番組概要
世界ふしぎ発見!
2003年6月14日(土)21時~ 放送
放送回:第829回
タイトル:歌うヒーロー!踊るヒロイン!華麗なるインド映画の世界
ミステリーハンター:浜島直子(9回目)
解答者:黒柳徹子、板東英二、野々村真、セイン・カミュ、畑山隆則、平山あや
出てくるインド映画の有名人:ラヴィーナ―・タンドン、ダヌシュ
導入の映像は【ムトゥ 踊るマハラジャ】(ちょうど廉価版DVDが発売される頃)、この映画が5年前に日本で大ヒットしたと紹介
でも、ラジニはタミル映画界のスーパースターで、全国区の人気者というわけではない、と説明アリ
ムンバイ編
インド映画女優の紹介はボリウッド中心。
カリシュマ、
プリーティ・ジンター(若手一番注目とされている)、
アイシュワリヤ・ラーイ(番組回答者たちは「ラーイさん」と呼んでいる)
ジェフ地区で何人かのスターの邸宅前がテロップなしで映っていた様子
ボリウッド女優インタビュー ラヴィーナ・タンドン
インド映画は何故踊るのか?の問いに「私達は当たり前にそれを見て育ってきたから。
カラフルで、情熱的で、感情豊かで… それがインド映画なんです。」
俳優養成学校(Casa Blanca Inc – modelling workshop / portfolios, fashion shows)の映像。スシュミター・セーン、ビパーシャーが出身者の所
デザイナーのプージャー・ナイヤルさん
4年前のサンパウロで注目を浴び、以来海外でも活躍している、
インド伝統の刺繍を用いたデザインが高く評価されている、と紹介
「映画の衣装は、コンセプトをはっきりさせることが大切だと考えています
映画の衣装は、共感できるものがあればぜひやってみたいです」
チェンナイ編
映画スターポスターの露店
タミル映画では、ラジニカーントの【パダヤッパ】、ヴィジャイの【Bagavathi】、
アジット、ヴィクラム、シムラン、スネーハー、ミーラー・ジャスミン…が見える
道路壁のポスター;
ヴィクラム主演【Saamy】のポスターが「5月1日から公開」と表記→まだ公開前の時期に取材
シャンティ劇場前の巨大カットアウト(看板);
ヴィジャイの【Puthiya Geethai】
「看板、おっきいー! どうだ!という感じですよ」と浜島直子さん
映画館前の人だかり 昼の3時の映像;
【Devdas】が上映中(ダンスも一部紹介)
ヴィジャヤ・ワウヒニスタジオ(Vijaya Productionsのスタジオ);
映画名の紹介はないが、【Thiruda Thirudi】のダンス撮影
「ダンスシーンはダンスマスターが全てを決め、監督は一切口出しをしません」とナレーション
ダヌシュ(デビュー3作目)はバッチリ踊ってるけど、
相手役のセカンドヒロイン(Sukhi スキって読むのかな? 本作がデビュー)が振付けについていくのに難儀している、というところ
即興で振付を変更する様子
ダンス1曲の撮影で短くて3日、1週間以上要することもある
この曲を振りつけているダンス・マスターのインタビュー アジャイ・ラージさん
(なぜここで、踊った本人たちのインタビューがないのだろー)
「インドの生活は歌や踊りなしでは考えられません
子どもをあやすときとか、料理をするときとか、いつも誰かが歌って踊っている。
だから映画でも必要なんだと思います」
↓ 完成した映画本編のダンス
浜島直子さんのダンスシーン撮影チーム チェンナイで撮影
プロデューサー N.ラーマドライさん
ダンスマスター C.ヴァスデーヴァーさん アシスタントは女性
音楽 K.シャラットさん(ハルモニウムを持ち歩く)
歌手 フェビ・マニさん →【ジーンズ 世界は二人のために】でも歌ってたっぽい でもヒンディー語
バラタナティヤム教室に通う、ナーティヤ・シャーストラの紹介(インド映画の原点)
「もうクエスチョンは出さない」の後、はまじさんがクエスチョンを出してるときのバックに映る映画館の映画看板 【Banda Paramasivam】 (プラブ、ランバー主演)
その答えの後の映像は、アミターブ様の映画っぽい
感想・注釈・いろいろ
なんといっても大人気・長寿番組の「世界ふしぎ発見!」内のインド映画特集、ということもあり、インド映画を観たこともないような人にもとっつきやすい親切なつくり。坂東さんの「ラーイさんが好きです」と鼻の下を伸ばしてる様子とかかわいい。黒柳徹子さんのクレバーっぶりもすごい。
【ムトゥ踊るマハラジャ】が日本上陸した5年後の放送、すなわち、ムトゥ後の「インド映画ブーム」がすっかりしぼんだ頃。。。なので、テレビでインド映画の特集、というだけでありがたや~と盛り上がっちゃうところ、「世界ふしぎ発見!」というメジャー番組での特集だった訳だから、なかなかびっくりびっくりで、当時のインド映画ファンは結構注目していたような、気がします。ムンバイとチェンナイの映画2大都市を両方取材していて、さすがメジャー番組、お金かかってます!
