Provoked 

いわゆる「セレブ妻 バラバラ殺人事件」の公判のニュースが、最近急展開になっています。
被告の責任能力を問えるかということが焦点になっているようですが。

事件当時「心身喪失」で責任能力がないと認定されれば「無罪」だとか。

私、名ばかりだけれども法学部を卒業してるもので、「刑事政策」なんて講義も多少聞いていたからか(成績がよかったかは、別だよっ。)、割と関心があってこの事件の公判レポートをずっと読んでいます。
誰の証言していることが真実かは、もちろんネット上の公判記録だけでは私には分かりようもないけれど。


ふと今日思ったのは、(ていうか、今頃だけど!)
昨年シンガポールで観た、アイシュワリヤー・ラーイの英語映画【Provoked】と状況がかなり似てる?

アイシュが演じてた「キラン」さんは、長年の夫の家庭内暴力に耐え切れず、ある日衝動的に部屋に火をつけてしまい夫が焼死、投獄されたという実在の人。
普通の殺人罪だと認定されてしまうと終身刑だったのが、女性の権利保護団体などの働きかけで、夫の暴力を訴え、それが認められて減刑され、3年数ヶ月で出所できたという話。
(この映画の日本語による記事は、コレとか。)

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だいぶ検察側の調書と、被告の言い分が違っているようですね。

現時点でどちらが正しいのかはやっぱり分からないのだけれど、きっとアイシュの映画のようなものが作られるぐらいなのだから、世界中にいくらでもこういう家庭内暴力の末の事件があって、その経緯が理解してもらえずに苦しんでいる人がいるんだろうなあ...。