2002年5月ポールを観にアメリカに一人旅の備忘録

Paul McCartney / ポール大好き!の話

5月 3日:LA3泊5日旅行初日

(1)~成田

LA行きのシンガポール航空(SQ)は、18:50発なので、日中のんきに準備をした。

家は14:50過ぎに出発。準備期間が短かったし、かつて行ったことがあるものの、全く土地感がなく、車社会だというのに自分はペーパードライバーで運転できない、そんなLAに不安を抱えつつ、スカイライナーに乗る。
でも乗ったら寝ちゃったので、あっというまに成田空港に到着。

今回はネットで発注した航空券で、バウチャーではなく直接航空券が送られてきたから、空港でのチェックインもらくらく。

チェックイン後、空港内のマックでコーヒー飲んでぼけ~としばしした後、明日待ち合わせていっしょに行動することにしてるTさんに電話。
ネットで知り合って、顔も声も知らない相手に初めて電話するのは大変緊張。でも、電話の向こうのTさんは明るい口調で、とても好感の持てる方だった。
よかったあ~。ほっ。
どこの趣味の世界でもそうだろうけど、マニアな人って、個性的すぎてウマが合わないことはよくあるでしょ?自分もそう思われたりするんだろうけど。

「地球の歩き方」を熟読。でも頭に入んない。実物を目にするまでは、ピンと来ない、想像力の乏しい私…。

飛行機は、20分ほど遅れて離陸。
飛行機の中の映画はポールが主題歌を歌った「バニラ・スカイ」をやってた。
ポールを観に行く飛行機でポールに関する映画!幸先よし、って感じ?
キャメロン・ディアスが死んじゃう場面ぐらいまで見た。

それから、日本映画の「ウォーターボーイズ」を観た。(まあまあおもしろい。)飛行機がSQなので、機内でシンガポールの新聞「ストレートタイムズ」をもらったんだけど、映画欄見たら、この映画もシンガポールでやってるんだよ。へえ。
なんでLA行くのに、この新聞もらったか、といえば、シンガポールで今上映されているインド映画情報を見るためです。(笑)
今タミル映画は「GEMINI」(ヴィクラム主演)をやってるみたいね。ふむふむ。

あとはひたすら寝る。約10時間後、いよいよLos Angelesに着陸!

(2)~LA到着

離陸が遅れたので、着陸も2~30分ぐらい遅れ、降機したのが、現地時間13:30前後。
ユナイテッド(UA)やノースウェスト(NW)航空でLAに来れば、会社専用のターミナルに着陸するので、入国審査が混まないそうだけど、SQは他社と共同のターミナルなので、激混み!オウ・ノー!

3泊5日のような、短い日程で、初日もめいっぱい遊ぶのなら、絶対UAかNW!
ってな訳でイミグレーションを抜けるまで約1時間かかっちゃったよ。
でもね、イミグレのおじさんに、「コニチハ。カワイイデスネ。」と日本語で言われちゃいました~。いや~ん、うれしいじゃない♪

その後大ボケ。
今回、トラベラーズチェック(T/C)でドルを持ってきて、現金は1セントたりとも持って来てなかった。(用意し忘れた。)空港で両替すると手数料が高いと聞いていたから、空港の店で新聞でも買ってT/Cを現金化しよう、と思ってたら、到着ターミナルの店じゃ、使えないでやんの。
(後で、出発ターミナルは、おみやげ売り場などが充実してて、こっちならT/C使えたんだろな、と気が付きましたが)

じゃ、空港から地下鉄(メトロ)に乗るつもりなので、駅のそばに何か換金できるところがあるでしょ、なんて楽観的になって、駅までの無料シャトルバスを探して乗車。(なかなか見つからなかったけど)
無料なのにメトロの駅までは結構な距離を走る。オトク!と喜んでたら、駅に着くと、無人駅だよ!オイオイ。で、乗車券売機があるのみ。
店なんかもないし、周辺は高速道路で銀行なんかありましぇん。
オウ・ノォ~!

狼狽しながら考えた末、空港に無料シャトルで戻って、手数料の高い両替屋に行くしかない、という結論に達した。
無料シャトルがすぐやってくる訳ではなし、結構な距離を走るので、往復する時間、待ち時間等々で、結局、2時間近く棒に振った。(空港内をシャトルでぐるぐる回ったおかげで、ターミナルは8つもあることが分かりました。得にならない知識!)

ちなみに空港の両替屋、コミッション(手数料)は2ドル!高い。

教訓:日本で(T/Cの方がレートがいいとはいえ、)現金も$30くらいは用意してきた方が、無難。

メトロにやっと乗って、17時過ぎにホテル到着。途中、明日ポールがステージに立つ、「Staples Center」も見えて感動。
ポール、ついに私、来たよ!12年前、初めてナマのあなたを見た、LAに戻ってきたよ!

(3)~夜のご予定は?

