足利と相田みつをとそば

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栃木県足利市に半日出張してきました。
数年前まではよく仕事で行ってたんだけど、今回かなり久しぶり。

bannaji

足利市駅から、行き先までの間に、鑁阿寺や足利学校という名所があるので、入場料のかからない鑁阿寺をちょっと見物しました。
今までも何度か出張の合間に見物してますが、このお寺は落ち着いてて大好きです。

裏門から入ってそのまま本堂でお参りした後で、手を洗わずに行ってしまったことに気がついた。。。
(正門から入れば、お清め所を通ったんだけど) 失礼しました。


足利といえば、そばが有名。お昼はおそばだ!と意気込んでいたのだけど、昨日ネットで確認したら、超有名な「一休庵」本店をはじめとする多くのお蕎麦屋さんが、水曜日が定休日。
トホホ。。。

でも、鑁阿寺へ向かう石畳の道沿いに、書家・相田みつをさんが生前よく通っていたというお店「めん割烹なか川」があるので、そこに入ることにした。
例年・藤祭りの頃など、着席までに2時間待ちもザラ、という有名店らしいが、ネット上の評判があまり芳しくない。「いかにも観光地的」というような。

う〜ん、とPCの前でちょっと悩んだけど、相田みつを自体は結構好きだし、今日は平日だから行列はまさかないだろうし、一度ぐらい入ってみてもいいかも、と入ってみることに。

11時半前に行くと、一番のり?
天ざるそばのセットを頼みました。

Nakagawa

15分ぐらい待ったら出てきました。
おお、箸袋から相田みつをの書体。

天ぷらはネット上の感想では冷たいのが出てきたとかいうのもありましたが、アツアツでした。
内陸という場所柄、海の物には期待してませんでしたが、海老が結構プリプリしていてイケてました。
他の天ぷらはししとう、しめじ、なす、れんこん...とオーソドックスでしたが平均的においしかったです。

店内の壁を見渡すと、大きく「水」と書いた相田みつをの書がかかっている。
お蕎麦は水が命だから、となか川がリニューアルオープンしたときに相田さんがお店に贈ったものだそう。

soba

そして、これが相田みつをが食べていたお蕎麦。
ゆでた直後から蕎麦がどんどんくっついていくので出前や持ち帰りが無理だとか。
確かに食べ始めたら、どんどんくっついていくのでした。(おもしろい...)

細打ちで、繊細なお味。
うん、おいしいです。
こういう繊細なお蕎麦は、大行列ができてお店がてんてこまいしてるときに質をキープするのは難しそうな気がします。

たとえばある天丼屋さんは11時の開店当初に行くとネタも最高なものが食べられる、とかいったお店ごとのちょっとしたノウハウがあったりするものだけど、このなか川さんも、空いているときを狙うとかお付き合いの仕方を心得ればいいんじゃないかと思いました。

(足利は、お蕎麦の名店が多いから、大行列のときに無理しなくてもいいと思います。)

お店を出ると、周りの土産物屋さんはたいてい相田さんのグッズを置いてました。

にんげんはねぇ、
人から点数をつけられるために
この世に生まれて
きたのではないんだよ。
にんげんがさき、
点数は後。

この相田さんの詩がさりげなく店頭にぶらさがっていて、世知辛い世の中、なんかとてもほっとした。
どうしても「評価」や「点数」をつけられがちだけど、それを参考にすることはあっても、それに縛られてちゃいけないね。
それから、誰かを「評価」して枠にはめてしまうのもなるべく避けたい。

お蕎麦もにんげんではないけど、点数をつけるのは無意味かなと思いました。


余談:
鑁阿寺の裏手には、ちょっと洒落た感じのタイ料理屋がありました。
お蕎麦以外でも、足利市は試してみたいお店が結構あるもんです。

以前から気になっていたJR線路脇のインド料理屋さんは閉店してました。いつか行ってみたかったんだけど残念。


めん割烹なか川  - Yahoo!グルメ