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Theriが【テリ〜スパーク〜】として、GW南インド映画祭に登場。ヴィジャイ映画が日本で日本語字幕がついて初の公式上映です

2017/05/03

昨年2016年公開、ラジニの【Kabali】に次いでのタミル映画界No.2の大ヒットとなり、今のところヴィジャイ自身の出演作品中でも最大のヒット作である、【Theri】が南インド映画祭2017(SIFFJ)で上映されることになりました!

東京(渋谷ユーロライブ)
5月1日(月)16:20〜 / 5月6日(土)13:00〜
大阪(シネ・ヌーヴォ)
5月3日(水・祝)18:45〜 / 5月9日(火)11:00〜

合言葉は、「テリ・ベイビー!」(Theri, baby!)。
「テリ」というスーパースター感もMAXに込められたタミル語にふさわしく、ヴィジャイの圧倒的なスターパワーが全編炸裂!

【バーフバリ】が日本でブームを起こす中、ヴィジャイ映画も日本で初紹介!

「ダンス」と「アクション」を正々堂々と売りにして、タミル映画界のスーパースター道を驀進するヴィジャイ主演の、【バーシャ!踊る夕陽のビッグボス】と【インドの仕置人】と【スラムドッグ$ミリオネア】を足して割るどころか、更にマサラを足しまくったような、アクションダンスマサラムービー!
社会的メッセージを徹底的にマサラムービーに昇華させる様相は、シャンカル監督を彷彿とする。それもそのはず、テリの監督アトリはシャンカル監督の下で【ロボット】や【Nanban】など助監督を5年務めていたシャンカル門下生!

音楽は、タミルが誇る世界的音楽家A.R.ラフマーンの甥っ子にして、弱冠21歳の頃にはラジニカーント【Kuselan】の音楽監督に大抜擢され、最近は音楽監督&俳優(2014年には、主演映画の撮影で富山にも来ました!)の両面で大躍進中のG.V.プラカーシュクマール! 

「テリ」は英語タイトルで「spark」となっていますが、他にも「splash」(水が飛び散る様)などといった意味もあり、この映画でも「火花」というだけの意味ではなく、様々な場面で「テリ」のニュアンスが変わります。
よくインド映画のクライマックスな大アクションシーンで、後ろでどっかーん!と車だとかが大爆発していてその前を颯爽と主人公が歩いていくようなのがありますよね? あの感じも「テリ」と言うんだそうです。

上記のアラサーな若手監督・音楽監督とアラフォーなヴィジャイがタッグを組んで、「テリ」に言葉負けしないでどんな風にはじけるのか、監督がヴィジャイに「テリ」という力強い言葉のタイトルで演じさせたかったことはどういうことか、をちょっと考えながら見るのも一考ですよ。

タミル現地の人々が【Kaththi】を超えるほどに熱狂し、1週目で世界興収100カロール達成、イギリスでは何と上映館数が二桁と少規模公開ながらmojo誌チャートで初週「第8位」とトップ10に入る快挙、英国ではKabaliを上回るヒット。現在のところ、ヴィジャイ作品の中で最大のヒット作となりました。

とはいえ昨年、川口とドバイで計3回、英語字幕付でTheri観たんですけど、当初、自分的にはそこまで熱狂しなかったです。前作【Puli】や現最新作【Bairavaa】の方が圧倒的に好みな作品だったんですけど... 
(もともと「復讐もの」とか「過去にカゲのある男もの」は好みじゃないもんでして。)

今回、日本語字幕をつけるお手伝いをすることになりまして、1行1行台詞を追いつつ再鑑賞しまくることになったのですが、

まー、これはシャンカル的世界観が好きなタミルの人々の心に刺さるわ! 
こりゃ大ヒットするわ!

リベンジに見えても、奥底には社会問題とそれに対する民衆の鬱憤

大雑把にいっちゃったら、リベンジのリベンジのリベンジムービー、とか解説されちゃうのは致し方ないですけど、私はこの映画は「復讐」がテーマではないと感じました。
「悪いことをしたら謝れ、償いをきちんとしろ」(権力やカネでもみ消すな)
「賄賂を送るな、受け取るな、要求するな」(汚職警官が何と多いことか)
「子は親を見て育つ」(子を持つ親は、悪い仕事をするな、ちゃんと子供と向き合え)
などなどといった、至極真っ当な思想をもつ真っすぐで豪傑な警官である主人公が、現在のインドでは司法で実質的に裁くことのできない悪に対して挑んでいくお話で、その過程で、日本人的にはビックリな場面がでてきたりします。
でも、インド社会ではそれが本当に真っ当な手段で解決しないことが多くて、こんな主人公が出てきてくれたらいいなあ、スカッとするなあとみなさんが漠然と願っていたりしてこんな描写も飛び出すんだな、という風に比較文化的に受けとめて観ることができたら、感情移入バリバリでこの映画にのめり込めます。

悪いことをして謝らない、もみ消してはさらに悪いことをする、そういう奴は成敗されるんです。
ヴィジャイが神に代わって悪を成敗するんです。

南インドでは完璧な勧善懲悪の「ファミリームービー」です。(インドではU認証で、年齢制限もありません)
きっと家族で映画を観に行った後、親は子に言うんです、「悪いことをして謝らないとヴィジャイがお仕置きにくるぞー」みたいに(笑)
ナマハゲがヴィジャイか!?(※ともめてうすさんの名言より)
その辺も、ぜひ楽しんでいただきたいなあと思います!