リトル・トーキョー内のホテルにチェックインし、飛行機の匂いがついて気持ち悪かったのでシャワーを浴びてしばし部屋で休憩。
ホテルに辿り着く途中でもらった、無料のエンターテイメント情報誌には、ポールのことが大きく載っていた。ソールドアウトの表示。今回2回公演のうち、まだ1回分しかチケットを確保してない。さてさて、無事に入手できるかな?

日本出発前、今日の予定は次の3つから、LAについたときの気分で選択することにしていた。
1.ハリウッドの映画館で、ヒンディー映画『モンスーン・ウェディング』を観る
2.パサディナの映画館で、在米インド人のカルチャーショックを描くハリウッド映画『アメリカン・チャイ』を観て、近くのインド料理屋にチャレンジする
3.ユニバーサル・スタジオ(US)横のアンフィ・シアターで、当日券狙いでアラニス・モリセットのコンサートを観る。そして近くのハードロックカフェ(HRC)でTシャツを買う

昼間に自分の大ボケで時間をかなりロスしてしまい、結構これはこたえたので、ホテルの中のサウナでも行って寝ちゃおうかな…とも弱気になりだしたけど、18時ごろ、やっぱりせっかくアメリカに来たんだから、外に出なくちゃ!という気持ちになる。
早く外に出ないと、日が暮れて行きの交通もタクシーを使わないと行けなくなっちゃう!(夜に電車・バスを使うのは、治安的にホントに不安だからね)

18:15ごろ、ホテルのそばから出てるダッシュ(バス)に乗って7th Figまで行く。途中で、私の上司のS課長が今勤務してる、ワールド・トレード・センタービルの間を通過した。かっちょええなあ~。日本の私が勤めてるビルもこんなふうにかっちょよかったらいいのに!なんてうらやましくなるけど、この時間、もう道で歩いてる人はほとんどいなくて、さすが車社会のLA、夜は歩いちゃダメ、という忠告の理由がわかる気がした。

バスを降りて、メトロ・レッドラインに乗り換え。この路線は、ハリウッド、ユニバーサル・シティ(UC)方面に行く。さあ、どっちの駅で降りるか。
アメリカ人の『モンスーン・ウェディング』を観る反応にも大変興味があったんだけど、コンサートの方が観たくなってきたので、チケットが買えるかもわからないんだけど、行ってみることにした。
US入口に着くと、日本のUSJとほとんど同じ景色。(って日本が模倣してるんだから当たり前だけど)

(4)~アラニス・モリセット!

1曲も知らないのに観たい、と思ったのは初めてなんだけど何故だろう?
マドンナが立ち上げたレーベルからデビューした、ジャニス・ジョプリン並みのボーカルを聴かせる人らしい、ということしか知らないのに。

でも、私ってば、マドンナもジャニスも大好きなんだよね~。きっと観たら気に入るに違いない。
日本では誰が来日してるとか、てんで無頓着なんだけど、こうしてLAに行くに当たり、目に留まった、ということは、ポールも、そしてアラニスも私を呼んでる!気がしたのよ。(笑)

シアターにお客さんがどんどん入っていくんだけど、「アラニス・モリセットのコンサート!」みたいな看板がなく、もしかして、開催日を間違えた?と不安になったけど、電光掲示板にアラニスの文字が出たので、ホッとした。

ダフ屋さんがいるんだか見てて分からないので、「Ticket Sale」の窓口に聞いてみると、チケットありました!しかし一番高い席だけ。(約$55)
知らない人だし、後ろでもいいから安い席で、と思ってたんだけど、まあいいや。旅先ではちょっと気が大きくなる。

しかし、会場内に入って、席を確認してみれば、前から15列目くらいの、かなりいい席だった。当日券って、キャンセルになって余った券が多いと聞くけど、残りものには福来る~、ていうのはホントね。

開演は19:45だけど、前座がライアン・アダムスという人で、アラニス登場は遅いらしいので、近くのハードロックカフェでTシャツGET。ここの町の表記は『Hollywood』だった。世界のHRCのTシャツ集めが趣味の私はホクホク。しかもセール中で結構安くてラッキー♪

シアター内でBBQチキンピザをほおばりつつアラニスの登場を待つ。
21:30過ぎ、黒いタンクトップ、皮パンツ姿の彼女が登場。うおお、超かっちょええじゃん!歌も声もゲロ好みだよ!
MCは少なめだけど、頑なで誠実そうな彼女と音楽、一発でファンになりました。

…23時前に終了。日本のような大行列を想定し、ダッシュでUS前のタクシー乗り場へ。しかし余裕の一番のりだった。
一人でほとんど乗ったことがないのでドキドキしたけど、運転手さんは親切で、予め料金や時間の目安を教えてくれて安心。夜のフリーウェイのドライブもなかなか快適で、23:30ごろ、ホテルに到着。
あ~、時差があって長い一日だったし、日中はチョンボもしたけど、楽しかったよ!