「インド映画は何故踊るのか?」が番組のクエスチョンの全体的なテーマになっている様子。踊るのはヒロイン、というイメージでもあったのか、全体的に女優にスポットが当たっていて、ヒーローの方には冒頭の【ムトゥ踊るマハラジャ】のラジニカーント以外は、俳優名もまったく紹介されない、潔い展開。
とはいえ、ボリウッド女優のお宅でインタビュー!と紹介されたラヴィーナ・タンドンは【歌う色男、愛・ラブ・パラダイス】位しか日本で上映されていなかった(しかも、この映画はレイトショー公開でソフトも発売されなかったから、知ってる人どれだけいるんでしょう…?)し、その映画名すらも番組内で紹介されなかったので、日本のインド映画ファン的には盛り上がりにかけたかも。
しかも、インド映画はなぜ踊るのか?の質問の答えしか放送されない、という。
犬を撫でながらインタビューに答えるのって、普通のことなんだか、当時の流行りだったのかしらん。
チェンナイに移っての、ダンス撮影見学の様子は、何の映画かまったくテロップも出てなかっし、遠目に全く俳優が誰かも分からなかったし、監督やダンスマスターも知らなかったので、放送当時は無名の人の低予算映画の撮影?ぐらいにしか思わなかったというか印象に残らなかった。
でもこの放送が6月。私はその年の暮にチェンナイに行き、当時秋公開でロングラン中のヒット作として大評判だった、デビュー2年目の男の子の主演映画を観たのです。9月5日の公開から3カ月以上経過でも街中でこの映画のポスターや看板をたくさん見かけました。すごくナチュラルな演技でダンスはとんでもなくキビキビした、多くの新人俳優のパターンにはまらないなあ(最初から主演俳優で出演する人は2世が多いので、大抵の新人さんは親の七光りや型みたいなものをちりばめて、デビューしたばかりなのに何かしら色がついている印象…。)と感心したし、当然ファンになりましたよ。グリーティングカードを買って帰ったし。
その後何年か経って、録画していたVHSテープをDVD化しよう、と久々に再生してみたら、あああ、この番組で撮影していたのは私が観たあの【Thiruda Thirudi】だったのかー!と気づくことに。そりゃあ放送当時分かる訳がなかった。当時スタッフ含めて新人ばかりの映画だもの。早く教えてくれよ、もったいない!と地団太を踏んだのでした。
デビュー3作目の撮影中で、相手方がうまく踊れずにすぐ撮影が止まり、彼女が指導を受けている間、うつむいてカリカリしているような面持ちの、19歳の若いダヌシュ。こういう日本の番組のカメラ映像がとらえている、というのはいつか、ものすごく貴重なものになるのではなかろうか? 2019年、ダヌシュは【クローゼットに閉じこめられた僕の奇想天外な旅】が日本でも公開され、ファンも結構増えたんじゃないかと。この【Thiruda Thirudi】もぜひ見てほしいな。
(いつか日本でも海外でも、ダヌシュの特集映像とかドキュメンタリーとか伝記映画なんかが作られるようになる事態になったら、ぜひこの世界ふしぎ発見!の映像も使ってほしい。)
はまじさんのダンスは、単純にかわいくてよかった。歌詞が番組で笑えるように工夫されているのも、それがヒンディー語で響いているのも面白い。(この番組のダンスと【超アジア通】の小林聡美さんが踊ったとのと、ナンチャンの【ナトゥ】2作が、日本人がインド映画界に振り付けてもらったものの全て、なのかな。これから公開?の【SUMO】では踊りがあるのかな。お相撲さんが踊るかな?)
俳優名の紹介がなかったけど、ヴィクラムとヴィジャイ(のポスターや看板)が大きく映ったのもよかった♪♪♪
またいつか、世界ふしぎ発見!みたいな番組で、インド映画を取り上げてほしいです。
きちんと独自でインド現地取材したタイプのテレビ番組って、youtubeとかSNSが発達した近年では滅多にお目にかかれないですし。また日本人がインド現地で振り付けてもらって踊るのも見たいな!
コメント
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