【Parthein Rasithein】

ここ数日、結構くたびれてるものだから、どんどん環境に負けて、気がついたら、仕事中ため息ばっかりついてる。
や、やばい...。

夜、家に戻っても鬱な気分から抜け出せないので、昔見た映画でも、流し見するか、とDVD入れてる袋を見たけど、頭が働かないのでどれを見たらいいのか分からん。
結局、なんとなくプラシャーント、シムラン、ライラーの【Paarthein Rasithein】(2000年・タミル)を半分くらい見た。

この映画は、タミル映画ファンになってから、ごくごく初期に観た。
(日本語字幕のないラジニ以外の映画で、DVDで観たのはこれが初めてだったかも)

当時、シムランもライラーも、脇を固める人たちも全く知らなかったので、登場人物の顔を頭に入れるだけで手一杯で、どういう映画なんだかあまり記憶に残らなかった。
(ラグヴァラン様、かっこいい〜♪、って感想くらいかな?)

だけど、とばしとばしだけど、今日は観ていて、かなりおもしろかった。
シムランがプラシャーントに恋する悪女役で、シムランをこの映画で初めて見たときは、地味な顔で好きじゃなかった。(今じゃ大好きだけど)
しかし、今日見たら、シムランの演技の凄さ、時折見せる狂気の表情とか、ぐぐぐぐっときた。

シムランがこの映画を支配してるも同然の映画だけど、やっぱりインドは男性社会で女性が主役になりにくいのか、プラシャーントをストーリーの軸にしてるので、シムランの後半の苦悩の場面がちょっと短いのが残念。
もっとシムランの心理的葛藤の部分が丁寧に描かれてたら、鑑賞後にもっと余韻が残ったのになー。
(【パダヤッパ】のニーランバリのようなインパクトになりえたのに。惜しい!)

こんなふうに、映画の感想をいろいろ考えてたら、寝る前にはだいぶ気分が復調した。
いや〜、映画ってやっぱりいいですねえ(笑)。