【ミュージカル女優】見てきました

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会社帰りに、NFCのインド映画特集で【ミュージカル女優】(Bhumika 1976年 Hindi シャーム・ベネガル監督)を観てきました。

1940〜50年代のボンベイでの映画界で活躍した女優の私生活を描いた話で、大変興味深く鑑賞しました。
昔のインド映画界って、芸人が格下に見られて俳優のなり手がなかなかいなかったとかいうけど、この映画を観ると確かに、そういう雰囲気がヒロインの苦悩に現れていました。

(それがいったいいつ頃から、俳優一家の名門だとか、二世、三世がもてはやされるように変わったんでしょうかねえ。。。)

ヒロインは家族の生活のために、家族から映画界に送り込まれたんですね。
で、女優を辞めたくても辞めさせてもらえないという。
辞めたいのと裏腹に、結婚後もずっと主役を張るスターだったというのが、すごい。

ナスィールッディーン・シャーが着てる白い服がおしゃれで素敵だった♪
いや、白い服だけじゃなくて、本人も素敵。
でも役は妻がいるのに、夫との仲がよくないことにつけいるように、詩的なごたくを並べてヒロインとねんごろになってしまう監督(プロデューサー?)。うわー、ヤな奴!
スリムでいい身体してるな〜。
この映画の数年後に、【渡河】でさらに素敵な上半身を見せるんだなあと思うとうきうきした(爆)


アムリーシュ・プリが、目ヂカラをちょっとだけ控えめにした演技していてへえ〜、と思った。
アムリーシュがヒロインに贈ったオルゴールが、ふたを開けると富士山らしき柄が見えるのだ。
日本がちょっと流行っていたのだろうか?

それから、一番印象的だったのが、ヒロインの少女時代のシーンで、設定がボンベイ近郊というか北インドだと思うんですが、ごはんを、「バナナの葉っぱ」の上で食べていたんですよ!


バナナの葉っぱでごはんというのは、てっきり南インドの定食「ミールス」(や「ティファン」)においての話で、北インド(もしくは西インド)では使わないと思ってました。
北インドの定食は「ターリ」(お盆とかお皿のこと。お盆に載った定食だから)と言うくらいだから。。。
ボンベイのある州は南インドの州が隣接だから、南インド的な部分もある、ということかしら?

それとも昔(第2次世界大戦ごろまで)は北も南も関係なくバナナの葉っぱでごはんを食べていたりした、ということなのかしら?


11/13(火) 3:00pm にも再上映されます。