Title : நல்ல நேரம் Nalla Neram(ナッラ・ネーラム:グッドタイム) (1972年 Tamil)
Director : M.A.Thirumugam (M.A.ティルムガム)
Music :K.V.Mahadevan (K.V.マハーデーヴァン)
Starring : MGR, K.R.Vijaya (K.R.ヴィジャヤー)
ゾウさんアクション(!)が炸裂の異色のMGR映画。
幼い頃にゾウさんに命を救われて以来、ずっと親友としてゾウを飼い続けてきた男をMGRが演じます。
大人になってもゾウにべったりのMGR。
妻と子、友達のゾウのどちらを選ぶんだ!と家族に迫られ、MGRはどちらを選ぶのでしょう。
4頭のゾウさんの演技が圧巻!これこそ、インドじゃないと撮れない映画でしょう。
親子で観るのにオススメな、ゾウさんと人間の友情ドラマ。
1972年3月10日公開
キャスト
MGR:ラージュー(ラージクマール)
K.R.ヴィジャヤー:ヴィジー(ヴィジャヤー)
ナーゲーシュ:ムットゥと同じ部落民。マノーラマーに恋する。
S.A.アショーガン:ヴィジーの父親
メージャー・スンダララージャン:ラージューと同業の動物つかい。ラージューのどうぶつショーが大当たりしたために、自分のショーがうまくいかなくなり、ラージューを狙っている
テンガイ・シュリーニヴァーサン:ラージュー家の使用人
スタッフ
Main Story: Nannu
Dialogue: Krishnamurthy
Screenplay & Direction: T. Prakash Rao
あらすじ
ラージュー(MGR)は幼い頃、父とのドライブ中に交通事故で車の外に投げ出されたところを、ゾウに助けられた。
事故で行方不明になった息子を案じるあまり、父親の容態が悪化した。
そこに、ゾウ4頭をお供にラージューが家に戻った。
ガネーシャ神を信仰していた父親は、この4頭をずっと大切にするんだぞ、と言い残して息を引き取った。
ラージューを助けたゾウはラームと名付けられ、ラームを筆頭に4頭はラージューの友達としていつもラージューについてまわり、遊び、助け合った。
大人になったラージューは、マドラスの富豪の娘・ヴィジー(K.R.ヴィジャヤー)に恋をした。
ヴィジーの父親は、ラージューが富豪であることを確認の上、結婚を認めた。
しかし、その直後、ラージューの仕事が頓挫し(貿易で船が転覆?)、ゾウの売却を持ちかけられるも拒否したため、家を金貸しに明け渡して一文無しになってしまった。
結婚話は破談になったが、ヴィジーは、みすぼらしい姿で働くラージューを見かけると、家を飛び出してラージューの元に。
ラージューはヴィジーやナーゲーシュと組んで、ゾウ4頭でどうぶつショーを路上で始めた。
これが大当たりし、ラージューは再び、富豪となった。
ラージューとヴィジーは結婚し、息子が生まれた。
ヴィジーは一定の理解を示しつつも、ラージューのラームたちゾウへの愛情の深さに時に嫉妬した。
ある日、他家の子供が、飼っていたゾウに蹴られて瀕死の重傷で病院にかつぎこまれるのを目の当たりにしたのを契機に、ヴィジーのゾウたちへの猜疑心は高まり、ラージューにゾウを外で鎖に繋ぐように迫った。
ラームは自ら鎖をラージューに差し出し、断腸の思いで鎖をつないだラージュー。
ところが庭の池に溺れたラージューたちの息子を、ラームは鎖をひきちぎって助けたが、ヴィジーはラームが鎖を引きちぎって息子を池に突き落としたものと誤解し、息子を連れて家を出てしまう。
ラームはヴィジーを追う。
その頃、ラージューを逆恨みする、どうぶつ使いの男がラージュー一家やゾウを殺すために向かっていた。
Songs
♪ Nee Thottal T. M. Soundararajan, P. Susheela / Kannadasan (poet)
♪ Odi Odi Uzhaikkum T. M. Soundararajan / Pulamaipithan (poet)
♪ Agattumda Thambi T. M. Soundararajan / Avinashi Mani (poet)
♪ Dance Music
♪ Tick Tick T. M. Soundararajan, P. Susheela / Kannadasan (poet)
むんむん’s コメント
シンガポールのインド人街でひいきにしているDVD屋の店員さんたちは、いつもMGRものを探していると俄然盛り上がってくれるのですが(笑)、その店員さんが「いい映画だ」とオススメしていたのがこの映画。
のっけから、ゾウさんの芸達者ぶりがすごすぎ。
豹をやっつけちゃうし。
しかも、ゾウさんが1頭と言わず、4頭で活躍。
どうやって撮影したんだろう?と何度もつぶやいてしまいました。
MGRが哀しむと、ゾウさんも目に涙を浮かべるし。
MGRのゾウさんへの愛情を示す演技も、胸にグッときます。
後半、ゾウさんと人間の家族のどちらを取るの!?とつらい選択を迫られ続けるMGR。
太平洋戦争時の上野動物園でのゾウさんの話【象のいない動物園】をふと思い出しちゃって、二重に泣けました。
実にいい映画です。
ガネーシャ神がいたり、人々の生活の身近なところに象がいるインドならではの映画。
お子様に見せても安心だし、何よりゾウさんが全編を通じて愛らしい。
インドってほんと、奥が深いな。
そう思う、映画です。
キーワード
ゾウと豹の闘いアクション
ゾウさんが活躍する映画は他にも。【Annai Kaligambal】とか。
nalla நல்ல:good
neram நேரம்:time
2011年6月29日Pyramid(シンガポール)製DVD(英語字幕つき)にて初鑑賞。
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