今回、「日本語訳」がつくことで、その辺すごく分かりやすくなると思います。近頃「伏線の回収」なんて言葉が流行ってますが、この「テリ」も何気ない台詞がいろんな場面でフックが効きまくってますよ〜。

歌のシーンも、1曲1曲、ストーリーが進むにつれて主人公の心情や立場が変わっていく様子が歌詞に表れているし、ヴィジャイが曲ごとに表情が違う! ただ踊っているんじゃなくて主人公の心境の移り変わりの表現がお見事としか言いようがない。
演じながらももちろん、バリバリにそしてエレガントに踊る! 長回しで圧倒的なダンススキルを見せつける!

そして、その上で!!! 新しいヴィジャイの魅力ーっ!

メガネ男子ヴィジャイ
イクメンパパヴィジャイ
茶髪パン屋さんヴィジャイ

今まで、こーいうヴィジャイは映画でほとんど見たことがなく、萌えポイント最大。
(ワタシ的な最大の見どころ。笑)

そして、また共演者が、

  1. 【ムトゥ踊るマハラジャ】ミーナちゃんの娘、ナイニカー(当時4歳半)が映画初出演でヴィジャイの娘役。ミーナちゃんの子供の頃にそっくりで、神懸かりにカワイイ。 そしてヴィジャイパパとのやり取りで胸キュンになるシーンが続々。
  2. スタントマン→悪役→2015年頃からコメディもこなすようになった「ハゲ」のラージェンドランがヴィジャイの相棒役として全編に渡って出演! ここのところ、どのタミル映画観ても出てるんじゃ?と思えるほど大ブレイク中のラージェンドラン。ファンは見逃しちゃダメー! 
  3. 【Kaththi】(2014年)で共演したサマンターと再タッグ。当時、タミル映画界で出演本数は多いものの大ヒット作が出ていなかった彼女。【Kaththi】でやっとタミル映画界でブロックバスター出演女優になったサマンターでしたが、ヴィジャイ×サマンターのペアは好意的評価を受けたものの、当時太り気味で叩かれまくり。
    その後ジムでの写真を時々ツイートするなどスリム化に励み、今般【Theri】でシャープな美人さんに変貌。トレーニングのおかげか、ダンスも【Kaththi】の頃と較べものにならないキビキビさで、ヴィジャイとも張り合えるほど(?)になったところも見物!!!
  4. ラジニの現在製作中の【2.0】(ロボット2)でもヒロインに抜擢されている、エイミー・ジャクソン(ヴィジャイと初共演)。かつらかぶってて、他の映画とは一線を画す役回り。 最後に色っぽさ爆発で踊る。(歌詞が食べものなどの比喩表現でエロい〜♪)
  5. 悪役は70代ながら、手先の使い方などがエレガントで何気にセクシーでドーティ萌えできるおじいさん、マヘーンドラン。(往年のラジニ映画などの監督。俳優としての出演は初。アトリ監督に頼み込まれて出演したそうですが、監督として演技指導とかしていただろうから、カメラの前に立ってもさすがの演技!)
  6. ヴィジャイの上司に、シヴァージ・ガネーシャンの息子で、ふわふわまるまる度がアップしてくまさんみたくて抱きしめたくなるプラブ!!!
  7. そしてそして、

  8. ヴィジャイの実の娘、ディヴィヤー・サーシャちゃんが特別出演!!! 少し照れながらでも嬉しそうにパパと一緒にいる表情、それに応えるヴィジャイの体中の雰囲気がもうたまらん!!! 

...ということで、【テリ〜スパーク〜】は、サイコーの勧善懲悪の王道中の王道なスーパーウルトラマサラムービーです!
「主人公=神」みたいな描写は、スター中のスターじゃなければ、絶対に似合いません。現代のタミルの「スター映画」のパワーをぜひご体験ください。

非力ながら、ヴィジャイファンとして、タミル映画ファンとして、南インド料理ファン(←最後の曲など、案外これは重要)としての自分の経験知識を総動員してこだわりたいところはこだわって、訳をつけました。
合言葉「テリ・ベイビー」も、英語字幕になかったものも含めて日本語字幕で分かるようにしていただきました。
一人でも二人でも、普段ヴィジャイ映画に接したことのない方々にも楽しんでもらえるとウレシイです。

インド映画は歌って踊るだけではない、などというフレーズで近年インド映画を宣伝しようとする向きがありますけど、ということはやっぱりインド映画はまず「歌って踊る」映画が基本です!
王道をまずおさえてからですよね、インド映画を語るなら♪

万障お繰り合わせの上、ぜひスクリーンでご覧ください☆
どこかでお会いしましたら、テリの感想や歌って踊るインド映画の魅力を語り合いましょう〜。

他にも、南インド映画祭は11本、日本未公開映画が上映されます。【Kabali】も「帝王カバーリ」として上映されます。
(カバーリはラジニは踊りませんが、エモーション的にはバリバリにタミル映画で、昨年観た映画では一番好きです☆ 
でもラジニはほっといてもみんなが注目すると思いますし、今回はヴィジャイをまず応援しますw)
いろいろな南インド映画にふれてみてくださいネ。

(後で余力があれば、追記、別項解説ページも作るかも...)

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