マンダラグリルハウス(東中野/ミャンマー料理)

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先日、たまたま知人からミャンマー料理のいいお店知らないか?という質問をされました。

そういえば、以前は何度か食べてて、お気に入りのお店もあったんです。小岩に引っ越しちゃってから全然行かなくなってしまったけれど。

お気に入りのお店とは、新大久保のヤッタナー。
怪しい外観、怪しい内装、こんなお店に入っちゃっていいのかな〜?と恐る恐る入ったら、案外おいしかった、いや、かなりおいしかった!というギャップのあるお店でした(笑)

(お店の名前はふせてますが、実はこんな日記も書いていた → 2002年5月17日 さっき読み返してみて、大笑い。)

私が行ったときはいつもお店がガラガラだったので(失礼)、今でも存続してるんだろうか?と検索してみたら、哀しい予感が当たって、2006年頃閉店したそうです。

うわー、もうあのお茶の葉サラダは食べられないのか!?と執念で検索しまくったら、ヤッタナーで料理してた方が昨年末オープンしたらしい、お店があるではないですか。

気になったら行かずにはいられないのです。で昨日、さっそく行ってきました♪

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ラペットゥラペットゥ。
お茶の葉サラダ。
これぞミャンマー料理!の筆頭だと私は思うんですが。
発酵させたお茶っ葉に、何種類ものナッツや豆、ゴマなどが和えてあります。

ラペットゥ

そうそうそう、こういう味でした、ヤッタナー。
シャリシャリ、そしてコリコリした楽しい食感。
辛味はほとんどないけど、パンチのある味わい。
(ビールに合いすぎ。)

バドマスサデコそして、ネパール料理屋・サンサールのバタムラ・バタマス・サンデコ(写真右・ピーナッツ等をしょうがやスパイスで和えたおつまみ)に相通ずるものを感じました。

チェッターダンパウ

ミャンマーでお祝い事のときに食べる料理だそうです。
チェッターダンパウ。
「数十種類のスパイスで長時間手間かけて煮込んだカレーをナッツ、レーズンと一緒に炊き込んだサフランライスと一緒に食べる」ものだとお店の説明。

見た目、(インド・アンドラプラデーシュ州で食べた)ハイデラバーディ・ビリヤニにそっくり!
チキンは、東銀座・ナイルレストランの名物「ムルギー・ランチ」のチキンのように、箸ですっと骨から肉をはずせる柔らかさ。
でも、味はハイデラバードのような激辛ではありません。
辛くないけど、なんともいえないお口に広がる幸せ。
まさに、お祝いのときに食べるものですね〜。こんなおいしいものがこのお店で通常メニューで食べられるとは。
ヤバイくらいに、おいしいです!

チェッターダンパウチェッターダンパウ

ふりかけこれは、チェッターダンパウやカレーの上に適宜かけるふりかけ。シャリシャリな食感で、口の中でちょっとしたアクセントになりました。

チェッビンシィーフゥーお店の名前にもなっている「グリルもの」を一品。チキンのヒーフ。

スペシャルセット
ディナーでも頼める、お買い得なセット。カレー2品にスープ、デザート、ごはん、ふりかけがつくので1050円。
スープは白っぽくて、とうがんのような味がしました。おいしい♪

チェッターマサラヒンインドのチキンマサラカレーに相当する、チェッターマサラヒン。
辛くないけど、スパイスがききまくって、シマりがあり、それでいて滋味ぶかい雰囲気の味。(サンサール以外のお店で)辛くないけどおいしい!と思ったカレーはちょっと久しぶりかも。

ベジカレー野菜カレー。トマトベースに大きめにカットされた野菜がごろごろ。(ブロッコリー、ポテト、にんじん、さやいんげん、カリフラワー...) お店が「薬膳料理」をうたってるだけ、あります。パチパチ。

デザートデザートです、と言って出されたのが、ラッシーの上にココナッツを削ったものがトッピングされたもの。ラッシーは大変さわやかで上品な甘さで、セットもののラッシーでこんなおいしいとは予想外。

お茶ミャンマーのお茶。
中国に近い国なんだなあと感じる、ジャスミン茶の雰囲気に似たお味でした。

ベンモウンラストに頼んだのが、ミャンマーのパンケーキ、ベンモウン。

ベンモウン

アジアでありがちな「甘すぎ」なスイーツとは全然違う。
ココナッツやナッツがふんだんに入ってて、これまた滋味ぶかい甘さとでもいうのかな。
とにかくおいしかった。すばらしい!

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笑っちゃうほどおいしかった!

カレーは辛いほどおいしい、なんていうのは当たり前だけど、幻想ですね。
辛くなければスパイスが効いてない、なんていうのも勘違いですね。

いやいやいや、実においしかった!

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ミャンマー料理単体だと、何を特徴とするのか日本ではあまり聞かないし、ちょっとマイナー感はぬぐえないけれど、このお店は潔く、すべてのメニューがミャンマー料理で、ミャンマーの文化を紹介しようという心意気がよく伝わってくる気がします。
あまり辛くないけど、ただ優しい味というわけでなく、スパイスがしっかりと決め手になっていて、実にしみじみとおいしいミャンマー料理でした。
薬膳だとかのアプローチで考えていったら、カレー系な国の料理の中でも、トップクラスをいくんじゃないでしょうか、ミャンマー料理。


健康にいいものは大しておいしくない、と考えがちな私たちには目がウロコです。
昨日、はっきりと、ミャンマー料理もファンになりました!

中国に影響を受けてるとかネパールに似てるとかこれはインド系かなとか、周辺諸国の文化の影響を受けつつミャンマーがどんな優しい薬膳料理にたどりついているのか、そんなことに想いを馳せながら食べてみたら、口にもカラダにも心にもおいしくて、優しい時間を過ごせるんじゃないかな。

店内明るいけどスナックの居抜き?みたいな不思議な内装(しかも、ミャンマーカラオケが流れてるし!)でしたが、とても落ち着けてよかったです。

おひとりさまでのんびりお食事する方々も、ちらほらいました。
私も近所に住んでたら、ひとりでもばんばん食べに行っちゃうだろうなあ、これだけおいしくておちつけてリーズナブルだもの。


また食べに行きます!
ごちそうさまでした〜。

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マンダラグリルハウス
東京都中野区東中野4-1-8
電話 03-6310-8593
定休日 年中無休
営業時間
[平日・土曜日]11:00 - 15:00/17:00 - 23:00 ランチ 11:00 - 15:00
[日曜・祝日]17:00 - 23:00