2 Days In The Life

[I read the news today oh, boy...]

ビートルズの「A Day In The Life」で、ジョン・レノンがこんな出だしで歌っている。
新聞を読んだり、「人生のある一日」の中で何気なくしたこと、そして考えたことを歌ったもの。

昨日は、私は新聞をとってないからインターネットになるんだけれど、そのニュースをいろいろ読んでいた。

昨日は、お昼頃は、鈴香被告の判決ライブ速報や判決主文を読み、刑罰を受けることは当然としても、被告が何にストレスを募らせ、こんなことになってしまったのか、想像するに切なくなった。
悪いことをしたことには変わりないけれど、でも閉塞感でいっぱいになってしまったときの人間って、自分も含めて何をしでかしてしまうか、本当に分からないから。

●●●

そして、その前後で、ぶわーっと、ポール・マッカートニーが離婚調停成立したニュースがアップされ、公判が全文公開になり、別れたヘザーの鬼のような形相の写真をたくさん目にし、動画で彼女が法廷の外でこれまたものすごい剣幕でマスコミにコメントしているところを目にし、ポールが一切外で語らず去っていくのを目にし、この調停を担当した判事がヘザーを批判した記事を読み、とても哀しくなった。

2002年だったかな。ポールが婚約したてのころ、ヘザーとアメリカのテレビにゲスト出演しているのを見て、ポールの横にいるのは(亡くなった)リンダのはずだったのに、ととまどいつつも、テレビでもはばからずにヘザーを見てはデレデレでかわいい表情をしているポールを見て、「ああ、ヘザーさんのおかげで、ポールはリンダの死から立ち直れたんだよな。」と思い直した。

なのに、今、こんな顔をするヘザーのそばでは、もうポールは安らぐことは不可能なのだろうな...、と感じた。

でも、ポールはやっぱりすごい。
こんなにプライベートでつらいことが起きているというのに、それを乗り越えていこうという姿勢がある。
昨年のアルバムは、本当に素晴らしかった。
ヤケ酒あおったりして、人生グダグダにしたりしない。

●●●

ポールのことで、ちょっと重い気持ちで仕事から帰宅。
タミルなお友だちからメールが来ていた。
あ、久しぶり、と思ってメールを開くと;


ラグが今朝亡くなったというニュースが出ているよ、と。


信じられない、という気持ちと、
ああ、ついにこのときが来てしまったかという気持ちが錯綜した。

片っぱしから訃報の記事を読んだ。
ラグ邸で、彼が透明な柩に入って眠っている写真、ヴィジャイがかけつけた写真、ローヒニたちが泣いている写真も見た。


ラグ邸には以前何度も通った。
何気ないやりとりを、たくさん思い出した。


世界フィギュアスケート選手権の初日なので、試合録画もちょっと見た。


●●●

[I saw a film today oh, boy...]

今日は、インドロケ作品の【ダージリン急行】を観に行く予定にしていた。
朝、目が覚めても哀しい気分には変わりなかったけれど、予定を変えずに行くことにした。


【ダージリン急行】、なんかよく分からない話だったけど、すごくよかった!
映画って、やっぱりいいね。

ほんのちょい役で出ていた、イルファン・カーンが、ものすごく、いい味を出していた。
彼は名優だな。
【その名にちなんで】での彼(主役?)もよかったけど、こういう何気ない台詞もほとんどない役でも、こんなに存在感があるなんて。


ラグヴァランも、悪役での彼ばかりが語られがちだけど、何気ない普通の父親役も、とてつもなく魅力的な俳優だった。
(【アンジャリ】での父親役とか、萌え萌えで鑑賞したもの!)
でも、タミルとかインドのマサラムービーって、何気ないタイプの映画、そう多くはないから...。

今日のイルファン・カーンみたいな役を、ラグにも演じてほしかったな。

でももうこの先、演じるチャンス、無いんだ。


●●●


みなさん、くれぐれも自分のお身体は大切にしてください。

ラグ、ありがとう。

Om, Sai Ram.