ラージ・カプール初体験とポール

今日のインド映画祭は、午後3時からのラージ・カプールの【目を覚まして用心しろ】を観た。
会場についた途端に上映が始まった。お客さんは3分の2くらいの入りかな?
さすがに昨日の【ラガーン】ほどじゃないか。

パイプ椅子で3時間は、やはりキツイ。昨日の疲れを引きずっているし、すぐに背中が痛くなるわ、途中眠気も襲ってくるわで、しばらく気が遠くなった。

ラージ・カプールがどんな顔なのかも知らなかったので、しばらく誰が主役なのか分からずに見ていたけど、慣れてきたらすごくおもしろい話だった。

インド映画は、踊ってるだけとか、話の筋がないとか、よく批判されたりするけど、1950年代にこういう映画作ってるなんて、インドってかなりすごいじゃないですか。
この映画はあまり踊ってはいないけど、音楽シーンがとても効果的に使われてて、派手な踊り好きな私でも満足。
ラストシーンは、見ていて生きる勇気が湧いてくるような感じで、心がぽかぽかしてきた。
いい話だったなあ、とクレジットを見ると、字幕翻訳者は、昨年お会いした、岡口良子先生だった。いつかまたお会いできたら、この映画のエピソードをぜひお聞きしたいな。

今日の感想としては、私は昨日の【ラガーン】より、こっちの映画の方が気に入った。
【ラガーン】は、私のインド知識が足りないのも大きいけど、「あ〜、おもしろかった」と思ってオシマイな映画だった。
でもこちらの映画の方が、余韻があった。
【ラガーン】は最近の超話題作だし、今回の映画祭の目玉として宣伝されることは当然だけど、【ラガーン】だけを観て今回は終わり、という人も多いんだろうなあ。もったいない。

夜はポール・マッカートニーのファン友だち数人で飲み会。昨秋の彼の来日時に、サインをもらえたとか、彼に接近して写真をとりまくったとか、いろいろ武勇伝を聞けて楽しかった。
みんな社会人で、普段は情報に疎いし、追っかけするようには見えないけど、ポールの来日に合わせて仕事量などを必死に調整し、長年恋焦がれていたポールに会える、偶然な一瞬のチャンスを、モノにした。素敵な話。
「憧れのスターに接近」に限らず、本当に強く願っていることは、人によって時期に差はあっても、大抵は叶うもの。
人生って悪くはない、とのんびり感じた一日でした。