Janakaraj (2001.1.2)

(バーシャ!な想い出3〜ジャナカラージの巻)

ジャナカラージといえば、「バ〜イ♪」で魅せる、おとぼけなキャラクターと、バーシャの側近として鋭い目線で、スーツをビシっと着こなして歩く姿のかっこよさのコントラスト!

アルナーチャラム」でのパーン売りの役もよかったけど、【バーシャ!踊る夕陽のビッグボス】を見て、Pさんは前々からお気に入りで、ファンレターを彼に出していました。
当然、返事はこなかったけれど。

2001年1月2日夕方

その日、リクシャーを時間借りして新春スターお宅めぐりツアーをしていた、むんむんたち3人。

リクシャーワーラーの若いお兄さんは、とても張り切って、ラジニの次にスーパースターだというヴィジャイに対面させてくれたりしたのですが、ジャナカラージの家だけは、行きたがりませんでした。

「あんな奴の家に行きたいのか?
あいつは、大酒飲みで、すごい悪人だ!」

なんか、ジャナカラージってすごく、評判悪い?
それともリクシャーがケ嫌いしてるだけ?
で、でも、ラジニがよく共演してるということは、何か彼に魅力があるからでしょ?
やっぱり会ってみたいよねえ!

リクシャーのあんちゃんから、何度も強行な反対に遭ったので、リクシャーとさよならした後、ホテルからも徒歩圏内だし、3人で自力で行ってみることにしました。

道端の壁に貼られた映画ポスターの写真をばしゃばしゃ撮ったりしつつ、のんきに地図を片手に歩いてますが、日本のようなはっきりした番地表示とかがチェンナイにはないので、歩いているところがほんとに正しいのか、10分、15分と歩いているとだんだん不安になってきます。
道を尋ねること、2回。

2度目、自転車をおしてのんびり歩いているおじさんに、「ジャナカラージの家はどこですか?」と尋ねた。

そしたら、「連れてってあげる」
声をかけたところから30秒とかからない所に彼の家はあった。
しかも!声を掛けたおじさんは、ジャナカラージのセキュリティというか、スタッフだったのだあ!
「尋ねて来てくれてありがとう」
とつぶやいて、家の中にどうぞどうぞ、と他のジャナカラージのスタッフもわらわら集まって来て手招きしてくれた。
なんて親切なスタッフのみなさん!

ここで、さっきのリクシャーがジャナカラージを「悪人」と評していたことが、頭をよぎる。
リクシャーを疑うつもりはないけれど、この説は外れることを信じたいな。
スタッフがこんなに親切で、本人がめちゃくちゃこわかったら、マジでビビるよお〜〜〜〜〜。

待つことおよそ10分。
すると、家の中から現れるかと思いきや、意表をついて、家の外からジャナカラージが部屋に入って来た!
私たちの背後から彼が現れたということも相成って3人は飛び上がるほどびっくり!


ジャナカラージにいただいた、ポートレイト写真(ジャナカラージ紹介ページ参照)を手に記念撮影!

「これから撮影に行くから、頭を白くしてるんだよ...」とちょっと恥ずかしそうにしてましたが、カメラを向けると ほんとにステキなスマイルを見せてくれます。

私が下手ななりに、がんばって日本から来たファンだと自己紹介。
すると、ファンレターを出したことはまだ言っていないのに、ジャナカラージご自身から尋ねてきた。
「手紙をくれたのは誰?」
Pさんが名乗りでると、
「返事書かなかったけど、手紙もらって、ほんとにうれしかったよ。
返事を書かなくてごめんね」

ジャナカラージにあやまられちゃったよ、Pさん!

今のところ、悪人には見えないけど...じゃ、質問だ!

●お酒をよく飲むと聞いたんですけど、ラジニカーントと飲みに行ったりする事はありますか?

...いや、お酒は身体をこわして、もうやめたんだ。

確かに、【バーシャ!踊る夕陽のビッグボス】('94年)のときより、アルナーチャラム('97年)の時の方が太っていたけれど、現在、更におなかのボリュームが増している...
完全に太り過ぎである。
たぶん、それで身体を壊したんだろう、と容易に想像がつくのでした。
お大事に、です。


身を乗り出して、日本からの訪問客の話を聞いてくれているジャナカラージ。→

どうみても、イイ人なんですけど...。
椅子がとっても、ちいちゃく見えてしまうのは、ご愛嬌。

「今度、シューティングに招待するから、おいでよ!」
とまで言ってくれました。
うっひょお!

サインをするジャナカラージ。
おなかがちょっぴり、じゃまそうです...

サインを書き終わった後、この緑色のボールペン、ジャナカラージは自分の家のペンだと勘違いして、
「このペンはどこにあったやつだ?」
Pさんが、
「それは私のです」
そして、付け加えた。
「私にとってとっても貴重なペンなんです」

ジャナカラージは驚いて、映画で見せるあのお茶目な表情をして、
「それは、ごめん、ごめん!」

Pさんが更に付け加えた。
「だって、今あなたが使ったペンだから!」
というと、周りにいた奥さんやスタッフ共々大爆笑したのでした。

(2001年の記事を再編しました。)