【VIRASAT】

夜、タミル語講座の友だちから借りているヒンディー映画のDVD【VIRASAT】('97)の後半を見た。(前半は土日でちらちら見た)

ロンドンに留学してたアニル・カプールが、農村に戻ってきて村の慣習に戸惑い、村を離れようと思っているけれどやがて、この土地で生きていこう、と決意する話。インドの田舎って本当にこうなの?って見ていて目を覆いたくなった。
家の恥をかかされたから復讐する、と言って殺しちゃうとか腕を切り落とすとか、爆弾をしかけるとか、ダムを決壊させて、無差別に村人を危険にさらすとか、家族を皆殺しにするとか...
恨みごとがあると、ケンカとか果し合いすることしか頭にない村に、アニル・カプールは辟易して村を捨てようとしていたのが、村を守ろうとする父の跡を継ぐことを決意するわけで。

私はチェンナイしかほとんど知らないし、映画でみるインドも、上流階級の人たちの話ばかりだから、インドを語るに値しないけど、インドの田舎というものが、圧倒的にこういう暴力ざたの世界だというなら、そういう場所には行けないなあ...。

以前見たアニル・カプールとラジニの映画【Bulandi】('99)もそう。(ラジニは村で対立している家の人間に公衆の面前で撃ち殺されてしまうんだもん)

映画の出来はいいのかもしれないけど(DVDの解説に賞をたくさん取ったことが記載されているし)、なんとも後味が悪い映画だった。

インド、よくもわるくも、ホントに奥が深いなあ...。