「ろんば・さんどーしゃん」

しろうとタミル語講座 Tamil / タミル語・タミルナードゥ州の話

しろうとタミル語講座

しろうとタミル語講座 第3回 「ろんば・さんどーしゃん」


Romba
santhosam
」~「とてもうれしいです 」
03.4.9up 【メルマガ第3号(02.3.3発行)を加筆修正】
ポイント

 前回は、「なんどぅり」=ありがとう、についてでした。
日本でも、「コニチハ」「アリガト」と言える外国人旅行者は多いですが、 「ウレシイデス」まで言える人に会うと、かなり驚きますよね。
ということで、今回は映画でも頻繁に登場するこの言葉、タミル語の「うれしい」を ぜひ覚えましょう!
Romba santhosham

「ろんば」=とても →前回の「なんどぅり」にもよく使います:
「ろんば・なんどぅり」
「さんどーしゃん」=うれしい、幸せ

◆発音のおはなし

 「ろんば」の「ro 」は、だいたい日本語の「ラ行」の発音でOK。
m 」は、子音の「m」 ですが、つまって発音されるため、「む」というよりは「ん」に近く聞こえます。
ba 」の字は、 「p」か「b」と読みます。読み方に厳密なルールはないのですが、単語の途中に来る場合は、「b」のバ行(濁音)で読むことが多いようです。
また、「ろん」は、実際の口語会話では、早口気味のため「ろん」と 崩れて聞こえることが多いです。
 「さんどーしゃん」の「どーthoo 」は、前回も書いた「th~」と表記する文字なので、「た」行 、 又は「だ」行で発音します。
 単語の途中で登場する「th~」の音は、多くの場合、濁音になります。特に直前に「n
」といった、「n=ん」の文字がある場合は、濁音になることがほとんど、のようです。
※ただし、外来語の場合は、その原則に従うとは限りません。「さんどーしゃん」はサンスクリット語から由来する言葉で、サンスクリット語の言い方に準じて発音する感じです。

しゃsha」は「s」ですが(アルファベットの「s」で綴るのタミル語の文字は、いくつかあります)、この文字は、外来語に当てる文字(この場合は、サンスクリット語が語源)で「しゃ」と読みます。
(例えば、ラジニ出演作の『バーシャ!踊る夕陽のビッグボス』(’94)。
ラジニ扮するマニカムが、妹の恋人の父に結婚を申し込む場面で、相手の父との会話の最後に、 「ろんば・さんどーしゃん」と言うところは、割と聞き取りやすいんじゃないでしょうか?)


◆ちなみに
 人に会ったときによく使う、「お会いできてうれしいです。」は:
 ungalai parthathil romba santhosam

 ■うんがら(い)・ぱーったでぃる・ろんば・さんどーしゃん
  (あなたに)・(お会いして)・(とても)・(うれしい)

 3度目のチェンナイ旅行時(タミル語勉強を始めて2ヶ月半後)、ジャナカラージさんに再会したときに、上記の言葉を、恥ずかしいけど頑張って大声で言って
みました。
すると、「タミル語勉強したんだ!(いい子、いい子)」と満面の笑みで私のほっぺを両手で『ぷにぷに~!』としてくれちゃいました~♪
(『ムトゥ踊るマハラジャ』 (’95)のダンス「ティラナ・ティラナ」で、ラジニがミーナにやってますよね、 ぷにぷに~、って。)
 ナポレオンさんにも、同様に再会したときに言ってみました。
すると、「よし、 今日はタミル文字でサインしてあげるね♪」と、英語とタミル語の両方でサインを戴いちゃいました。
 何とか通じたみたいです。う~ん、「さんどーしゃん」を覚えて行って、ろんば・さんどーしゃん!


Janakaraj

ジャナカラージ
(’01年7月)
ジャナカラージ(Janakaraj):

『アルナーチャラム』(’97)では「パーン売り」、
『バーシャ!』(’94)ではラジニの片腕として日本でもお馴染みのコメディアン。
特に、『バーシャ!』の始めの方の「バァ~イ♪」「ハァ~イ♪」のシーンが大好き、という方も多いんではないでしょうか?
※「じゃならーじ」の「か=ka」のタミル文字「ka」は、「ka」「ga」「ha」という読み方があり、 これまた厳格な使用ルールがあるわけではなく、「じゃならーじ」と発音する現地の方も 多いです。

(タミル文字の素直な読み方だと、単語の途中に登場する場合は、大抵濁音になるので「が」の方 が正しい。しかし、人名はタミル語起源でないものが多いので、原則があてはまらないことが多い…
「じゃなからーじ」もタミル語起源ではないと思われます)
いくつも聞こえ方があって、ややこしいですが、とにかくタミル語の読み方は 一つではナイ(どの読み方でも間違いとはいえない)、と覚えておきましょう。

Napolean

ナポレオン
(’01年8月)
ナポレオン(Napolean):

『ヤジャマン』(’93)のラジニの敵役で日本でもお馴染み。
当時は悪役が多かったようですが、近年はヒーローの出演がほとんど。
若手の政治的リーダーとしても、市民に期待されています。
※「なぽれおん」は、芸名で、恐らくはあの、フランスの歴史上の人物から引用した名前ですので、
当然、タミル語読みの原則からは外れます。
西洋の「なぽれおん」の発音の仕方でOKです。

 今日はここまで。 第4回につづく。

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