コンサートの前座

Paul McCartney / ポール大好き!の話
Sierra Noble

★Paul McCartney Concert in Halifax,Canada 2009 Part 3★

チケット屋のボックスオフィスでは、「午後5時頃から始まるわよ」という話でした。

それは、ポールじゃなくて「前座」のことでした。
前座さんが合計3組出ました。
いちいち出演者ごとにサウンドチェックがあり、しかも3組目のサウンドチェック中にブレーカーが落ち、ステージが暗転して結構長いこと中断。
前座さんのサウンドチェック+本番を全部観るのに述べ4時間近くに。

その間、ポールを近くで見るために、少しでも前に出ようとするのは切ないファン心理。
どんどん座席間が詰まっていくので、座ることもほとんどできず、クラクラしてきました。

でも、カナダのオーディエンスは前座にとても優しくて、無名な方なら無名ななりに、温かく3組を迎えたのでした。この光景は、前座に概して冷たい日本の場合とは大違い。

それから、後で新聞で読む限り、この前座3組は、多数の応募者の中から、スタッフが候補者を絞って、ポールがデモテープを聴いて最終的に決定したそうです。
ポールが認めた、将来有望なカナダの若手が3組出演した、ということです。

逃げられない状況の中で前座さんを鑑賞したわけですけど、結果的に観られてとてもよかったので、記録しておきます。

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▼一組目
Sierra Nobleちゃん、ウィニペグ出身の19歳。
もともとフィドルで小さいころから活躍し、近年歌も歌いだしたとのこと。

Sierra Noble

まだ無名ならしく、少し恥ずかしげに登場し、「ポールにチャンスをいただいた、とてもうれしい」と挨拶していました。
でもギターやフィドルを持って歌う姿は堂々としたもので、実に好感をもてました。

途中、観衆の中から、「で、何ていうCDを出してるのっ!?」と大声で質問が。
シエラちゃんはうれしそうに応え、「で、あなたの名前は何ていうのかしら?」。

その次の曲を演奏した後も、「○○さん、気に入ったかしらー!?」と質問した彼の名前で切り替えしたのです。場内がどっと沸きました。
最後2曲はフィドルでノリノリなものを、歌なしで演奏。「みんな、踊ってくれる?」
最前列のみんなもゆさゆさ揺れて、とても会場が暖かい雰囲気でした。

出演に関してのコメントの載ったニュース

▼二組目
Wintersleep
地元・ハリファックスから選出された、かなり生真面目な音を出すロックバンド。

Wintersleep

ヴォーカルの方以外のほとんどのメンバーが、ずっとギターを弾く自分の手なりを見てうつむき加減で、しかも前髪が長かったりで、バンドの方の顔があんまり見えませんでした。
それぞれのメンバーがすっかり自分の世界に入っちゃったようで…。

せっかくの機会なんだから、もっと正面向いてアピールしたらいいのに、とちょっと思った。
音も遊びが全くなく、ずっと緊迫してるので、それまでシエラちゃんで踊ってた人たちも、だんだんぐったり。

でも、悪かないよ。ポールが見込んだんだから、これからも頑張ってください!

▼三組目
Joel Plaskett
前のWintersleepがハリファックス代表ならば、このJoel Plaskettがハリファックスのあるノヴァ・スコシア州代表。

Joel Plaskett

この方たちはかなり有名になりつつあるバンドならしく、私たちの周りでも一緒に口ずさんでいる観衆が多数。地元ポールファンが、地元バンドの歌も楽しそうに歌うのを目にするのも、素敵なことです。
実際、ヴォーカルとドラムの実力は抜きん出てたと、素人目にも思います。
ヴォーカルの人はかなり明るいキャラクターで、歌い方はちょっと佐野元春入ってて(しゃべるような歌い方)、テンション高くて、ひきこまれました。
1曲、ドラマーがギター持って出てきてリードヴォーカルを取り、ヴォーカルの人がドラムを叩いてましたがこれもかっこいい。
3組の中ではトリを務めるのも当然、の盛り上がりでしたよ。

出演に関してのニュース 2 3

ところで、会場はプロ用でないカメラはOK(割と小型の一眼レフも可)、ビデオ・録音はNGでした。

ズーム撮影しようと思って、SanyoのXacti持ってったんですけど、Wintersleepの写真を撮った後に、セキュリティから「ムービーカメラだろ」と言われ、最前列に近いからセキュリティに目をつけられやすく、(ムービー撮るつもりはなかったけど)誤解されて会場をつまみ出されるのも何なので、その後はフィルムカメラでズームのないコンタックスT3で撮りました。
なので、Joel Plaskettの写真から、広角28mm撮影です。

さあ、ずっと幕をかぶっていたエイブのドラムセットが、幕をはずされました。
ステージ前方の機材も幕をはずされ、恐らく、「Live and Let Die」で花火やマグネシウムを炊く筒だな!と分かるものが見えたり。

リミックスされたポールの曲が流れ、スクリーンにいろいろポールやビートルズなどをコラージュしたものが映りだしました。

さあ、いよいよです!
朝10時前にコモンズに来てから、やっと…やっとですっ!(実感こもりまくり)

ポールぅ!

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