【Vettaikaran】(2009,Tamil) poster
クリスマス&ニューイヤー時期の公開となった、ヴィジャイ主演のタミル映画
【Vettaikaran】(ヴェーテカーラン)を観てきました!
MGRの【Vettaikaran】(1964,Tamil)のオマージュとおぼしき、
カウボーイ系なルックスのヴィジャイです。
かっちょええ~♪
わなっかん!
昨年末にシンガポール旅行から帰ってはや一週間が経ちました。
今日は、今回の旅行の最大の目的だった、12月18日公開・ヴィジャイの新作映画【Vettaikaran】(ヴェーテカーラン)のポスターをご紹介します。
シンガポールでゲットしてきたポスターです♪♪♪
(写真をクリックすると、もっと大きくなります。)
公開して一週間が経過しているので、観客の込み具合的にはもう落ち着いていましたが、インドではヴィジャイとしては久しぶりの大ヒットらしいです。
シンガポールのリトル・インディアでは、方々のお店からBGMで【Vettaikaran】のサントラが響いてました。
その雰囲気を実感するだけでも、ただ映画を観るために旅行に来た、という目的以上のヨロコビがあるってもんです(笑)。
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【Vettaikaran】の読み方
ちょっと、この単語の読みに触れておきたいと思います。
タミル語の綴りのとおりに表記するなら、「ヴェーッタイッカーラン」です。
ですが、MGRの【Vettaikaran】のDVDを観ていたとき、「ヴェッタイカーラン」という単語がどこで登場するのか耳を澄ませていたつもりだったのですが、まったく分からず。
英語字幕で「hunter」(※vettaikaranの英訳語)と出てきたところをもう一度再生してみたら、口語の発音で「ヴェーッテカーラン」でした。
ヴィジャイ版【Vettaikaran】も、サントラの曲も「ヴェーッテカーラン」とはっきり歌っているし、映画の中でも「ヴェーッテカーラン」でした。
「ヴェッタイ」だと思い込んでると聞き逃しちゃうので、ご注意くださいね。
(タミル語で、「ai」は文語調の表記であり、映画や実際に街中で使われる口語では、「e」と発音されます。)
※映画紹介ページでは、「ヴェーッテカーラン」だとちょっと字数も多くてくどい気がするので「ヴェーテカーラン」と表記しました。「ヴェテカラン」と長音を省略して書いてもいいかな。
実際に発音するときは「ヴぇえってかあらん」って感じです。
タミル語の長音は日本語のそれよりも短めに発音するので。
ただし、「ヴェテカラン」の「テ」はポイントです!
発音する場合は、この単語の「ttai」は「反舌音」なので、強く意識して発音するとバッチリです。
強く「テ」と言えば、「ーッテ」と言うのとだいたい同じようになります。
(シンガポールで日本語的に「ヴぇったいかーらん」と全部同じ抑揚で言ったらあんまり通じてませんでしたよ。)
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さて、ポスターの話に戻りまして、
このポスターは、映画冒頭のヴィジャイの登場シーンからのものです。
映画の内容自体は、西部劇とは何の関係もないのですが、MGRの【Vettaikaran】から題名を拝借しているので、敬意を表してMGR版【Vettaikaran】のルックスを模倣しているものだと思います。
1964年のMGRも白黒映画とはいえ、西部劇スタイルが妙にキマリまくってましたが、2009年のヴィジャイも、ものすごくかっちょええです!
タミルの人にとっては、映画を観れば一目瞭然で当たり前すぎる事実で、ヴィジャイがそれをやって当然、と期待されていたと思われます。
だからか、現地の映画レビュー等にはこのシーンがMGRの【Vettaikaran】からのパロディであることは、ほとんど言及されていません。
でも冒頭でこんな乗馬シーンだから、相当タミル人のココロをくすぐったはず。
とはいっても、実は、MGRは映画内でカウボーイルックスだったけど、馬を愛でるシーンもあったけど、馬に「乗ってる」シーンはなかったんですよね(笑)。
(悪役のM.N.ナンビアールは、がんがん馬に乗っていたけど。)
今回のヴィジャイの【Vettaikaran】のスタントマスター(アクション監督)は、ヴィジャイと組むのは久しぶりのカナル・カンナン。
カナルといえば、【ムトゥ 踊るマハラジャ】のアクション監督だったお方。
今回、【ムトゥ】でのラジニカーントのアクションを彷彿とさせるような動きもところどころで見受けられて、ついついニヤリとしちゃいましたよ!
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MGRトリビュートリメイク
この2~3年、MGRの生誕90周年だか何かで、MGRのオマージュがタミル映画界で結構なブームになっており、他にもいろんなスターがMGRの往年の名作の題名を拝借またはリメイクとして新作を製作しています。
【Vettaikaran】のほかにも、製作中もしくは制作を噂されているものは【Ulagam Sutrum Valiban】(←MGRが日本に来たように、21世紀版も日本ロケに来るんでしょーか!?)、【Aayirathil Oruvan】、【Netru Indru Naalai】、【Enga Veetu Pillai】などなど。
ちょっとそれを気に留めて、最近のタミル映画を見比べてみるのも一考かもしれません。
それでは、このへんで。
わなっかん!
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