようにしています」

そう甘い声で語る彼女を例えるなら、ドラマ「ショムニ」で櫻井淳子が演じた佳奈さん。とはいえ、素顔はまだまだ21歳。あどけない表情がのぞく。
「オフの日は、大好きなアイスクリームを食べに行ったり、お友達とおしゃべりして過ごすの。私、甘いものが大好きなのね。だから、食べ過ぎて太らないように、エクササイズもちゃんとしています」
そんな彼女に自分の人気の秘密を尋ねると「自分に合ったベストのキャラクター&作品を選んでいるから」。『ムトゥ〜』を選んだ理由は「私にとって初めてのシリアスなドラマ。チャレンジだったから」とか。
しかし、実際この映画を観ると笑わずにいられない。どうやら、インド映画は日本人の笑いのツボにハマルらしい。これがシリアスなら、他にどんな作品に出演しているのやら…。観客に、そんな探究心をも芽生えさせてしまうインド映画。彼女の魅力も手伝って、ブーム到来の日も近い?

大阪新聞 8月27日
中山式ウラポラ秘宝館
インドの超ワガママアイドル 天下の紀信&ユーミンを無視

“本年度の映画ベスト10″を選ぶには、ちと早いが、私はもう、「ベスト1はコレ!」と決めている。インドの超おバカ映画「ムトゥ踊るマハラジャ」(テアトル梅田で公開中)だ。
ヒーローがいて、ヒロインがラブストーリーを展開するかと思えば、悪党が出てきてブルース・リーも顔負けの大乱闘もある。もちろん、インド映画おなじみのダンスシーンも満載。2時間46分、観客を絶対退屈させないサービス精神あふれる映画なのだ。
あまりの面白さに私なんて「また来たんですか!?」と宣伝マンに呆れられながらも、3回も試写へ足を運んじゃったもんね。
で、この映画の魅力を語る上で欠かせないのが、ヒロイン、ミーナちゃん(二一)の存在。彼女は地元インドじゃ、「1日、映画3、4本の掛け持ちは当たり前」の超売れっ子アイドル。滅多にお目にかかれる方じゃないので、今年7月、来日した彼女に接近。「スッゲ〜!まつげが長くて美人」と惚れ惚れ見とれちゃったのもつかの間、「やっぱり世界各国アイドルは同じね」という彼女のワガママぶりを見てしまったのである。
某雑誌の取材でカメラマンがパシャパシャ写真を撮っていた時の事。いろんなポーズをお願いしながら2、3分撮っているうちに、彼女の顔が不機嫌に。今度は1ショット撮るたびに「終わった?」とその場を離れようとしたのだ。
「でも彼女のワガママ、そんなもんじゃなかったんですよ」とは宣伝担当のKさん。彼女の来日期間はわずか4日間。おまけに取材がビッシリだったのだが、映画「ディープ・インパクト」と「GODZILLA」を見たくて仕方なかったらしい。
そこで彼女、「じゃ、この取材、削って」とスケジュール表を指した。何とそこは、篠山紀信氏撮影の雑誌の取材。もちろん宣伝スタッフがなだめたのは言うまでもない。
もっとも、いざ取材となったら、今度は彼女が「疲れちゃった。ちょっと休まないと。お肌に影響する」と言って、結局、篠山氏を約1時間待たせてしまったのだが。
彼女のワガママは、さらに続いた。「ディープ・インパクト」のオールナイト上映があると知った彼女、「じゃ、この取材を遅らせて」と、またもスケジュール表を指した。
指した先は、ユーミンのラジオ番組への出演。「ゲッ。ユーミンを2時間待たせて、取材を夜中の12時開始にさせる事はできん」と思ったKさん。またも彼女をなだめることに全力を注ぐハメになった。
そして帰国の日。「GODZILLA」はまだ日本公開されていなかったのに「見たい」と言い出した。仕方ないので、「ホラ、北朝鮮版『GODZILLA』だよ」と、映画「ブルサガリ」のビデオを渡して、飛行機に乗せたそうである。ン? いいのか、それで?

※写真(おそらく初日舞台挨拶時撮影?)キャプション:ワガママぶりも日本のアイドル並だったミーナちゃん。日本土産に”象印の湯沸かしポット”を買ったらしい

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