【Thenali】('00,Tamil) 久々に見たー

今日はよく晴れた日曜日だったけれど、この1週間、仕事でバテバテだったし昨日も休日出勤だったので、洗濯物を干しにベランダに出た以外は、夜までまったく外に出なかった。
こたつでダラダラしながら、久々にタミル映画のDVDを見るかー、と思った。

買っただけで見てないDVDを消化する方向で、最初は【Jayam】を見ようとしたけど、やっぱり一度は見たことのあるやつの方が、頭をあんまり使わなくて済む、などいろいろな皮算用が思い浮かび、カマルハーサン+ジョーディカ(+ミーナ)の【Thenali】を見た。
3年ぐらい前に1回観て、字幕を追えなくても非常におもしろくて印象に残ってた作品だったのだけど、その後繰り返して観たことはなかったのだ。
(家でテレビでビデオとかを見るの、本当におっくうで...)

てなわけで、【Thenali(テナーリ)】を観ました。
以前、受講していたタミル語講座で、タミルの有名な民話(?)「テンナーリ・ラーマン」(日本でいうと、「一休さん」や「吉四六さん」のようなとんち話)を習った。
この映画の主人公「テナーリ」は恐らく「テンナーリ・ラーマン」から拝借してきた名前であろう、ということは授業のときに分かった。
今日この映画を観ていて、実際に「テンナーリ・ラーマン」というキーワードが何度も出てきたし、そういう小さなことでも知識が増えてから映画を見直すと、おもしろさがまた違ってくるもので。

それにしても、カマルハーサン映画はほんとにおもしろいなあ。
ラジニ映画のような、水戸黄門型というか役柄がステレオタイプになりがちだけど様式美みたいなものが完成されている感じのするものももちろん好き。
でもカマルは、成功したスタイルに固定せず、次はこんな役をやってみたい!というような、役者としていろいろやってみたいという意欲が伝わってくるのがステキ。

ラジニやヴィジャイやラグヴァランのようには、カマルの記事を検索しまくったりとか熱狂的にはなってないけど、カマルの新作が出るたびに気になるし、これからも観ていきたい。
ああ、日本でもヴィジャイとカマル映画ももっと紹介されるといいのにぃ。

★今回観て気がついたことなど
・ジョーディカの役名「Janaki」の読み:日本でこの名前の読みは「ジャーナ」か「ジャーナ」で紹介されている。
JanakiはMGRの本妻のお名前なので、前々から実際はどっちで読まれるんだろう、と気にはなってたけど、この映画では「ジャーナ」と濁音で聞こえるほうが多かった。

・Kodaikanal:ジャヤラーム一家がバカンスを過ごしに行く土地。
カマルの役柄が、スリランカの内戦によるショックで精神を病んだ若者、というのは初めてこの映画を観てからだいぶ後に知った(当時はタミル語全然分からないし、英語字幕も量が多すぎてまったく読めなかった!)けど、何故かこのバカンスの舞台もスリランカだと思い込んでた。
でも、今日見直して「コダイカナル」の地名が出てきたので検索したら、タミルの避暑地だった...。
ちなみに検索してたら、このコダイカナル、ラグヴァランの泣きの演技が印象的だった【Uyirile Kalandhathu】の中で、ラグがスーリヤを崖から突き落とした場所でもあることもたまたま知った。
そういや景色がずいぶん似ていたような...
滝もあるのね。
いつか、滝マニア、ロケ地マニアとして、コダイカナルに行ってみたい(笑)。

★【Thenali】のレビューなど
rediff.com
Thamilan web reviews
The Hindu
Pondicherry.com
Jyothika Online