Celebrity / インド映画界の人々の話

Vijayのファン感謝デー体験 (2001.8)

2016/04/08

しろうとタミル語講座
わなっかん!
アンディ・ラウなどの香港の俳優が、ファンを大切にしていて、ファンクラブ会員との交流会を定期的に催していると聞いたことがありますが、
同じアジアでも、タミル映画界だとどうなんでしょう?
2001年の頃のヴィジャイの例でみてみましょうか。

しろうとタミル語講座番外編
ヴィジャイのファン感謝デー体験  2001年8月 於ヴィジャイ邸 

タミル映画俳優の公式ファンクラブがインド国内にあるのか、私にはよく分かりません。

 が、2001年夏のチェンナイ滞在時に、ヴィジャイ邸(ミーナやランバー邸のそばです)に寄ってみると、家の人に、数日後にもう一度来てくれれば、ヴィジャイに会えるよ、と言われました。

ヴィジャイといえば、かつて日本のテレビ【超アジア通】という番組で、小林聡美ちゃんがチェンナイで映画を見て、ミーナとタージ・コロマンデル・ホテルの南インドレストラン「サザン・スパイス」でお食事して、しまいには自分もマサラムービー・ダンスに出演する、という企画がありました。
 そのときに映画館で聡美ちゃんが鑑賞していたのが、「あおい輝彦(笑)似」のヴィジャイ主演の映画でした。

 ヴィジャイはこの数年では、タミルの若手の中ではだんとつトップの男優です。
 出演した映画は公開100日突破は序の口、250日を突破するロングランになったものさえあります。
 最近アジット・クマールやヴィクラムに追い上げられていますが、まだまだ頑張るでしょう。

 というか、ヴィジャイのファンは、ラジニファンに大変似ていて、ラジニファンはヴィジャイファンであることも多いのです。
 日本人の私には、ラジニとヴィジャイの共通点は分からないですけど、他のスターのファン層とかなり違い(男性ファンが圧倒的に多い)、しかも熱狂的、ということは確かだと思います。


 指定された日の朝10時半にリキシャーでヴィジャイ邸に向かうと、いつもは閑静な高級住宅地である彼の家の前がものすごい人だかりです。
 何か事故でもあって野次馬がたかってるのか?と一瞬思いました。が、よく見ると、その人だかりの中身は圧倒的に10代の黒い肌の少年たち。そしてそれぞれの手には、ヴィジャイと撮った写真やファンクラブの会員証。

会員証

アーナンダラージくんが左胸に、
誇らし気につけていた会員証。
なかなかカラフルでステキ。

彼らに声をかけてみると、「今日ここに来た人はみんな、ヴィジャイに会えるんだよ!
 どういうこと?ヴィジャイが家の前で演説でもするのかしら?

 時間が経つにつれ、どんどん膨れ上がるファンの数。
 やがて行列ができて、係員らしき人がひとりひとりに声をかけている。
 どうやら彼からチケットを買うと、ヴィジャイとのツーショット写真を撮影でき、後日郵送してもらえるらしい。(20ルピー=約60円。)

fan

ファンがそれぞれ持ち寄った、ヴィジャイ・グッズを
見せてもらう。男性ばかりだ...。

 女性や子供連れの人は、邸宅敷地内に入って優先的な列に並ぶことを指示され、
95%以上を占める男性ファンは、邸宅の外側で日よけもない炎天下の中、
何時間もじっと並んでいるのでした。

私たちは外国から来た、ということで、列を外れて敷地内で椅子に座って待ってて、と指示されてちょっと特別待遇。他のファンには恐縮だけど、おかげで感謝デーの一部始終(?)を目の当たりにしました。

ヴィジャイに会える、といわれた時間から大幅に遅れてですが、ヴィジャイは自分で運転して外出先から戻ってきました。
 男性ファンがほとんどなので、「黄色い声」とは言わないでしょうが、ものすごい大歓声!

ちなみに、ヴィジャイが乗っている車は、トヨタの4WD。しかも、名古屋の車庫証明のステッカー付き(笑)。意外にも、中古車なのね。慎ましやかでいいじゃないですか。
 生ヴィジャイ、かっこいい~!車から降りると、「Hi」と軽く手を挙げて家の中に入っていきました。

車から降りたヴィジャイ

車から降りて、「ハーイ」と声を掛けてくれたヴィジャイ。
喜ぶ私たちを楽しそうに後方から見ているスタッフ達。

 かくして、ヴィジャイのファン感謝デーが始まりました。
 やることはいたってシンプル。
ヴィジャイ邸の玄関前で、行列したファン全員と、ヴィジャイがそれぞれツーショット写真撮影に応じるのです。

ひとりがヴィジャイの隣に立てる時間はおよそ3秒弱。カメラマンが、ピント合わせてんの?と心配になるくらい、壮絶な速さでシャッターを押していきます。
 売り出し中の俳優じゃあるまいし、一人数秒とはいえ、とんでもない数のファンと何時間撮影に応じるんだろう、これはスゴイなあ...、と外国人の私はボーゼンと撮影風景を眺めていました。

撮影会風景

撮影会はまず子供連れ、女性からスタート。

ヴィジャイは優しく子供の肩に手を置いています。
彼女たちの撮影が終われば、いよいよ、
目をギラギラさせた男性の大群の番です。

 すばやくファンをヴィジャイの横に並ばせ、撮影が終わるとすぐ出口に誘導するために、何人もの係員が声を出しています。

「わーわーわーわー、ぽーぽーぽーぽー」
 「わーわーわーわー、ぽーぽーぽーぽー」
 「わーわーわーわー、ぽーぽーぽーぽー」...

