【Puli】日本上映会、観てきました!

Indian Movies / インド映画の話

Puli Japan screening

興奮の興奮。
現地の酷評だらけの状況で迎えた【Puli】上映会。
どれほどひどいのか、見てやろう、という気もするし、だいたいいつもヴィジャイ映画はメディアからは酷評だらけであって、いい評価なんかほとんど見たことないじゃん、と思うし。
私がヴィジャイにノックアウトされてファンになった【Thirumalai】だって、とんでもなく悪い評価だったのが何週間か経ってから大ヒット作と認められてヴィジャイのターニングポイントとなった作品として評価が変わったのだから。

●●●

で、観た感想。

面白すぎ。
去年の【Kaththi】観て、当面【Kaththi】こそがヴィジャイの代表作になるだろうなと確信したけれど、もしかすると私、【Kaththi】よりも【Puli】のチャレンジングなファンタジーの方が、もっと好きかも…?
ヴィジャイ、40代に入って、自分の殻を打ち破る挑戦が続いてますな。すごく頼もしい。シビレるっ。

これがダメだという輩は、想像力や空想力が枯渇しちゃったオトナの方でしょうか。
子供の心を忘れてない人、子供ならばこんなにワクワクするタミル映画はなかなかないんじゃないんですかね!

バリバリにルックスから役作りをしていたシュリデヴィやスディープに較べるとヴィジャイ、めっちゃ普段どおりなんだけど(笑)、それでいて全く存在感負けてないというか、やっぱり今回の「ファンタジー」に初挑戦しちゃったヴィジャイの勇気に、一番の拍手を送りたい。

タミルで今までほとんどファンタジーものは作られてこなかったという話だけど、古くはお隣の州でアラヴィンダン監督の【魔法使いのおじいさん】とか、魔法を信じられる国ならではな映画を撮れるポテンシャルがインドにあると思う。もっといろいろタミルのファンタジー、観てみたいね。

シンブデーヴァン監督というと、ローレンス主演のタミル西部劇映画(笑)【Irunbhu Kottai Murattu Singam】が思い出されますが、すごくぬるいテンポのユルい映画でしたが、監督の映画への愛とかやっちまえ!って勢いがすごく感じられてお気に入りでした。
あの監督がヴィジャイでファンタジー、と聴いたときには、あのヌルいテンポでヴィジャイと作られたらどうなっちゃうんだろ、と一抹の不安を感じていたのは事実ですが、その一方で、ウマくいけば、ヴィジャイはまた新境地を切り開いちゃうな、とワクワクもしていて。

あと、幼児を育児中の身として現実的な話として、ヴィジャイにはバイオレンス控えめなのもやってほしいの。
インドでいつもU認証を得ていたって、シンガポールやマレーシアで検閲されるとヴィジャイ映画って結構PG(保護者同伴なら鑑賞可能)ではなくNC13(保護者同伴でもお子様入場禁止)とかになっちゃうんですよ。
【Velayudham】や【Thalaivaa】をシンガポールやKLに子供と観に行って、映画館に入れてもらえなかった体験だってしてるんだから…
ヴィジャイって子供からファンがそれはそれはたくさんいるのに、その子供ファンが観られない、っていうのは悲しいじゃないですか? 親子で観たいと思っても、子供が観られなくて、親だけで観るなんていうのも、ねえ。

逆にNCを逃れても、バイオレンスシーンと認定されたものがザクザクとカットされ、話のつながりが変になっちゃう状態で公開されているんですよ。
昨年の【Kaththi】なんか、そうだった。KLでまず観て、「なんか予告編に出てたシーンがないなあ」とか思ってたら、その後日本の自主上映会観たら、いかにマレーシア版のカットが多かったことに気がついて愕然としたもの。私が観てきたあのカッティは何だったんだ!?って。

だから、カットだの年齢制限だの気にしなくていい、真剣にファミリーエンターテイメント!な映画もヴィジャイにはやってほしかったんだ。うちの息子も日に日にヴィジャイファンになってることだし☆

でも今回の【Puli】、大成功ですよ、ユルい部分も確かにあったけれども(笑)

主催者さんとも上映後に話してたら、
酷評の件、初日が木曜日という平日だったから、Puliを観て欲しい客層である低学年の子供たちが映画館に行けない日なのです。そんな初日の評価だからこんなことになったというのもあるのではないか。現にこの土日で家族連れで客足が伸びて盛り上がってるようだ、とのことでしたよ。

●●●

また明日でも、改めて…

スディープ様カットアウトを中心にステキなスディープ様祭壇を作った、やっほーさんの日記

コメント

タイトルとURLをコピーしました