シスター・チャンドラとシャクティの踊り手たち、日本到着

2009年の来日公演については、こちらのエントリーをご覧ください。

シスター・チャンドラとシャクティの踊り手たちが、タミルナードゥ州・ディンドゥッカル(ディンディガル)から4日夜、成田に到着しました。
昨夜、彼女たちが宿泊するお宅にご挨拶に伺ってきました。

勉強中私たちが到着したとき、シスター&シャクティのみなさんは、お世話している方たちによる、日本の平和などについてのレクチャーを受けていました。
広島の原爆の話とか...

わなっかん!(Vanakkam)」と挨拶すると、驚いたようなはにかんだような表情をして「わなっかん!」と手を合わせてくれました。

う〜ん、タミルからのお客様だ!

楽器隊
楽器部隊のみなさんとおしゃべりしました。
前列左から、T.ナーガラージさん〜タヴィル奏者 
L.ラージェーンドランさん(通称:ラージさん)〜ウルミ奏者
K.ヴェッライチャーミさん(通称:ヴェッライさん)〜ナーダスワラム奏者

どなたも、英語はカタコトだそうで、タミル語で談笑。
「うんが・うーる・ぃえどぅ?」(出身はどこですか?)
「うんが・ばやす・ぃえんな?」(年齢は?)
「ぃえったない・うんが・ぴっれい?」(お子さんは何人?)
...と、語学基本書に出てくるような質問のオンパレードでしたが、こういう質問って、インドにいても途中から英語に切り替わっちゃうことが多いから、タミル語でとっさに出てこないよ〜。
たとえば「37歳」をタミル語(むっぱってーる)で発音したのは初めてよ。
ロンバ・カシュタム!(むずかしい) と悲鳴をあげまくり(汗)。
タミル文字の読み書きができたので、なんとか筆談交えて会話をしていました。


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しかし話の途中で、「MGR」という単語が出てきたら、途端に3人の目がギラっと光りました。
「MGRはタミル全体の英雄だ。カルナーニディはまだまだチェンナイとかの都会だけ、ぜんぜんだね〜」
「MGRとシヴァージ・ガネーシャンはペリヤ・マンナン(偉大なる王)だ!」
などなど...。ラジニにはあんまり食いつきがよくなかった(意外)。

そして、3人で「この曲知ってるか?」と後から後からMGRやシヴァージソングを口ずさむ。
Ulagam Suttrum Valiban】(1973,Tamil)の曲をほぼ全部歌ってくれましたよ。
しかも、MGRのように右手を上げて。シヴァージの歌のときは両手を胸から広げて。
なるほど、MGRとシヴァージの手の表現の特徴はこのように違うのね。

MGRは私たちとタミルをつなぐ共通語、ってところですか?(笑)
MGRのおかげで、すーっぱる(SUPER)な楽しいひとときを過ごすことができました。
次回会うときは、【Ulagam Sutrum Valiban】のDVDや、MGRがその映画の中で踊った、大阪・太陽の塔やシンガポール・Haw Par Villaの写真を持参で行こう♪


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夕飯の支度みなさんのお食事は、滞在中ほぼすべて、支援者たちから送られてきたお米や野菜などで自炊するんだそうです。
この日は、まだあまり食材が揃っていないとのことで、食パンに青とうがらしやスパイスをふってトーストしたり、レモン・ライスを作ったりしていました。

写真左奥が、シスター・チャンドラ。アシスタントのシスターがもうひとり同行されていて、ステージでもシャクティの娘さんたちと一緒に歌い踊るんだそうです。

踊るシスター」なんですね。

まるで、インド映画(ラジニ映画)の邦題にでもなりそうな...。

日本では、土曜日に八王子の幼稚園で初舞台だそうです。
日曜日は西葛西でワークショップです。
ノリノリな太鼓とダンスのワークショップになるといいな! (→ワークショップ案内
(みなさん、ご参加お待ちしております♪ 当日ふらっと参加されてももちろん大歓迎ですが、なるべくご予約をお願いいたします〜。)


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最後に、日本のカタック舞踊家・廣光 恵さんがこの公演に関して、自身のインドでの体験を踏まえた紹介文を書いてくださっています。
ぜひ、みなさんも読んでみてください。
なかなか外国人がインドを旅行するだけでは、分からないことがたくさんあります。
ダリット(不可触民)のことも、なかなか知りうる話ではないです。

しいていえば、【ラガーン】で、アーミル・カーンがクリケットの農民チームに不可触民をひとり入れようとして、他のチームメイトから総スカンになりそうになったシーンがありましたよね。
あのシーンで、アーミル・カーンが差別はおかしい!彼もひとりの人間だ!という主旨のことを叫び、彼はチームの一員になりました。
とても印象的なシーンでした。

そして、【ラガーン】はインド北部のお話でしたが、今回、南インドのダリットの少女たちが日本で、「踊る」ことで人生に立ち向かうために、(もしかすると「踊ることしか」許されてないのかもしれない)舞台に立ちます。。。

★特報!
タミルのフォークダンス舞踊団・シャクティが、指導者のシスター・チャンドラと共に、来日公演。

●11月9日(日) 14:00〜 太鼓とダンスのワークショップ @臨海町コミュニティセンター(西葛西)
●11月11日(火) 15:00〜 18:30〜 (2回公演) 
●11月12日(水) 15:00〜 18:30〜 (2回公演)  両日とも@東京ウィメンズプラザ 
 チケットは、チケットぴあで発売中 (Pコード:390-208) 3,000円

11月、タミルから来日!ダリット女性の教育と民俗芸能sakthi_flyer
●11月17日(月) 18:30〜 @虎ノ門 海洋船舶ビル10階 1,500円(前売 1,200円)

詳しくは、監督・松居和さんのサイト国際識字文化センターの案内をご覧ください。