あまりにリズミカルに言ってるので、何かの呪文みたいだな~と最初は思っていました。でもずっとそれが続くので、タミル語を習いはじめて間もない私にも、しばらくして耳が慣れてきて分かってきたのです。

「こっちだこっちだこっちだこっちだ、(ヴィジャイの横でカシャッと撮影)
向こうに行け向こうに行け向こうに行け向こうに行け」...

ぽー・ぽー
ぽーぽー言われて出口に誘導されるファン。
後方には、ついヴィジャイに向かって走りだして、
係員に取り押さえられてるファンも見えます。

この誘導の流れに乗れずに、動くのがとまどったり遅れたファンは即座に怒られています。
 でも、何時間も並んだ末に、ほんの3秒弱、自分の憧れのスターの横に立てたことに、ほぼ全ての少年が恍惚の表情を浮かべ、ちょっとぞんざいな係員の誘導に従って(ヴィジャイ邸の裏を通り、)家の外に出ていくのです。
失神する少年もいました。

すごいよ、こんなに男性ファンに圧倒的支持を受けてるなんて、思いもしなかった...。

ところで、ひとりひとりとの対応は本当に短時間なのですが、並ぶファンが途切れません。
 家の人に、今日は何人くらい来てるのか尋ねると、今1000人位? でも今日は落ち着いてる方で、今までに何度もこういう感謝デーをやっているが、多いときで4000人位来ている、とか...

行列

ヴィジャイ邸の敷地内でロープが張られ、
素直に並んで順番を待つ、男性ファンのみなさん

 30分くらいノンストップで撮影すると、ヴィジャイはちょっと休憩しに中座。 しばらくすると戻ってきてまた撮影を再開。
 1時間、2時間...と経過。
 ヴィジャイの顔がだんだん疲れてこわばってきました。見ていて痛々しいこと。
 でも夢見るような瞳で順番を待つ少年の列が途切れないのですから、撮影会は終了しません。(日本だったら、先着何名様とか、最初から区切りをつける気がしますが...。)

見ている私も疲れてきました...。
 このファンが全部さばき終わるまでここで観てるしかないのかな?と気が遠くなりはじめたり。やがて何度目かのヴィジャイの休憩の際、手招きをされお屋敷に入れていただき、ヴィジャイと至近距離でご対面。

しかし、私も疲れているし、ヴィジャイは遥かに遥かに疲れている。
 時間にして20秒ぐらいですかね、

  むんむん:「【Friends】(2001年のヴィジャイ主演映画)見ました。
これからも頑張って下さい」
ヴィジャイ:「サンキュー、サンキュー」

といった会話をして、写真を4~5枚撮影して、サインを戴き、
大スター・ヴィジャイとのご対面は終了いたしました。
(外国人だった、ということで本当に特別待遇していただきました。)

ヴィジャイ
出演作公開○●日突破記念楯の数々をバックに。
150や250日、の文字が見えます。

そこでおいとましたんですが、恐らくその後も撮影会は続いたんでしょう...。

ファンあっての自分、といったサービスをするのは素晴らしいですが、
このサービスを続けててヴィジャイが体を壊さないか、ちょっと心配です。
 それにしても、ヴィジャイの人気がほんとにもの凄いことを体感した出来事でした。

他のスターもこういうこと、やってるんでしょうか?やってたらすごいぞ、 タミル映画界!

(2002年7月22日発行のメールマガジン第9号を加筆修正。2003年8月9日up)

2016.4.7追記おまけ

ヴィジャイがクルマから降りてきたときの笑顔を、大きな画像で再アップ。
(上記は、2003年時にアップしたもの。当時はまだ回線速度や容量の問題などで、画像を小さくアップするしかなかったんですよね。当時がなつかしいので、敢えてそのままです。)

Vijay200108 Chennai

思えば、この後どんどん顔が疲れてひきつっていってたから、この最初の笑顔が一番、よかったね!
なお、2015年に撮影していた【Theri】の撮影現場でも、現場におしかけたファンのために、ヴィジャイは撮影の合間を縫って3時間程ツーショット撮影に急遽応じていた、というニュースを見かけました!
この記事の出来事から15年近く経って、結構な大御所になっているのに、ヴィジャイ、相変わらずスゴイです。すごすぎます!!!
私も次回またチャンスがあったら、現地のファンと一緒に並んでみたいな。(炎天下だとキツイけど...)

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