[映画]【Chandramukhi】とオリジナル版

今日は会社帰りにふらっと、最寄り駅のそばの美容室に初挑戦。
軽くなった頭で気が大きく(?)なって、今日はうなぎの日だし、
スーパーで半額になってた国内産うなぎ蒲焼を買って、
テレビドラマ【電車男】を見ながらそのうなぎを食べた。

...不味かった。(ショックー)

まあいいや。今日も【電車男】(今日はサーフィンな話)、おもしろかったし。
気をとりなおして、っと。


昨日、バラさんのレッスンに行って、ウォーミングアップのBGMが、
ラジニカーント新作【Chandramukhi】(4月14日公開)のサントラからだったんで、おお!と
思って、レッスン後、ちょっとバラさんとこの映画の話をしたんです。

(ネタばれ的な部分もあるんで、映画未見の方であまり知りたくない方は、
以下は読まない方がいいかも、です。)

前置きしておくと、私はこの映画をシンガポールで4月に観る前に、
この映画の原作となるマラヤラム映画【Manichitrathaazu】をダイジェスト(特にクライマックス)でお友達に見せてもらってたのです。


(よくリメイクものはオリジナルをなかなか超えられないと言われたりしますが、)

シンガポールで観たのは旅先で疲れてしまった夜だったし、全くの字幕なしのタミル語オンリーで観た、というのもあったしなので、後でアインガラン社の映画字幕付きDVDを購入して、ちゃんと見直した上で改めて感想を書きたいところです。

が、とにかく、観た当日の感想としては、オリジナルの方が私には圧倒的によかったのよ。

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しかし、封切られてから3か月経った現在もタミルナードゥ州では、熱狂的なリピーターが映画館に通い、絶賛上映中で、今年一番の大ヒットらしいです。

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そこで、素朴に疑問に思っていたのは、タミルでの大ヒットは、オリジナルを知っている観客に支持されているのか、
それとも知らない観客ばかりに支えられているのか。

そもそも約10年前に発表されたオリジナルは、ケララでは大ヒットであるとしても、
隣の州のタミルでヒットしたのか、観たことがある人が多いのか。

Rajnifans.comをROMっても、この辺の情報がほとんどない。
(だいたいメーリングリストだとかネットをやってる人はそもそも若いファンが多いし、
10年前に映画を観てなくてもおかしくないだろうし、観たことある人がネット環境にいる可能性は逆に低いかもしれないから...)


面白いことに(?)、ビデオで5月ごろにこの【Chandramukhi】を観たバラさんは最初、「あまりよくない」と言っていた

でも昨日は、
「むんむんさん、やっぱり面白いよ」
だって。何回か観てみるうちに感想が変わったようで。

その経緯を聴いたら、興味深い答えが返ってきたのです。(以下、要約です)

「1回観ただけじゃ分かりにくいところもあるし、細かいところで見所はある。
特に途中のコメディとかがよく出来てる。
ジョーディカもすごくがんばってる。

【Manichitrathaazu】を知ってる?
ボクは、この映画を観てなかったと思うことにして、【Chandramukhi】を見直したら、面白いと思うようになった。
【Manichitrathaazu】を観ていない人だったら、すごく面白い映画だと思うヨ。」


私はハッとして、バラさんに「マニチトラなんとかを、観たことあるんですか!?」

Periploさんによる【Manichitrathaazu】

バラさん「うん、観たよ。おもしろかったから3回は映画館に観に行ったよ」
むんむん「チェンナイで?マラヤラム映画はチェンナイで観られたの?」
バラさん「はい。マラヤラム映画をよく上映する映画館があるし、
評判がよければ、上映する映画館が後で増えていくんだよ」
むんむん「タミルでも有名なんですか?ヒットしたんですか?」
バラさん「ボクは、最初に観に行ったのが公開して50日以上経ってからだったよ。」

チェンナイで、少なくとも他言語であるというのに、
(1週間で打ち切りなんて事態もよくあるシビアな映画興行で、)
50日以上上映され続けていたということは、
タミルでもこのマラヤラム映画が大ヒットであったと断言していいんじゃないでしょうか。

バラさん「ショーバナは瞳がとても大きいし、(カッと目を見開いたりすると)
とても迫力があるネ」

バラさんと私で、
「ショーバナの踊りはすごかったし、ジョーディカよりも更に
(踊り子に人格が乗り移った形相が)怖かった」
という意見はとりあえず一致しました。


最後に。
ジョーディカの最後の踊り「ラー・ラー」で、

ラカラカラカラカラカ!

という掛け声なんだか歌声なんだかの繰り返しがあって、不気味というか印象的なんですが、これってどういう意味か、バラさんに質問したら。

ラカラカ自体には、何も意味はない。 踊りにそういう掛け声のスタイルがある、という訳でもない。

これは、この映画の中で出てくる(ジョーディカが乗り移った人格の踊り子が恨んでいる)主人(/王様)の、歩くときのスタイルで、彼が「ラカラカラカ!」といつも言いながら歩いていたんだよ。
ラカラカラカ!と言いながら、周囲の人を威嚇していたような感じ。

確かに!あの場面でのラジニが演じていたご主人は、非常に性悪そうな顔をして歩いていたな。

ジョーディカは、このオリジナル版も、サウンダリヤーのカンナダ映画でのリメイク版【Apthamitra】も観ていて自分もこの役を演じたかった、と語ってたようです。(リップサービスかもしれないけど)
その記事は、Periploさんのページで。

どんな点で彼女はオリジナルを超えようとして取り組んだんだろうな。

そうかあ。この話を踏まえて【Chandramukhi】を改めて観てみたら、おもしろいかも。
近日中に注文しよ。
(もちろん、ヴィジャイの【Sachien】、カマルハーサンの【Mumbai Xpress】も一緒にね!)

大変有意義な話をRomba nandri、バラさん。