ここのところ、会社の昼休みはオフィス近くの本屋さんでいろいろ新刊本を物色するのがマイブーム。
休日にたまに図書館に行って息子が紙芝居や絵本を借りまくるのと一緒に自分もいろいろ借りたりします。
でも新刊はなかなか借りられないし、そもそも落ち着いて自分が読んでみたい本を物色する時間が取れないので、幼児育児中は、昼休みに物色できるというのは何というパラダイス!!!
前はもっぱらamazonや楽天ブックスにお世話になりっぱなしでしたが、最近は手に取って最初の数ページ読んで、これは買いたいと思ったらレジに持っていってお金払って、カバーかけてもらう、というのが楽しい(笑)
そして三省堂書店通いで目にしたのが、水野仁輔さんの最新刊。私のカレー人生で、たぶん最初に読んだカレー本って水野さんのでした。(かつて九段下にあったスリランカカレー屋「カンチャナ」に置いてあった本を読んだ)
この夏、三省堂書店の1階は、「夏はカレー」的な雑誌特集やムックが特設コーナーのようになっています。
8月23日からは「神田カレースタンプラリー」も始まりましたしねえ。
こうもたくさんあると、本音をいうと、おいしいカレー屋さん指南系のムックや雑誌は食傷気味。
でも、今度の水野さんの本は、おお!「黒船カレー」(=ブリティッシュカレー)ですか。
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日本のカレーは、インドがルーツだけどもイギリスから入ってきたもの。 インドカレーは小麦粉が基本的には入っていないけど、どうして日本のカレーは小麦粉が入っているのかな、というのは昔からの漠然とした疑問。
昨年、神田カレースタンプラリーを100日間で83(-1)店カレーを短期集中で食べまくり、コンプリート。(いちおう、2017年神田カレーグランドマイスターの称号ゲット。)
神田カレーは「欧風カレー」も多かったので、ほんとにヨーロッパにはこんなカレーがあるのかな、とか日本独自の発展なのかな、とか考える機会が格段に増えたのでした。
そして家では、小さいむすこが、南インドのサンバルも好きだけど、まずは日本のカレーがいちばん好きな様子。どうやって日本のカレーって発展してきたのかな、と関心はますます高まりますわね。
この「黒船カレー」ドキュメンタリー本は、小学館からの刊行ですって。 学術的な観点(?)からも興味が湧きますね。
で、トークショーがあると大々的に店内で告知しているので、せっかくなので聞きに行ってきました!
今日は気付いてみると、朝昼晩カレー食べて、さらにカレー本のトーク(水野さんがアイルランドで黒船カレー探すくだりで『ポール・マッカートニー』と言ったところに一番興奮したw)も聞いた。こんなにカレーな日は珍しい☆ pic.twitter.com/LABmLXBe43
— Noriko(むんむん) (@munmun_t) 2017年8月23日
トークショーは、本に書ききれなかったこぼれ話が中心。 とても面白かったです。
トークショーの内容を思い出しつつ、本を読み進めてみました。 水野さんが日本のカレーのルーツを食べて体感して確かめたい、と鉄砲玉のようにいろいろな所に足を運び、ついには会社も辞めちゃって突き進んじゃう話。
水野さんって、会社員やりながらスマートにカレーの大家の道を歩んでいるように見えたりもしていたので、この本ではずいぶんと泥臭いというか人間味が濃く感じられたりして、単純に心に響く箇所がたくさんありました。
こんなに酔狂なことにひとりで立ち向かってるんだけど、だからといってそれに見合ったがつっとした絵になる展開が、そうそうあるわけでもなく…
ロンドンでは「チキンティッカマサラカレー」を見かけても、日本に伝わったカレー「ブリティッシュカレー」にはどんなに足を駆使しても巡り逢えず。
それでも最後にはそのルーツのカレーにたどりつけるのか!? 気になってイッキに読めました。
それにしても、できた奥様だなあ。
私にもその1/100くらいでも許容量があるといいんだけど!
まあ、とにかくとても面白いので、読んでみてください☆
普段、南インドカレーばっかり食べてますけど、日本で発展したカレーも、ストーリーがあって、ロマンがあっておいしいですよね。
今年の神田カレースタンプラリーは、この本を思い返しつつ味わってみたいです。
(今年はコンプリートは目指しませんけどね。笑)
↓ 2016年神田カレースタンプラリー日記は尻切れトンボになってますけど、全店食べました。
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