【Youth】(2002)

ついつい買って満足して視聴していないDVD・VCDの山、状態の私ですが、先週末からちょいと勢いづいてタミル映画を観ています。

一昨日は、【Youth】(ヴィジャイ)を観終わりました。
昨日は、【Pennin Manadhai Thottu】(プラブデーヴァー)と【Manmadhan】(シランバラサン)をちょっとずつ観ました。
全部、前々から出演者だとかダンスだとかがかなり気になってた映画なんですが、今さら、です。

【Youth】は、私的に萌え〜なポイントが、二つです。

シムランとのダンス〔All Totta Buppathi Nanada〕が、かなり昔からお気に入りであり、初めてバラさんたちから習ったダンスの曲がこれだった、ということ。

▼ヴィジャイが、インド料理のコックを志している役を演じているということ。
(南インド料理シーンがたくさん見られるかも?)

【Youth 短評】

2003年ごろ、この〔All Totta Buppathi Nanada〕はかなりの頻度で見ていたダンスだったけど、今見てもものすごくかっこよかった。
でも当時、ヴィジャイのベスト1の位置を争うダンスだと思っていたけど、今となってはそうでもないのかも。

そう、今現在のヴィジャイが、2002年の頃よりも数段身体もダンスのキレも表情もシャープで、どんどん発展してるから!
2003年以降も、傑作なダンスをどんどん踊ってるから、ね。
とはいえ、相手役のシムランは現在結婚引退状態、シムランと肩を並べて踊れる女優はタミル映画界で2000年以降はほんの一握りだと思う。
相手役とのダンスの相性みたいなのも含めれば、やっぱりこの曲のすごさは今でも際立っていると感じた。
シムランの腰のキレが、かっこよすぎなんだわ。
そして、対するヴィジャイのシムランにもてあそばれちゃう表情が、cuteすぎ。
コミカルな動きも楽しい。
インド服を着てなくても、タミルの土臭さみたいなものを感じさせる、腰重視?な振付もすばらしい。


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さて、ヴィジャイとシムランのダンスがものすごいこと、このたった1曲のためにだけでもこの映画を見る価値はとってもあります。

...が、肝心のストーリーは、
うーむ、昔のヴィジャイ映画やアイドル俳優にありがちな、主役にとってご都合主義な展開、
それでいて、その物語を肉付けする演出が陳腐というか、徹底的に盛り上がるシーンがないので、
ヴィジャイファン以外が見ておもしろいのか、この映画?という感。

ヴィジャイが、結婚式で花嫁に逃げられた苦い過去を持つ、コック志望のタミル人、という役設定自体はとってもとっても興味をひきつけられたし、出だしの料理シーンとかわくわくさせられたんだけど、その後、これといった料理シーンがない。

昨年、私はTBSで【鉄板少女アカネ!】というお好み焼き料理人を目指すヒロインのドラマだとか、【宮廷女官チャングムの誓い】といった料理シーン全開のドラマをよく見てて、正義の「料理対決」シーンで盛り上がりまくっていたので、ついヴィジャイにも料理の腕をふるって悪役を倒すだとか、そういうものを漠然と期待していたようで(笑)。

映画を見終わって、
あれ、あれでクライマックス???
状態。不完全燃焼。

とにかく、私がヴィジャイの大ファンになったのは、2003年の【Thirumalai】。
【Thirumalai】の出る1年前のヴィジャイはこんな風だった、こないだ見た【Naerukku Naer】(1998)よりもぐんぐん成長してきていることは覗える、こういう作品を経て、翌年ヴィジャイはついに自分のポテンシャルをスパークさせるんだな、なんて感慨深かったりはするのでした。

でもじゃあ見てもしょうがない映画、というわけではなく繰り返しますが、シムランとのダンス最高です!
ヴィジャイとシムランの新しいダンス、またいつか見たい!