5月 4日:LA3泊5日旅行2日目

(1)~ポールのTV出演

5/3から日付は変わったばかり。私は部屋のテレビにかじりついてNBCというチャンネルのJay Leno the tonight showを見ている。本日のゲストはポールだからですっ!音声だけでも録音するぞ~、なんて原始的にテレビの前にMDのマイクを置いちゃったり。(DVカメラ、持参すればよかったなあ、と思っても後の祭り)

ポールが出たあ♪赤いTシャツにピンストライプの濃い紫色っぽいスーツ姿。
相変わらず変な着こなしだ。娘のステラはクロエのチーフデザイナーもやったり、世界的に有名になってきたというのに、父親は相変わらずファッションに無頓着らしい。
でも、それがまたポールっ!きゃ~!
残念ながら、英語がわかんないので、司会者との会話のほとんどが分かりましぇん。

途中で、さらにゲストがもうひとり登場した。この女の人、誰???と登場してからしばらくたっても私はわからなかった。

しかし!ポールがさりげなく時々彼女にじゃれついてるではないか!?
なぜ番組の共演者だというだけでそんなにじゃれついてるんだ!(しっと)

…と思いつつ見てたら、やっと気が付いた。彼女はポールが6月に再婚するヘザー・ミルズだったのだ。(爆)
初めて動くヘザーを見た。

彼女は交通事故で片足のひざ下を失って義足生活であり、その経緯もあって、地雷撲滅チャリティに積極的で、そのチャリティでポールと出会った。
(テレビで見る限り、義足でも普通に歩行できるのね。)

義足だというけれど、彼女はコンプレックスを感じさせず、それどころか気が強そうで(ポールはそういう強い女性が好きだから)、ポールは尻にしかれている感じ…。

本音を言うと、そんな気の強そうな女性、ポールに似合ってないよ!って少し思うけど、4年前に亡くなった愛妻リンダもポールと結婚したてのときは、「何でこんなあばずれ女と!」と言われていたのと同じなんだろう。単なるファンの嫉妬さ。

でもでも、「ポール&リンダ」のカップルを私は追っかけして何度も至近距離で見ていて、人生の師、と仰ぎたくなるくらい崇拝してたのだから、この先、ポールの近況が報道されるたびに、隣に写る女性はリンダじゃないんだな、と思うとさみしいのです。

複雑なんだけど、でもリンダが亡くなって1年間泣き暮らしていたというポールをツアーをやる気持ちにまで立ち直らせたのは、ヘザーなんだよね。
ありがとう&絶対幸せになってね、と思いなおすのでした。

(2)~Driving LA!

今回のポールのコンサートツアー名は、「Driving USA Tour」です。
(最新アルバムが、LAで録音された「Driving Rain」)
ツアーの宣伝等で露出してるポールの画像は、青い空をバックに、ポールがビートルズ時代からおなじみのへフナーをかかえて、オープン・カーから飛び降りようとしてるもの。

やっぱりね、一人で来てても、車、乗りたいね…(笑)
今回直前にLA行きを決めたため、チケット手配等につきポール関係の掲示板にカキコしていて知り合ったTさんが、今日の日中、一緒に行動しましょう、(レンタカー!)と言ってくれてたので、お言葉に甘えちゃうのです。

旅をすると、通常出会うことのない人との出会いもあるから、たまらないね♪
社会人になると、仕事以外でなかなか人と出会わなくなってくるから、緊張するけどTさんとお会いするのもすごく楽しみなんです。同じポールファンだしね!

昨夜、ポールのテレビを見たし、アラニス・モリセットもかっこよかったし、で興奮してなかなか寝られなくて、寝坊…。起きたの、9時近かった。
Tさんとの約束の10時半より前に余裕があったら、泊まっているホテルのあるリトル・トーキョーを散歩するつもりだったんだけど、余裕で却下。(爆)
(後で聞くところによると、リトル・トーキョーは、ビジネス街と同様、土日は閉まってる店が多くて散歩してもつまらないらしい)

お会いしたTさんは、知識は豊富なんだけど、それをひけらかす、あるいはひたかくす、みたいなマニアックさはなくて、初めて会うのにすごく話がはずんだ。
ハリウッドのVirginとTower Recordに行った。どっちの店にも、「現在LAにツアー中」の人のコーナーがあって、ポールも今日コンサートだよ!と表示されていた。夢じゃないよ、ホントに今日だよ!
外にも、LAに来る、という巨大看板があった。ス、ステキすぎるっ!
(当然、Tさんと交代で写真撮影。)

Tower Record内のチケットマスター(日本でいう、ぴあみたいなやつ)に、明日のアナハイム公演のチケットがないか、行列して質問した。
行列に並んでた時間は15分以上なのに、質問したら、空席状況を調べる端末も叩いてくれずにソールドアウトだ、と言われてしまった…。
今日のチケットしか確保できてないけど、大丈夫かな。でも絶対観られそうな気がする。(楽観的♪)

ハリウッドに来た、と言っても、有名なチャイニーズ・シアターなどには近寄りもせず。(笑)

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