バラ先生恋しさで【ナトゥ 踊る!ニンジャ伝説】

2000年12月のロードショー時に初日初回でスクリーン鑑賞した、【ナトゥ 踊る!ニンジャ伝説】。

DVDは購入してなかったんで、1度見たっきりだったのだけど、
メイキングなどでバラ先生がいっぱい出てるようなことをバラ組のみなさんから聞いたりして気になり、
先日amazonを見たらマーケットプレイスで新品が半額以下で買えたので、買いました。

今週届いたので、鑑賞しました。

映画の出来は、今観ても、まあ賛否両論なんでしょうねぇ。

ウリナリオールスターズが大好きな方が見たら、そりゃおもしろいだろうし、
チェンナイの街並みや世界遺産のママラプラムの海岸寺院がキレイに撮れてるから、行ったことがある方が見たらなつかしくて楽しいだろうし、

インド映画好きから見れば、歌以外は日本語吹き替えだから物足りない、という方もいるだろうし、
しかもその日本語が、ウリナリのメンバーが韓国や台湾や中国など外国人が多い以上、これまたたどたどしかったりするし、
撮影期間が短いからか、ダンスシーンとか物足りない部分がいっぱいあるし、
(バラさん、もっともっとかっこいいダンスの振付ができるのに!と思えてしまう。)

でもこんな映画をよく日本でそれなりに大物な監督が、現地スタッフと衝突しながらも最後まで撮りきったなあ、と感心したり、
やっぱ、宍戸錠という大名優が画面に緊張感を持たせてていいなあ、とうっとりしたり
(↑というか、私はこんな映画にニンジャの格好して、クソ暑いインドにまで出かけて参加した俳優魂に心打たれて、宍戸錠さんのファンになったですよ。その後、【花と蛇2】も観に行っちゃったもんね。)

メイキング映像を初めて見たんだけど、おお、黄金時代(?)のニラ&バラが、ダンスの振付を声をはりあげて頑張ってるよ〜。
宍戸錠さんの衣裳が、自前だったことを知ってびっくりだよ〜。
食べてるカレーがおいしそうだよ〜。

ラーヴァンヤーちゃんは、メイキング本などでもちゃんとクレジットや解説があったけど、
今回見直して初めて、ナンチャンの相棒みたいな役が、ダームさんだと分かった。
(エンディングロールに名前が出てくるだけ。)

ダームは、人気コメディアンのひとりで、【バーシャ!】にも出てたお方ですよ。

ダームといい、ラーヴァンヤーといい、日本に上陸したラジニ映画に出演していた人が、
【ナトゥ】にも出ていた、というのはなんだか感慨ぶかいものがあります。

でも、そういうことが一切【ナトゥ】の解説には出てこないのが残念ね。

う〜ん、前、たまたまダームさんとチェンナイのホテルで何故か隣合わせになったので、立ち話したことがあります。
【ナトゥ】出てたことをちゃんと認識してたら、そのことを話題にできたのにぃ!
(そのときは、【Allauddin】を観た感想を話しした。)

映画そのものの出来は、インド映画の雰囲気を存分に味わうには、
やっぱり、最初の【ナトゥ1】の方がいいかも。

でも、この【ナトゥ2 踊る!ニンジャ伝説】も結構好きだわ。
だって、【ムトゥ】を観て、ナンチャン(たち)がこんな映画を撮りたい!と作った映画。
残念ながら、日本にこのスタイルの映画は定着しなかったかもしれないけど、
このチャレンジ自体意義があると思うし、ナンチャンのそのときのインド映画に対する愛やリスペクトが、
十分にこの映画で感じられるよ。
そういうのを感じられるだけで、幸せな気分を運んでくれる、というか。

ダーリンが一緒に観てて、「ニンジャフォース」に脱力してる様が、おかしかった!