わなっかん!
アンディ・ラウなどの香港の俳優が、ファンを大切にしていて、ファンクラブ会員との交流会を定期的に催していると聞いたことがありますが、
同じアジアでも、タミル映画界だとどうなんでしょう?
2001年の頃のヴィジャイの例でみてみましょうか。
しろうとタミル語講座番外編 |
ヴィジャイのファン感謝デー体験 2001年8月 於ヴィジャイ邸 |
タミル映画俳優の公式ファンクラブがインド国内にあるのか、私にはよく分かりません。 が、2001年夏のチェンナイ滞在時に、ヴィジャイ邸(ミーナやランバー邸のそばです)に寄ってみると、家の人に、数日後にもう一度来てくれれば、ヴィジャイに会えるよ、と言われました。 ヴィジャイといえば、かつて日本のテレビ【超アジア通】という番組で、小林聡美ちゃんがチェンナイで映画を見て、ミーナとタージ・コロマンデル・ホテルの南インドレストラン「サザン・スパイス」でお食事して、しまいには自分もマサラムービー・ダンスに出演する、という企画がありました。 ヴィジャイはこの数年では、タミルの若手の中ではだんとつトップの男優です。 というか、ヴィジャイのファンは、ラジニファンに大変似ていて、ラジニファンはヴィジャイファンであることも多いのです。 指定された日の朝10時半にリキシャーでヴィジャイ邸に向かうと、いつもは閑静な高級住宅地である彼の家の前がものすごい人だかりです。 アーナンダラージくんが左胸に、 誇らし気につけていた会員証。 なかなかカラフルでステキ。 彼らに声をかけてみると、「今日ここに来た人はみんな、ヴィジャイに会えるんだよ!」 時間が経つにつれ、どんどん膨れ上がるファンの数。 ファンがそれぞれ持ち寄った、ヴィジャイ・グッズを 女性や子供連れの人は、邸宅敷地内に入って優先的な列に並ぶことを指示され、 私たちは外国から来た、ということで、列を外れて敷地内で椅子に座って待ってて、と指示されてちょっと特別待遇。他のファンには恐縮だけど、おかげで感謝デーの一部始終(?)を目の当たりにしました。 ヴィジャイに会える、といわれた時間から大幅に遅れてですが、ヴィジャイは自分で運転して外出先から戻ってきました。 ちなみに、ヴィジャイが乗っている車は、トヨタの4WD。しかも、名古屋の車庫証明のステッカー付き(笑)。意外にも、中古車なのね。慎ましやかでいいじゃないですか。 車から降りて、「ハーイ」と声を掛けてくれたヴィジャイ。 喜ぶ私たちを楽しそうに後方から見ているスタッフ達。
かくして、ヴィジャイのファン感謝デーが始まりました。 ひとりがヴィジャイの隣に立てる時間はおよそ3秒弱。カメラマンが、ピント合わせてんの?と心配になるくらい、壮絶な速さでシャッターを押していきます。 撮影会はまず子供連れ、女性からスタート。 ヴィジャイは優しく子供の肩に手を置いています。 すばやくファンをヴィジャイの横に並ばせ、撮影が終わるとすぐ出口に誘導するために、何人もの係員が声を出しています。 「わーわーわーわー、ぽーぽーぽーぽー」 あまりにリズミカルに言ってるので、何かの呪文みたいだな~と最初は思っていました。でもずっとそれが続くので、タミル語を習いはじめて間もない私にも、しばらくして耳が慣れてきて分かってきたのです。 「こっちだこっちだこっちだこっちだ、(ヴィジャイの横でカシャッと撮影) ぽーぽー言われて出口に誘導されるファン。 後方には、ついヴィジャイに向かって走りだして、 係員に取り押さえられてるファンも見えます。 この誘導の流れに乗れずに、動くのがとまどったり遅れたファンは即座に怒られています。 すごいよ、こんなに男性ファンに圧倒的支持を受けてるなんて、思いもしなかった…。 ところで、ひとりひとりとの対応は本当に短時間なのですが、並ぶファンが途切れません。 ヴィジャイ邸の敷地内でロープが張られ、 素直に並んで順番を待つ、男性ファンのみなさん
30分くらいノンストップで撮影すると、ヴィジャイはちょっと休憩しに中座。 しばらくすると戻ってきてまた撮影を再開。 見ている私も疲れてきました…。 しかし、私も疲れているし、ヴィジャイは遥かに遥かに疲れている。 むんむん:「【Friends】(2001年のヴィジャイ主演映画)見ました。 といった会話をして、写真を4~5枚撮影して、サインを戴き、 出演作公開○●日突破記念楯の数々をバックに。 150や250日、の文字が見えます。 そこでおいとましたんですが、恐らくその後も撮影会は続いたんでしょう…。 ファンあっての自分、といったサービスをするのは素晴らしいですが、 他のスターもこういうこと、やってるんでしょうか?やってたらすごいぞ、 タミル映画界! (2002年7月22日発行のメールマガジン第9号を加筆修正。2003年8月9日up)
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2016.4.7追記おまけ
ヴィジャイがクルマから降りてきたときの笑顔を、大きな画像で再アップ。
(上記は、2003年時にアップしたもの。当時はまだ回線速度や容量の問題などで、画像を小さくアップするしかなかったんですよね。当時がなつかしいので、敢えてそのままです。)
思えば、この後どんどん顔が疲れてひきつっていってたから、この最初の笑顔が一番、よかったね!
なお、2015年に撮影していた【Theri】の撮影現場でも、現場におしかけたファンのために、ヴィジャイは撮影の合間を縫って3時間程ツーショット撮影に急遽応じていた、というニュースを見かけました!
この記事の出来事から15年近く経って、結構な大御所になっているのに、ヴィジャイ、相変わらずスゴイです。すごすぎます!!!
私も次回またチャンスがあったら、現地のファンと一緒に並んでみたいな。(炎天下だとキツイけど…)
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